細い花びらを風に揺らす姿がかわいらしいヒメジョオン。道端や公園、野山に咲く野草の1つです。可憐さに反して繁殖力が強く、ときには駆除の対象となることも少なくありません。今回は、そんな花や葉の特徴や、よく似ているハルジオンとの違いなど、ヒメジョオンとはどんな植物なのかについてご紹介します。
ヒメジョオン(ヒメジオン)の花言葉とは?
『素朴で清楚』
ヒメジョオンは、道端などありふれた場所で花を咲かせます。その花の見た目から、「素朴で清楚」という花言葉が付けられました。
ヒメジョオン(ヒメジオン)の学名・原産国・英語
- 学名
- Erigeron annuus
- 科・属名
- キク科・ムカシヨモギ属
- 英名
- annual fleabane
Eastern daisy fleabane
- 原産地
- 北アメリカ
- 開花期
- 6~10月
- 花の色
- 白
- 別名
- 姫女苑(ヒメジョオン)
ヒメジオン
ヒメジョオン(ヒメジオン)とは?どんな植物?
ヒメジオンは、キク科・ムカシヨモギ属に分類される一年草です。明治時代に渡来した北アメリカ原産の外来種で、今では日本中でその姿を見ることができます。もともとは「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」と名付けられ、珍重されていましたが、繁殖力が強く在来種の生育を邪魔することから、今では日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
キク科特有の太い茎を持ち、草丈は50~150cmほどに生長します。葉っぱはヘラ型で、表面に短い毛をたくさん生やすことが特徴です。初夏から秋の終わりにかけて、花を茎先にたくさん咲かせます。花の中心は黄色く、周りに細く知り花びらをたくさん付けます。
ヒメジョオン(ヒメジオン)とハルジオンの違いは?
ヒメジョオンと似た花に、同属のハルジオンがあります。以下に、それぞれの違いをご紹介します。
ヒメジョオン | ハルジオン | |
草丈 | 50~150cm | 30~100cm |
花 | 直径2cmくらい | |
開花期 | 6~10月 | 4~7月 |
蕾 | 上向きに付く | 下向きに付く |
葉 | 両面に細かい毛が生えている | 葉裏に毛がない |
茎 | 詰まっている | 空洞 |
ヒメジョオン(ヒメジオン)は繁殖力の強い花
ヒメジョオンは、姿形がとてもかわいらしい野草です。ただ、1株に40,000個以上の種を作り、どんどん広がっていくほど強い繁殖力を持っています。その繁殖力ゆえに、ほかの植物の生長を妨げる心配があり、共存はむずかしいです。庭やプランターでみかけたときは、もともと育てていた草花のことを考えて、取り除くのが懸命です。
更新日: 2021年04月28日
初回公開日: 2016年07月11日