梅雨の時期になるとカラフルな花が人の目を楽しませてくれるアジサイ。雨が続くちょっと憂鬱なときに見かけると、少し心が和みますね。そんなアジサイの中に、真っ白な花を咲かせる「アナベル」という品種があります。今回は、そんなアナベルの花言葉やピンクの種類、ドライフラワーの作り方などについてご紹介します。
アナベルの花言葉は?
『ひたむきな愛』『辛抱強い愛情』
アジサイの花言葉は、花の色が変化することから、「移り気」「浮気」「高慢」などと、よい意味を持ちません。一方アナベルは、その真っ白な花が純粋さなイメージと重なり、「ひたむきな愛」という一途な気持ちを表した花言葉が付けられています。
アナベルの花の色や別名は?
- 学名
- Hydrangea arborescens cv.Annabelle
- 科・属名
- アジサイ科・アジサイ属
- 英名
- Smooth hydrangea
Annabelle
- 原産地
- 北アメリカ東部
- 開花期
- 6~7月
- 花の色
- 白、ピンク
- 別名
- アメリカノリノキ
アナベルはどんな花を咲かせる植物?
アナベルは、北アメリカ東部原産のアジサイの1種です。西洋アジサイの1つであるワイルドハイドランジアという種類を改良して作られました。
真っ白で、小さな花がたくさん集まり、てまりのようにこんもりとした花姿をしています。大きい物だと、1つの枝に30cmほどのかたまりになります。また、葉っぱの切れ込みが、通常のアジサイに比べて深く入っています。花色が自然なことから、ドライフラワーの花材にもよく利用されますよ。
アナベルの種類や品種は?ピンク色もある?
アナベルが園芸品種のため、他の種類は特にありません。ただ、近年ピンク色の品種(Hydrangea arborescens ‘NCH 1’)が開発されたため、種類としては白とピンクの2種になり、人気が高まってきています。
アナベルのドライフラワーの作り方は?
水分が抜けて、枯れかけた8月下旬頃の花を使うのが失敗しないコツです。アジサイの学名「Hydragea」は、hydro(水)とangeion(器)という言葉が合わさって付けられました。
これは、アジサイが水を好むことに由来します。そのため、花は多くの水分を含んでおり、切り取るタイミングが早いと乾燥せず、ただ花が枯れてしまいます。
作り方
- 花がちょっとカサついていると感じたとき、枝ごと切り取る
- 水を入れた花瓶に2~3時間挿す
- 水を捨てた花瓶に再びアナベルを挿す
- 風通しのよい日陰で管理する
- 2~3日して、花びらが肉厚な感触になったら完成
この他にも、天気のよい日に自動車の中に置き、一気に乾燥させるのも1つの方法です。ただし、直射日光に当たると、色があせてしまうので注意してください。
アナベルの花言葉を添えて花束を贈ろう!
アナベルは、こんもりと咲く姿がアジサイに比べてボリュームがあり、近年鉢植えとして多く出回るようになりました。真っ白な花は、青や紫とは違った味わいがありますよ。
また、ドライフラワーにして飾れば、秋の間も楽しむことができます。育て方もアジサイと同じで手間があまりかからないので、夏の花壇の仲間に加えてみてくださいね。
更新日: 2021年06月30日
初回公開日: 2015年11月20日