シュッと伸びる葉っぱが印象的なオリヅルラン。増やし方を知っておくと、その葉っぱを色々な雰囲気で楽しめます。また、水だけを使って栽培する「水栽培(みずさいばい)」にも活用できますよ。
今回は、オリヅルランの増やし方と、ランナーの子株を株分けした後に行う水栽培の方法をご紹介します。
オリヅルランは増やせるの?増やし方は?
オリヅルランは、本体を切り分ける「株分け(かぶわけ)」か、花を咲かせた茎(ランナー)の先にできる「子株(こかぶ)」という苗を使って数を増やすことができます。
挿し木などの増やし方と違い、いずれの増やし方も、すでに根が十分に生えているので、鉢に植えてしまえば特別な手入れは必要ありません。
自然界に生えているときは種から増えますが、苗に育つまで時間がかかりすぎるので、家庭で増やすときにはめったに行われません。
オリヅルランを増やすときに準備するものは?
- 剪定バサミ
- 新しい鉢
- 観葉植物用培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ビニールシートか新聞紙
増やし方にかかわらず、準備するグッズはほぼ共通で、鉢のサイズだけ異なります。
株分けで増やすときは、切り分けた苗のサイズに応じて一回り大きなものを準備します。5号鉢くらいがちょうどよいですよ。
子株で増やすときは、子株の数によって鉢のサイズを変えます。目安は、3つの子株を1つの鉢に植えるなら5号鉢、1つずつ植えるときは、3〜4号鉢がおすすめです。
オリヅルランの株分けの時期と方法は?
株分けはオリヅルランの生長が盛んな5~9月に行います。植え替えと同時に行うと、作業が効率的に進められますよ。
■ 株分けの手順
- 新しい鉢の底穴に鉢底ネットをかぶせ、鉢底石を敷く
- 新しい鉢の1/3ほどまで土を入れる
- 古い鉢からオリヅルランを抜き出す
- オリヅルランの根についた土を1/3ほど落とす
- 黒く腐った根をハサミで切り落とす
- 葉っぱの分かれ目を裂くように剪定バサミで根を切り分ける
- それぞれを新しい鉢の中心に置き、縁から下2〜3cmまで入れる
- たっぷりと水やりをする
オリヅルランのランナーの子株を増やす方法は?
オリヅルランの花が咲いた後、花の茎の先にランナーと呼ばれる子株がつきます。子株は、折り鶴のような形をしています。
たくさんつくので、キュッと引き締まって、葉っぱの色が濃いものを選ぶのがポイントですよ。
■ 子株で増やす手順
- 新しい鉢の底に鉢底ネットをかぶせ、鉢底石を敷き詰める
- 鉢の1/3〜1/2ほど土を入れる
- 根の生えている子株を選ぶ
- 茎を3cmほどつけて子株を切り取る
- 生えぎわが少し埋まるように子株を植える
- たっぷりと水やりをする
オリヅルランの子株や株分けした苗は水栽培できる?
株分けしたり、子株を切り取ったりしたオリヅルランは、水栽培やハイドロカルチャーで育てることもできます。
水栽培は、水だけで植物を育てる方法、ハイドロカルチャーは、粘土を焼いて固めた「ハイドロボール」を土の代わりにして植物を育てる方法です。
いずれも簡単なので、色々な方法でオリヅルランを栽培したい方はチャレンジしてみてください。
水栽培
根についた土を水洗いできれいに落としておき、水をはった浅めのガラス容器にオリヅルランを入れれば、水栽培のスタートです。水を毎日取り替えて、清潔な状態を保ちましょう。
植物活力剤か水栽培用の液体肥料を水に適量加えると、よく育ちますよ。
ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャーにするときは、透明の容器にイオン交換剤を敷き、水洗いしたハイドロボールを容器の半分くらいまで入れます。そして、オリヅルランを容器の中心に置いて、ハイドロボールを上から入れていくだけと作業は簡単です。
最後に、固定できたら容器の1/5ほどまで水を入れて完成です。
増やし方を知ってオリヅルランを色々なところに飾ろう
オリヅルランは株分けや子株を切り離して数を増やせる植物です。いずれの方法で増やしても、生長が滞ることはめったにありません。
飾る場所を選ばず、テイストも問わないので、色々な器に植えてみてくださいね。
更新日: 2017年02月05日
初回公開日: 2017年02月05日