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クチナシ(ガーデニア)の育て方!剪定や挿し木、植え替え方は?

クチナシは、過酷な環境にも適応できるたくましい常緑低木で、香り高い純白の花を6月頃に咲かせます。

またクチナシの実は「山梔子(さんしし)」という漢方薬として利用され、古くから親しまれてきました。

今回は、そんなクチナシの植え付けや管理、植え替え、増やし方の方法や時期といった育て方をまとめました。

クチナシ(ガーデニア)とは?

クチナシ 庭木

クチナシとは、アカネ科クチナシ属に分類される植物の総称です。寒さに強く、春や秋に花を咲かせる常緑低木として知られています。

クチナシ(ガーデニア)の苗植え!鉢植えと地植えの時期と方法は?

クチナシ 花 アップ

クチナシは種と苗から育てることができますが種はほとんど市販されていないことと、花が咲くまでに3~4年かかることとから苗植えが一般的です。

今回はよく行われる苗の鉢植えと地植えの方法・時期をご紹介します。

鉢植え

寒さに弱いクチナシでも、移動が可能な鉢植えであれば、寒冷地帯でも栽培できます。夏は直射日光の当たらない場所に移動させて、それ以外の季節はできるだけ日当たりのよい場所で育てていきましょう。

クチナシの苗は4~6月もしくは9~10月が植え付けの適期で、寒冷地であれば暖かくなってきたと感じたときに行います。根詰まりを防ぐために、根鉢よりも一回り大きく、深さのある鉢を準備します。

湿り気のある腐植質の多い土であれば土質を選ばずに育つので、赤玉土3:腐葉土1の土に元肥として緩効性肥料や堆肥を混ぜ込んだものを用意し、植え付けていきます。

または、花起用の培養土を用いてもかまいません。植え付け後はたっぷりと水やりをし、日当たりがよく乾燥していない場所で管理します。

地植え

クチナシは寒さに弱い花木なので、関東以南であれば地植えの栽培は可能ですが、北陸・東北地方などの寒冷地は地植えに向いていません。

また、耐陰性、耐湿性に優れていますが、日当たりの悪いところでは、花つきが悪くなります。また、日当たりを好み、乾燥を嫌う植物なので、適度に日が当たる半日陰の場所で栽培してください。

植え付け場所が決まったら、根鉢の2~3倍の大きさと深さのある穴を掘り、植え付けていきます。掘りあげた土には腐葉土や堆肥、元肥の緩効性肥料などを混ぜ込み、水はけと水もちをよくしておきます。

このとき、中性~アルカリ性の土壌だと葉が黄色くなることがあるので、ピートモスを加えて酸性度合いを調節します。そして根をほぐしながら植え付け、土を被せます。

その後はたっぷりと水やりをして、根と土をなじませていきましょう。もし鉢がぐらつくようであれば、支柱を立てて固定してあげると安心です。

クチナシ(ガーデニア)の水やりの仕方や肥料の与え方は?

ジョウロ 水やり

水やり

乾燥に弱いので土の表面が乾いていたらたっぷり水を与えてください。夏は特に土が乾きやすいので水切れに注意をしてください。

夏は半日陰、そのほかの時期は、日が当たる場所に置きます。寒冷地では、冬場は霜がおりないように室内に取り込みます。

暖地でも乾燥した寒風が当たらない場所に移動させましょう。地植えの水やりは特に気にしなくても大丈夫ですが、あまりに土壌が乾燥しているときは株元に水を与えてください。

肥料

鉢植え、地植えともに、元肥として緩効性肥料を用土に混ぜ込んでおきます。その後、鉢植えの場合は1年に1回、開花後の8月に化成肥料と油かすを等量混ぜあわせたものを株元に与えます。

地植えであれば、2月と8月に1回ずる同様の肥料を与えます。夏以降に肥料のやり過ぎは枝の生長を促し、花芽の生長を阻害してしまうので注意してください。

クチナシ(ガーデニア)の植え替え時期と方法は?

クチナシ 水

クチナシは株が大きくなればなるほど根付きが悪くなる性質があります。そのため、地植えであれば一度植え付けたら植え替えをする必要はありません。

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしてしまうので、4~5月もしくは8~9月に、2~3年に1回を目安に植え替えを行なっていきましょう。

ただし、鉢の排水口から根が出てきている場合は、季節にかかわらず植え替えを行なってください。

土は植え付け時と同じものを用意します。植え替えの際には、根についた古い土を落とし、長い根を切りつめるのがポイントです。

また、根の切り口から細菌が入り、腐敗病を引き起こす恐れがあるので、専用の消毒液に3時間ほど漬け込んでから植え替えを行うと安心です。

クチナシ(ガーデニア)の剪定方法と時期は?

