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紅花(ベニバナ)の花言葉|花が咲く時期や見頃の季節は?

オレンジ色が鮮やかで、ポンポンのような花を咲かせる紅花。種からとれる紅花油は、健康によいイメージがあり、食卓で利用している方も多くいるのではないでしょうか。奈良時代から日本では栽培されており、布の染料や口紅など、様々な生活用品に古くから利用されてきた植物なんですよ。今回は、そんな紅花とはどんな植物なのか、花言葉や効能、見頃の季節などをご紹介します。

紅花(ベニバナ)の花言葉とは?

『包容力』『特別な人』『愛する力』『化粧』『装い』

紅花からとれる色素は、高級染料としてやチーク・口紅といった化粧品に利用されてきました。これにちなんで、「化粧」「装い」といった花言葉が付けられたとされています。

紅花(ベニバナ)の学名・原産国・英語

学名
Carthamus tinctorius
科・属名
キク科・ベニバナ属
英名
Safflower
原産地
アラビア、エジプト、地中海沿岸
開花期
5~7月
花の色
別名
紅藍(ベニアイ)
呉藍(クレノアイ)
末摘花(スエツムハナ)
久礼奈為(クレナイ)

紅花(ベニバナ)とは?どんな花の植物?

ベニバナ

紅花は、キク科・ベニバナ属に分類される一年草もしくは多年草です。エジプトや地中海沿岸が原産と考えられており、シルクロードを経由して奈良時代に日本へと渡ってきました。花から採取した染料や、種からとった紅花油(サフラワー油)、花を乾燥させて漢方薬と、以前は私たちの身の回りの様々なものに利用されていました。

特に、日本では染料として山形県などで盛んに栽培されていましたが、中国産の安価な紅花の輸入や、化学的に作られた染料にとってかわられたことで、日本国内では現在、わずかな数しか作られていません。

草丈は60~120cmほどに生長し、縁にトゲのある葉っぱを互い違いにつけます。花は、ポンポンのような黄色い花を上向きに咲かせます。見た目はアザミに似ており、咲き進むにつれて黄色からオレンジ色、紅色へと花色が変化することが特徴です。

紅花(ベニバナ)の開花時期と見頃の季節は?

春~夏の間花を咲かせる紅花は、6月下旬~7月上旬が見頃の季節です。はじめは黄色い花が、少しずつオレンジ、紅色へと変化する姿は、夏の到来を告げてくれます。

紅花(ベニバナ)の効能は?

ベニバナ

紅花の花を乾燥させた漢方薬には、リノール酸やビタミンE、種からとれる油にはリノール酸やオレイン酸などが含まれています。特に注目すべきは、リノール酸という不飽和脂肪酸です。これは、植物性の油によく含まれているもので、血中の悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。そのため、動脈硬化や心臓病、高血圧といった生活習慣病の予防・解消に効果があるとされます。

また、オレイン酸には胃酸の分泌量を調節することで、腸内環境を整え、便秘を解消する効果も。ただ、あくまでも油分なので、摂り過ぎは肥満につながる可能性があるので、必要な量だけをとるようにすることが大切です。

紅花(ベニバナ)の種類や品種は?

最上紅花(モガミベニバナ)

名前の通り、最上川流域で作られていた特産の紅花です。もともと紅花の栽培に適した地域で、江戸時代には全国に出回るのベニバナの半数近い量を生産していました。葉には鋭いトゲがあり、花は小さめとなっています。

トゲなし紅花

品種改良によって作り出された品種です。葉っぱ丸く、縁のトゲはありません。染料には向きませんが、茎が太く、濃い緑色の葉色から、切り花によく利用されます。

しろ紅花

クリーム色を帯びた突然変異によって誕生した品種です。切り花用に栽培され、小さな花をたくさん咲かせます。開花時期は、最上紅花に比べて少し遅いです。

紅花(ベニバナ)の花はドライフラワーや切り花にして楽しんで

ベニバナ

鮮やかなオレンジ色の花色が、夏の太陽を思わせる紅花。日本で古くから栽培されてきた植物なので、花壇で育てるのはとっても簡単です。また、独特の花の姿から、切り花やドライフラワーにして楽しまれます。自分好みの姿にアレンジして楽しんでみてください。

更新日: 2023年02月15日

初回公開日: 2016年03月07日

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