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椿(ツバキ/カメリア)の花言葉!種類や品種、サザンカとの違いは?

日本の花木の代表である椿は、昔から庭木として人気がありますよね。真っ赤な花を咲かせる様子は、趣がありますよね。今回は、そんな椿の花言葉や学名、種類や品種、見頃の季節、サザンカ(山茶花)との違いについてご紹介します。

椿(ツバキ/カメリア)の花言葉は?

赤いツバキの花

『控えめの優しさ』『誇り』

● 色別の花言葉
赤:控えめなすばらしさ・気取らない優美さ・謙虚な美徳
白:完全なる美しさ・申し分のない魅力・至上の愛らしさ
ピンク:控えめな美・控えめな愛・慎み深い

派手な様子の花と違い、花言葉は控えめな様子を表すことが多いのは、椿の花に香りがないという西洋での見識に由来するとされています。日本では美しく豪華な花とされていますが、西洋では印象が違うんですね。

椿(ツバキ/カメリア)の学名・原産国・英語

学名
Camellia japonica
科・属名
ツバキ科・ツバキ属
英名
Camellia japonica
原産地
日本
開花期
3~5月
花の色
赤、ピンク、黄、白、複色
別名
耐冬花(タイトウカ)
藪椿(ヤブツバキ)
カメリア

椿(ツバキ/カメリア)とはどんな植物?どんな花や葉をつける?

白い椿の花の画像

椿は常緑高木で、昔から庭木としても人気があります。野生種には本州から四国、九州、朝鮮半島南部に分布するヤブツバキと、本州の日本海側の雪が多く降る地域に分布するユキツバキがあります。

日本人との関わりは深く、平安時代には食用や化粧品として親しまれ、室町時代からの椿が京都の龍安寺に残っています。江戸時代には2代将軍徳川秀忠が花畑を吹上御殿に作り、多くの美しい花が献上され、特に椿を愛していたことから人気に火がつき、町人や武士に愛される花となりました。また、茶席によく用いられていたことから、「茶花の女王」という異名も持っています。

17世紀頃にオランダ商館員エンゲルベルト・ケンペルが紹介したことで、海外で椿の存在が知られることとなりました。そして18世紀に東洋へ派遣されたイエズス会神父ゲオルグ・ジョセフ・カメリス神父の業績をたたえて、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネによって「Camellia japonica(カメリア・ジャポニカ)」という学名が1935年についたとされています。19世紀にはヨーロッパで園芸品種として大流行し、オペラや絵画などの芸術作品に登場するようになりました。

名前の由来

元々は、常緑樹で葉が丈夫なことから「強葉木(ツヨバキ)」、葉に艶があることから「艶葉木(ツヤハキ)」、葉が厚いことから「厚葉木(アツバキ)」と呼ばれていたとされ、これが転じて「椿」という和名がついたとされています。

椿(ツバキ/カメリア)の花束はお見舞いに持っていってはいけない?

椿はその美しさから人気のある花木ですが、花がポトリと落ちる様が武士の首が切り落とされる様子と重なることから、縁起が悪い花ともされています。そのため、お見舞いの花に持っていくことはタブーとされ、名付けに用いることが避けられています。

椿(ツバキ/カメリア)の開花時期や見頃の季節は?

ツバキの木

花びらは5~12cmと大輪のものが多く、開花時期は、2〜3月頃の冬の寒い時期が見頃。ただ、最近では、品種改良が進んだことで5月上旬頃まで開花姿を楽しめる品種もでてきました。

椿(ツバキ/カメリア)とサザンカ(山茶花)との違いは?

椿とよく似た花木に「山茶花(サザンカ)」があります。2つは同じツバキ科ツバキ属の植物ですが、特徴に違いがあることから、同じものとしては扱いません。以下に違いを記載しておきます。原種は見分けやすいですが、品種改良によって見分けにくいものも中にはあります。大きな違いは開花期なので、花の咲く時期で見分けるのが初心者には簡単です。

椿(ツバキ/カメリア)とサザンカ(山茶花)の特徴比較表

花の名前 椿(ツバキ/カメリア) 山茶花(サザンカ)
開花期 3~5月 10~1月
平たく花が咲かない(カップ状になる)
まるごとポトリと落ちて散る
平たく花が咲く
それぞれの花びらが散る
葉がギザギザしておらず、丸みがある
葉柄に毛が生えない
葉がギザギザしていて細長い
葉柄にケガ生える
子房(実) 毛がない 毛が生える
香り ない ある

椿(ツバキ/カメリア)の見分け方

ツバキの花が散っている

山茶花(サザンカ)の見分け方

サザンカの花びらが散っている

椿(ツバキ/カメリア)の種類や品種は?

椿は白 、ピンク、赤、黄色の単色のもの以外に、斑入りや絞り、覆輪など花色が豊富な植物です。また、花の咲き方も、一重咲き、八重咲き、唐子咲き、牡丹咲き、獅子咲き、千重咲きがあり、日本だけでも1,000種類、世界には6,000種類が存在するとされています。その中でも代表的な品種をいくつかご紹介します。日本では日本原産の原種ヤブツバキを改良した品種が多く親しまれています。

蝦夷錦(エゾニシキ)

白や淡いピンクの地色に、濃い赤の絞りが入る八重咲き品種です。オランダ人医師シーボルトは、様々な色の花が咲くことから「トライカラー」と名付け、ヨーロッパへ持ち帰ったとされています。

玉之浦(タマノウラ)

濃い赤の下地に白の覆輪がつく一重咲きの品種です。長崎の五島列島で生まれたヤブツバキの突然変異種で結実した種から育てても元のヤブツバキに戻ってしまうことから挿し木や接ぎ木でしか増やすことができない貴重な花です。

侘助(ワビスケ)

千利休のお付き「侘助(ワビスケ)」が利休のためにこの椿を育て、その後茶席によく用いられていたことから名付けられた種類で、たくさんの園芸品種がうみだされています。花茎が小さく、一重や猪口咲きのものが多い。また花期がやや早い傾向にあるという特徴を持っています。

一休(イッキュウ)

白い花色をした一重咲きの品種です。花びらは小さく筒咲きで、細長い筒しべをしているのが特徴です。上品な白椿の品種として人気があります。

白やピンク、赤の椿(ツバキ/カメリア)の花で春を感じよう

椿は、日本で昔から愛されている花の1つです。現在では世界各地で栽培されていますが、日本での歴史は古く1600年台前半から多くの園芸用品種が創りだされてきました。白やピンク、赤など鮮やかな花色で春の庭を彩ってくれ、見ている人の心を穏やかにしてくれそうですね。

初回公開日: 2015年07月13日