剪定バサミ ハサミ

クチナシは自然と樹形が整うので、スペースに余裕がある地植えの場合は特に剪定を行う必要はありません。ただ、徒長枝が生えていたり枝が混み合っていたりする場合は、間引き剪定を行います。

花後に伸びた枝に花芽をつける性質があることから、6~7月の花が咲き終わった後すぐが剪定の適期です。

8月以降に剪定をしてしまうと、花芽も一緒に切り取ってしまい、翌年に花をつけなくなってしまうので注意してください。二季咲き品種の場合は、9月に剪定をしましょう。

徒長枝は枝の元から取り除き、古い枝や枯れた枝は枝分かれしているところで切ります。新しい枝を切り落とさないようにするのが剪定のポイントです。

クチナシ(ガーデニア)の増やし方!挿し木や株分けの方法と時期は?

クチナシ 八重 花

クチナシは挿し木と株分けで増やすことができます。挿し木の方が簡単に育てることができるため、一般的に行われます。

挿し木

  1. 5~7月が挿し木に適した季節です。
  2. 殺菌済みのナイフで今年生えた枝を10〜15cmで斜めに切る
  3. 先端から2~3枚葉を残して下部の葉は取り除く
  4. 0.5~1時間ほど水に切り口をつける
  5. 切り口にルートンなど植物成長調整剤を薄くまぶす
  6. 赤玉土か鹿沼土の単用かピートモスを用意する
  7. 土の中央部に割り箸で穴をあける
  8. 切り口をつぶさないように枝を指す
  9. 水をたっぷり与えてビニール袋で覆い日陰で管理する
  10. 半日陰の場所で土が乾かないように毎日水を与えて管理する
  11. 1ヶ月くらいで根が出てくるので鉢または地植えに植え替える

株分け

コクチナシなど、枝が地面を這って発根するタイプであれば株分けで増やすことができます。3~4月が株分けの適期です。

土から株を取り出し、根をほぐし、はさみを使って根元から2つに分けていきましょう。用土は植え付け時と同じものを準備してください。その後の管理は、苗の植え付け方法と同様です。

クチナシ(ガーデニア)の栽培で注意する病気や害虫は?

虫 害虫 病気 防虫

褐色円星病(かっしょくまるぼしびょう)

7~9月にかけて発生する病気で、葉に出た褐色の斑点が、小さな黒いブツブツに変化します。この病斑は他の葉に移り、秋から冬にはほとんど落葉してしまいます。

風通しが悪い場所で発生するので、適度に剪定を行い、予防殺菌剤(ダイセンなどの銅性剤)を散布して予防していきましょう。

また、発生した場合は病斑の出ている葉は全て摘み取り、落葉も冬から早春にかき集めて焼却します。そして、薬剤坊剤(銅水和剤など)を月に1〜2回、雨前と雨後に散布してください。

灰色カビ病

灰色カビ病は、やや低温で多湿の場合に、葉や花に発生する細菌による病気です。花弁に小さな褐点が生じるとあっという間に褐色になって腐敗し、葉は乾燥し次第に褐色の病斑が発生し、黄色に変色して落葉します。

この病気は薬剤耐性があり、よく効いた薬剤でもしばらくするとだんだん効果がなくなってしまうので、数種類の薬剤を使って予防していきます。

また、多湿が原因で発生することから、剪定で風通しをよくしてあげるのも有効です。

オオスカシバの幼虫

クチナシに好んでにつく大型のイモ虫で、6〜10月頃に発生して葉を喰い荒らします。緑色型と褐色型があり、どちらも尾の先が鋭く尖っているのが特徴です。

大型で目につきやすいので、発見したらすぐに捕殺してください。また、薬剤に弱い虫なので、殺虫剤を定期的に散布して予防していきましょう。

クチナシ(ガーデニア)の香りは虫を引き寄せる

クチナシ 一輪 花

クチナシの花は、雨上りや真夜中に最も強く香りを放ちます。この香りによって虫を引き寄せ、受粉を行うと考えられています。

特にスズメガ類(オオスカシバ)によって受粉は行われるそうです。クチナシの香りは、人だけでなく虫も引き寄せるほど魅力的なものなんですね。

初回公開日: 2015年07月07日