夜顔(ヨルガオ)の育て方！種まきの時期と方法は？

夜顔は、日がくれてから白く大きな花を咲かせる、ヒルガオ科の植物です。花からは甘い香りが漂い、夏から秋にかけての蒸し暑い夜を、幻想的な雰囲気で包んでくれますよ。緑のカーテンに仕立てれば、窓辺で毎日その美しさを堪能できておすすめです。今回は、そんな夜顔の育て方について、種まきの時期と方法などをご紹介します。

夜顔（ヨルガオ）を栽培するポイントは？

つるの摘心と誘引を繰り返し行うことが、きれいな株に仕立てるポイントです。朝顔とおなじように、つるをよく伸ばして生長します。草丈がある程度伸びてきたら摘心をしてわき芽を増やし、それぞれを支柱やネットに誘引して絡まないようにすると、まんべんなく花がついて美しいですよ。また、連作障害を起こすので、1年以内にヒルガオ科の植物を育てた土には植え付けない方が安心です。

夜顔（ヨルガオ）の種まきの時期と方法は？

発芽適温は20～25度で、4月下旬～5月が種まきの適期です。鉢や地面に直接まいて育てるか、育苗ポットで苗になるまで育て、植え替えるかの2通りの方法があります。いずれの場合も、種の皮は硬く芽がでにくいので、やすりなどで軽く傷をつけ、水に一晩つけたものを植え付けていきましょう。

鉢や花壇に直接まいて育てる

土に指で1～2cmほど穴を開け、そこへ種を2～3粒ほど入れたら、土をかぶせてたっぷりと水を与えます。本葉が2～3枚に生長したら、弱い芽を間引いていきます。鉢植えは7～8号鉢に1株、65cmプランターなら2～3株、地植えなら株同士の間隔が15～50cmほど空くようにするとうまくいきますよ。

育苗ポッドで苗を育て、植え替える

1. 育苗ポットの中心に1～2cmほどの穴を作り、種を2～3粒まく
2. 土が乾かないよう、水やりをして管理する
3. 10～15日ほどたち、育苗ポットに根が回ったら鉢や地面に植え替える

夜顔（ヨルガオ）の苗植えの時期と方法は？

苗植えは、5月中に行います。根が弱いので、ポリポットから取り出したときに土は崩さないよう気をつけてください。また、日当たりが悪いと花がつかなくなるので注意します。冬になると寒さで枯れてしまうので、その後の植え替えは必要ありません。

鉢植え

7～8号鉢に1株、プランターには15～20cmほど株同士の間を開けて植え付けていきます。土は、赤玉土（小粒）5：腐葉土4：川砂1の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土がおすすめです。

地植え

株同士の間隔を少なくとも30～50cm空けて植え付けてください。植え付ける2週間前から土作りをはじめ、苦土石灰を混ぜ込んで酸性度合いを中和しておきましょう。その後、植え付け1週間前に腐葉土や堆肥を混ぜておくと水はけがよくなります。

夜顔（ヨルガオ）の水やり、肥料の与え方

水やり

水切れすると生育が悪くなりますが、土が常に湿っていると根腐れを起こしてしまいます。鉢植えやプランターは土の表面が乾いたら水やりをし、地植えは降雨のみで過ごすのが基本です。

肥料

苗を植え付けるとき、土にゆっくりと効く緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。その後は、花が咲き終わるまで、有機固形肥料を2ヶ月に1回株元に置くか、7～10日に1回くらい液肥を与えると花がたくさん咲きますよ。ただし、窒素成分の多い肥料は、与えすぎると花つきが悪くなるので注意してください。

夜顔（ヨルガオ）の手入れ！摘心や誘引の方法は？

本葉が7～8枚付き、つるが30cmほどに生長したら、摘心のタイミングです。先端から2節目ほどのところで、茎を切り取っていきます。そして、わき芽が少し生えてつるが50cmほどになったら、鉢植えはあんどん支柱、プランターや地植えならフェンスやネットを準備し、誘引していきます。

横向きにジグザグになるよう、支柱やネットにはわせることがポイントです。そして、ネットやフェンスのてっぺんまでつるが伸びたら、折り返して下の方へつるをはわせていきます。まんべんなくネットやフェンスに誘引していくことで、花が1ヶ所に固まって咲くのを避けられますよ。

夜顔（ヨルガオ）の花は日陰で育てよう

夜顔は、暗い夜に花を咲かせる植物です。逆をいうと、近くに明かりや照明があると花は咲かず、観賞することはできません。光が直接当たらない場所に植え付けてくださいね。一方、昼間はしおれていますが、日のよく当たる場所に置きます。ちょっと光の加減には注意が必要ですが、そこにさえ気を配れば、病害虫の心配も少なく、育てやすい植物です。夏の夜に、夜顔の甘く豊な香りを楽しんでください。

更新日: 2016年02月09日

初回公開日: 2016年02月09日