観葉植物をインテリアとして取り入れたいという方は多いですよね?ただ、土が散らかったり、虫やカビが繁殖したりといったハードルがたくさん。たしかに手入れや掃除が大変になると気分が乗りませんよね。室内用に改良された人工用土を使うと簡単ですよ。今回は、そんな人工用土の1つ「セラミスグラニュー」について、観葉植物の植え替え方法やカビの対処方法などをご紹介します。
セラミスグラニューとは?
セラミスグラニューとは、粘土を焼いて作られた室内園芸用の土です。多孔質で適量の水を与えると吸収して保水すると性質をもっています。
セラミスグラニューを土の代わりに使うと、植物は必要なときにセラミスグラニューが含んだ水を必要な分だけ吸収できます。そのため、観葉植物に起こりがちな水の与えすぎによる根腐れが防げるのです。
また、セラミスグラニューは無菌、無臭のため室内で使いやすく、水やりの回数も少なくてすむので、忙しい方にピッタリな人工土です。底穴のない容器に使えて栽培する器の幅も広がるのもうれしいポイントですね。
セラミスグラニューの成分や効果は?
セラミスグラニューはドイツの山地ヴェスターヴェルトから作られます。採掘した天然の粘土を800度の高温で焼き、細かく粉砕していきます。
保水性に優れ、水やりは鉢の容量の3〜4分の1ほどですみます。また水が吸収されるので容器の底に水がたまらず衛生的。さらに、表面が乾燥すると白くなるので水やりのタイミングもわかりやすいですよ。多孔質で通気性もよく、植物にとって理想の環境を創りだしてくれます。
セラミスグラニューの観葉植物の植え替え方法は?
準備するもの
- セラミスグラニュー
- 観葉植物
- 観葉植物より一回り大きな穴の空いていない容器
- 小さいスコップやスプーン
- 竹串など先の細い棒
観葉植物の植え替え方法
- 植える観葉植物の根をほぐして余分な土を落とす
※落とし過ぎると植物の根が傷むので注意してください - 容器の1/3ほどセラミスグラニューを入れる
- 観葉植物を容器の忠臣に置く
- セラミスグラニューを株の周りにスプーンなどで入れていく
- 細い棒でつついてセラミスグラニューをならす
- 容器の1/4~1/3ほど水を入れる
セラミスグラニューを使うときの注意点は?
セラミスグラニューで植物を育てるときは底に水をためないことがポイントです。水が常にたまっていると、高温多湿の環境を招いてカビを発生させてしまいます。
また、根腐れを引き起こす可能性も。心配な人は根腐れ防止剤を容器の底に入れておくと安心です。水が足りているか不安な方は、「セラミスインジケーター」という水量管理用の器具を使うのもよいですよ。
観葉植物を大きく育てたいなら、セラミス用液肥を合せて使ってみてください。
セラミスグラニューにカビが生えたときの対処方は?
セラミスグラニューの表面が白くなることがあります。表面に毛が生えてふわふわとしているようなら、カビの可能性を疑ってください。一度植物を取り出してからセラミスグラニューをよく水洗いしましょう。
台所ハイターに浸して死滅させることもできますが、このときはハイターの成分が抜けるまで何度も流水で洗って1週間ほど水につけておく必要があるので時間がかかります。時短で殺菌したいなら、50倍くらいに薄めた酢に5分くらい付けて洗うのもおすすめです。
ただ、白いものが粉状であれば、肥料や水に含まれる塩類やミネラルが乾燥したものかもしれません。肥料やミネラルの場合は、生育上問題はないので安心してください。
セラミスグラニューで観葉植物を栽培しよう
お部屋に1つ緑があるだけでさわやかな雰囲気を作り出すことができます。セラミスグラニューは清潔で臭いもないので、家の好きなところで植物の栽培を楽しめますよ。観葉植物だけでなく、ハーブやミントなどの葉の香りや味を楽しむものや、水管理のむずかしい多肉植物を植えるのにも最適。手頃に植物を楽しみたいときは、一度使ってみてはいかがでしょうか。
更新日: 2016年08月20日
初回公開日: 2016年08月20日