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菜の花の花言葉|花が咲く時期や季節は?別名はアブラナ?

冬から春にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせる葉の花。おひたしや白和えなどの料理が食卓に並ぶと、春の訪れを感じることができます。また、食用油やハチミツの原料としても知られています。今回は、そんな菜の花について、開花時期と見頃の季節、英語(英名)や別名、花言葉、種類など、詳しくご紹介します。

菜の花の花言葉とは?

菜の花 ナノハナ

『快活』『明るさ』『豊かさ』

どの花言葉も、茎葉の緑色と黄色い花の鮮やかさにちなんでつけられました。菜の花を見ると、明るい気持ちになれそうですね。

菜の花とは?花の色や英語名、別名は?

学名
Brassica napus(セイヨウアブラナ)
Brassica rapa var. nippo-oleifera(アブラナ)
科・属名
アブラナ科・アブラナ属
英名・
英語
Field mustard
Rapeseed(セイヨウアブラナ)
原産地
ヨーロッパ、西アジア
開花期
2~5月
花の色
黄、オレンジ、白、紫
別名
花菜(ハナナ)
菜花(ナバナ)
油菜(アブラナ)
西洋油菜(セイヨウアブラナ)
菜種(ナタネ)

菜の花とはどんな植物?どんな花を咲かせる?

菜の花 ナノハナ

菜の花とは、アブラナ属の植物の総称か、アブラナもしくはセイヨウアブラナの別名にあたります。草丈は30~150cmほどの一年草もしくはニ年草で、茎の上の方で枝が分かれ、先端に黄色の小さな花をたくさん咲かせます。

西アジアかヨーロッパに自生していた原種が、農耕文化の移動とともに生育範囲を広げ、日本へは弥生時代に渡来したと考えられています。

鑑賞以外には、奈良・平安時代には花びらが食用にされていた記録が残っており、江戸時代には菜種油を採取する目的で盛んに栽培されてました。明治時代まではアブラナ、それ以降はセイヨウアブラナがたくさん生産されていたようです。

菜の花の名前の由来は?

菜の花は、「食用の花」という意味でつけられ、「菜」という字は、食用を意味しています。また、観賞用は「花菜(ハナナ)」、食用は「菜花(ナバナ)」と区別して呼ばれます。

菜の花の開花時期と見頃の季節は?

菜の花 ナノハナ

2~5月に開花時期を迎え、2月下旬から4月までが見頃です。全国各地の菜の花畑には、黄色いじゅうたんのように菜の花が広がり、たくさんの観光客が訪れます。

長野県飯山市や神奈川県愛甲郡愛川町、愛知県田原市、兵庫県滝川市など、全国各地で菜の花まつりが開催されるほど人気の植物です。

菜の花の種類や品種は?

菜の花 ナノハナ

菜の花には、食用、油用、鑑賞用の3つの種類があり、開花時期もそれぞれです。以下に、代表的な種類や品種をいくつかご紹介します。

アブラナ(和種ナバナ)

古くから日本で栽培されていた種類で、食用のほか、江戸時代には種から油が採取され、人々の生活を支えてきました。水菜やカブ、白菜などは全てアブラナの原種が元となった変種とされ、雑種が生まれやすいことから今も盛んに品種改良が行われています。

セイヨウアブラナ(西洋種ナバナ)

北ヨーロッパからシベリアが原産の種類で、明治時代に日本に渡来しました。草丈は30~150cmと大きく、アブラナに比べて葉っぱが分厚く、花が大きいことが特徴です。栽培するとたくさん収穫できることから、油や肥料の原料として使われますが、茎が硬いことから若芽のものしか食用できません。

キザキノナタネ

セイヨウアブラナの食用油向け品種です。北海道から東北地方で栽培され、寒さに強く、雪にも負けず元気に育つことが特徴です。

ななしぶき

暖かい地域での栽培に向く食用品種で、滋賀県で作り出されました。草丈が低く、病気に強いのが特徴です。

黒川寒咲ちりめん

菜の花の観賞用品種で、切り花が出回ります。葉っぱにちりめんのようなシワがあるのが特徴です。草丈は60cmほどに生長します。

春雷

観賞用の品種で、1月頃に見頃を迎えます。黄色い花に白い縁取りが入る姿がかわいらしいと人気です。

菜の花の季節を楽しもう!

菜の花 ナノハナ

ひとくちに「菜の花」といっても、種類や品種によって用途は様々。突然変異しやすいこともあり、今でも新しい品種が生み出されています。

切り花にしたり、菜の花畑に出かけてみたり、茎や葉っぱを料理にしたりと、楽しみ方が幅広いことが、菜の花の魅力かもしれませんね。

更新日: 2021年04月21日

初回公開日: 2015年10月19日

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