料理に加えたり、ドライフラワーにしたりと色々な方法で楽しめるローズマリー。細かい葉っぱが茂る姿もステキで、オシャレな鉢に飾るのにもピッタリのハーブです。お庭だけでなく、キッチンやリビングでもっとローズマリーを楽しみたい!そんなときは挿し木で数を増やしてみませんか?今回は、そんなローズマリーを挿し木で増やす方法を詳しくご紹介します。
ローズマリーってどんなハーブ?
ローズマリーはシソ科・マンネンロウ属に分類されるハーブです。乾燥させた葉っぱや花が香辛料として使われるだけでなく、細い葉っぱが整然と茂る姿が美しいことから観賞用のハーブとしても人気があります。
また、脂肪や糖の吸収を抑えるダイエット効果や美肌効果など女性にうれしい作用もたっぷり詰まっているので、たくさん増やして色々な方法で楽しみたいですね。
ローズマリーの挿し木での増やし方!失敗しないポイントは?
ローズマリーの挿し木で一番大切なことは、根っこを生やすこと。根っこが生えてこないと、ローズマリーに栄養がいかずに枯れてしまいます。根っこを生やす環境を整えるために、挿し木をする前に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 時期を守る
ローズマリーは1年中緑の葉っぱを生やしているので勘違いしやすいのですが、挿し木にできる時期は決まっています。5~6月か9~10月の気候が穏やかな時期が挿し木にピッタリの時期です。
2. 肥料の入っていない土を使う
土に含まれる肥料は雑菌や微生物を引き寄せ、根っこを生えにくくなってしまいます。特に、市販の培養土は挿し木に向かないので注意しましょう。
また、古い土も雑菌が多くひそんでいるので使わないようにしてください。
3. 挿し木をしたら明るい日陰で管理する
強い日差しはローズマリーを傷める原因となります。挿し木にしたら、屋外なら明るい日陰、室内ならカーテン越しの窓辺に置くと安心です。
ローズマリーの挿し木で準備するものは?
- 切れ味のよいハサミ
- 挿し木にしたいローズマリー
- 無菌の土が入った小さな鉢
- 水揚げするための器
ローズマリーの挿し木の方法は?
1. まずはローズマリーの枝をカット
挿し木にするローズマリーの枝は、10~15cmほどが適当です。ハサミを入れる瞬間は緊張しますが、勢いのよい枝を選んでカットしていきましょう。
2. 土に挿す部分の葉っぱを摘み取る
葉っぱごと土に埋めてしまうと、雑菌が付いたり、腐ったりしやすくなってしまいます。土に挿す部分にある葉っぱはきちんと摘み取ってください。摘み取った葉っぱは、バターや料理に加えると無駄なくおいしく味わえます。
3. ローズマリーの枝を水揚げする
挿し木用のローズマリーの枝は、これから根がなく水を十分に吸い上げられない時間を過ごします。そのため、あらかじめ枝に水を補給してあげるのが「水揚げ」です。1時間以上は枝を水に浸けておきましょう。
4. ローズマリーを土に挿す
後は、ローズマリーの枝を無菌の土に挿せば挿し木の作業は完了です。枝が細いので、ぷすっと挿すと簡単に土に立って安定しますよ。植え終わった後は、たっぷりと水やりをしてあげてください。
ローズマリーの挿し木での増やし方で注意することは?
挿し木が無事に終わっても、根が生えるまでは気が抜けません。ここで早く根っこを生やしたいからと、毎日水やりをするのはNGです。土が少し足りない方が、根っこは水を求めて生長が促されます。土の表面が乾いたら水やりをしていきましょう。
ローズマリーの挿し木での増やし方!植え替えの時期は?
だいたい1ヶ月お世話をしていると、ローズマリーの枝から根っこが生えてきます。小さな鉢や挿し木用のセルトレイを使ったなら、そっと底をのぞいてみてください。根っこが底の穴から顔を出しているかもしれません。
底が見えない容器なら、新しい芽が生えているなら植え替えのサインです。それぞれを一回り大きな鉢に植え替えてください。
ローズマリーを挿し木で増やして楽しもう
こうして見るとローズマリーの挿し木は、思いのほか簡単に感じませんか?実際にやってみると、10分くらいで作業は終わってしまいますよ。ハサミを入れる瞬間や、根っこが生えるまではドキドキしますが、たくさん増えたら色々な料理に使える楽しみも広がります。
どうやって使おうかなと想像していると、毎日の観察する時間もステキな時間になりそうですね。
挿し木の時期 | 5~6月/9~10月 |
挿し木の土 | 肥料の入っていない土 |
置き場所 | 明るい日陰 |
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2016年10月03日