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酔芙蓉の花言葉|花の色や種類、開花時期は?

酔芙蓉(スイフヨウ)は夏から秋に咲くアオイ科の植物で、花色の変化とその姿から花言葉がつけられています。原産は中国や日本で、花色は白・ピンク・濃いピンクへ変わるのが特徴です。今回は酔芙蓉の花言葉から基本情報、仲間の品種や似ている種類までまとめました。

酔芙蓉の花言葉

酔芙蓉

酔芙蓉(スイフヨウ)の花言葉は「しとやかな恋人」「繊細な美」「心変わり」「幸せの再来」
です。

このうち、「心変わり」を除いた花言葉は、芙蓉の花言葉でもあります。

酔芙蓉の花の基本情報

科名
アオイ科
属名
フヨウ属
学名
Hibiscus mutabilis cv. Vercicolor
原産地
日本・中国・台湾
草丈
1~4m
開花時期
夏~秋
花色
白からピンク色へ変化する

酔芙蓉は夏から秋にかけて咲く花で、花色を変えながら1日で散る芙蓉の園芸品種です。剪定せずに育てると、草丈が4m近くまで生長します。寒さにはやや弱く、その代わり暑さには強い植物です。地植えや鉢植えどちらでも栽培可能です。

一般的な花の土で育てられ、地植えなら水やりは要りません。鉢植えなら土の表面が乾いてからたっぷり水やりしてください。

花の名前は、花色が変わる姿からお酒を飲んで酔ったように見えることが由来です。

酔芙蓉の花言葉の由来

酔芙蓉

酔芙蓉には、花色が次々と変わっていく様子から、「心変わり」という花言葉がついています。

次に「しとやかな恋人」や「繊細な美」は、その花の美しい見た目や雰囲気からきているのでしょう。そして「幸せの再来」は、白から花色が変わってピンクとなり、再び綺麗に咲き誇る様からつけられているのでしょうか。

どちらも、とても酔芙蓉の繊細で美しい様子を表している花言葉で、酔芙蓉にぴったりです。

酔芙蓉の花の特徴

酔芙蓉

酔芙蓉は朝花が咲いて夕方には散ってしまう1日花です。その1日のなかで花色が白から濃いピンクへと変化していきます。

花の咲き方は、八重咲き・一重咲き・二重咲きと複数あり、八重咲きの品種はくす玉咲きというものも存在し、ボリュームのある見た目が特徴です。

花の色が変わるのは、アントシアニンの合成が理由です。アントシアニンは25℃以上の気温で合成し、合成すると植物内の酸素量が増えます。

すると白色だったものがピンクへと変化する仕組みです。そのため、気温が25℃を下回る日は色がほとんど変わりません。

酔芙蓉の花の種類、品種

酔芙蓉の仲間や似た品種にはどんな植物があるのでしょうか。ここでは代表的な品種や種類についてみていきましょう。

芙蓉

芙蓉
科名
アオイ科
属名
フヨウ属
別名
木芙蓉(モクフヨウ)
学名
Hibiscus mutabilis
原産地
日本・中国
開花時期
8~10月
花色
ピンク
草丈
1~4m

芙蓉は暑さに強く、寒さにはやや弱い植物です。そのため、寒冷地の冬はマルチングで根を保護する必要があります。中国原産で日本では室町時代の頃から観賞用として栽培されてきました。葉は五角形をしており、花と同じくらいの大きさです。

アメリカ芙蓉

アメリカ芙蓉
科名
アオイ科
属名
フヨウ属
別名
草芙蓉(クサフヨウ)ローズマロウ
学名
Hibiscus moscheutos
原産地
北アメリカ
開花時期
7~9月
花色
白・ピンクなど
草丈
1~1.5m

アメリカ芙蓉は、草芙蓉(クサフヨウ)やローズマロウという別名もあるアオイ科の植物で、北アメリカが原産地になっています。花の大きさは25cmほどと大きく寒さに強いです。開花期間中は次々と花を咲かせ、花色には白にピンクが混じったものなどもあります。

立葵(タチアオイ)

タチアオイ
科名
アオイ科
属名
ビロードアオイ属
別名
ホリホック
学名
Althaea rosea
原産地
不明
開花時期
6~8月
花色
赤・黄色・ピンク
草丈
1~3m

ホリホックという別名をもつタチアオイは移植を嫌う植物で、こぼれ種でもよく育ちます。多年草や一年草とさまざまな形態が存在し、縦に茎を伸ばして花がつくのが特徴です。この見た目から立葵という名前がついています。

ハイビスカス

ハイビスカス
科名
アオイ科
属名
フヨウ属
別名
仏桑花(ブッソウゲ)
学名
Hibiscus
原産地
アジア(南部)・ハワイ
開花時期
6~10月
花色
赤・ピンク・オレンジ
草丈
0.5~3m

アジアの南部やハワイが原産地の夏にぴったりの花です。温かい地域では地植えでの栽培もできます。花の咲き方は酔芙蓉と同じ1日花ですが、品種改良が進み数日開花する品種も誕生しました。品種によっては真夏を苦手とするものもあります。

木槿(ムクゲ)

ムクゲ
科名
アオイ科
属名
フヨウ属
別名
ハチス・キハチス
学名
Hibiscus syriacus
原産地
中国
開花時期
7~10月
花色
白・紫
草丈
3~4m

木槿の見た目は芙蓉とよく似ていますが、違いは雌しべの向きで、木槿はまっすぐ伸び、芙蓉は上方向へ曲がっています。開花期間が長いので、じっくり花を楽しむことができるでしょう。

酔芙蓉は花色が変わる素敵な花

酔芙蓉

酔芙蓉は「しとやかな恋人」や「心変わり」など、花の見た目をイメージするような花言葉がつけられた夏の花木です。1日のなかで次々と花色が変わっていき、八重咲きの姿はゴージャスさも感じさせます。地植えのみならず鉢植えでも栽培できるので、ぜひ実際に育ててみてはいかがでしょうか。

更新日: 2020年06月27日

初回公開日: 2020年05月22日

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