夏の花といえばひまわりを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。太陽に向かって鮮やかな黄色い花を咲かせる様子は、私たちに元気を与えてくれますよね。今回は、そんなひまわりの中でも背丈が小さく鉢植えで育てやすい「ミニひまわり」の育て方について種まきの方法やじきなどをご紹介します。
ミニひまわりとは?
ミニひまわりとは、高さが1mを超えないひまわりの品種のことをいいます。
1〜3mになるひまわりを品種改良して作られた品種で、プランターなど室内でひまわりを育てたい方に向いています。
「小夏」という名称で親しまれるミニひまわりは、花の大きさが10cmほど、草丈が25~30cmほどのコンパクトサイズなひまわりです。
通常のひまわりに比べて小さく育つように改良されていることから、開花までの期間が短い、花粉が少なく種を付けにくい性質があります。
また、種を採取して翌年植えても育ちにくいという特徴もあるのです。
ミニひまわりの種まきの方法や時期は?
ミニひまわりは一般的に種から育てられます。次のグッズを用意して種まきを行いましょう。
種まきに必要なグッズ
- ミニひまわりの種
- 育苗ポット(3号に種を2〜3粒、庭なら20cm間隔で植える)
- 草花用の培養土
- ジョウロ、霧吹き
- ピンセット
- サランラップ
種まきの手順
- 4〜6月に育苗ポットに土を入れる
- 土に水をかけて湿らせる
- 指やペットボトルのキャップで深さ1cmほどの穴を空ける
- 下向きに種を2〜3粒まいて2cmほど土を被せる
- 育苗ポットにラップをかけて水やりで常に土を湿らせておく
- ラップに小さい穴をいくつか空ける
- 午前中に日が当たる場所で管理する
- 1週間ほどで発芽して本葉が数枚でてきたら土が乾いてから水をやる
ミニひまわりのお手入れ!水やりの仕方や肥料の与え方は?
ミニひまわりの芽が育って本葉が生えてきたら、水やりが栽培の肝になってきます。たくさん水を与えて、場合によっては肥料も利用してミニひまわりを育てましょう。
水やりの仕方
種まきで育てる場合は、本葉が出るまで土を乾かさないように与えます。本葉が出た後の苗は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
土が乾燥していたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりをしてください。夏場は1日朝と夕の2回土を観察するのがおすすめです。
肥料の与え方
肥料は、緩効性化成肥料を元肥としてしっかりと施しておきます。多肥になると弱い株になるため、特に追肥の必要はありません。
ただ、生育が遅い・葉色が悪い場合は、生育期の春から夏にかけて緩効性の固形肥料を1~2ケ月に1回与えるか、規定よりさらに薄めた液肥を月に2回ほど与えるといいですよ。
ミニひまわりのお手入れ!間引きの方法や支柱の立て方、摘芯の方法と時期は?
ミニひまわりの種が生長して本葉が2~3枚になったら、生育の遅い芽を選んで摘み取ってください(間引き)。
引き抜く場合は、根元を軽く手で押さえながら引くと残したい株の根を傷つけずにすみますよ。
また、ミニひまわりは基本的には支柱立ての必要はありませんが、草丈が高くなったものや徒長した株がある場合は、短めの支柱で支えてあげてください。
たくさんの花を楽しみたい場合は、摘芯を行うようにしましょう。本葉が5~6枚になった頃か、最初の花が咲いた後に芽や花を切り落としておくと、脇芽が出てきます。
ミニひまわりの育て方のポイントは?プランター栽培がおすすめ!
日当たりがよく、風通しのいい環境を好みます。風通しが悪かったり、日光が不足したりすると弱い株になって、病気やダンゴムシなど害虫の被害を受けやすくなってしまいます。
また、ミニひまわりの特徴は、普通のひまわりに比べて根の張りが弱い点です。
深鉢で育てる必要はありませんが、直根性なので浅すぎる容器での育生は避け、プランターなどで育てましょう。ベランダでも育てられますよ。
ミニひまわりをプランターや鉢で種から育てよう
ミニひまわりは、鉢やプランターなどで楽しむことができるサイズです。
ひまわり同様種からでも育てやすいので、夏の庭やお部屋のアクセントとして楽しむと、暑い夏が乗り切れそうですよね。
更新日: 2021年04月28日
初回公開日: 2015年07月13日