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アイスプラントの育て方!種や苗の水栽培の方法は?挿し木で増やす?

アイスプラントは、プチプチとした食感とほのかな塩味から最近注目を集めている野菜です。サラダなどの料理で見かけたことのある方もいるかと思いますが、実はとても丈夫で育てやすい植物です。今回は、そんなアイスプラントの育て方をご紹介します。

アイスプラントはどんな植物?苗からでも栽培できる?

アイスプラントは種と苗から育てることができます。庭植えにもできますが、雨に弱い性質であることと、薄い塩水を与えて育てることから、他の植物とは分けたプランターで栽培するのがおすすめです。

アイスプラントの種まきや苗の植え付け時期と方法は?

アイスプラントは、通気性・保水性のよい土を好み、土質を選びません。市販の草花用培養土単体か、培養土に鹿沼土を混ぜ合わせたもの、赤玉土7:腐葉土2.5:バーミキュライト0.5の混合用土を使用してください。

種まき

アイスプラントは発芽適温が15~20度であることから、2~3月か、9〜10月に植え付けることができます。

清潔な種まき用土を準備し、育苗ポットなら9cmのものに3粒、プラグトライなら1粒の割合で種をまいていきます。種は非常に小さいことから、薄く覆土し、深植えにならないように気をつけましょう。

その後、種が流れないように霧吹きなどで水を与え、日陰で水を切らさないように管理していきます。そして、20~40日たつと本葉が3~4枚ほどに生長するので、プランターに定植させていきましょう。

苗植え

3~5月か、10~11月が苗の植え付けの適期です。鉢底ネットと軽石を敷いたプランターに用土を準備し、ポットよりも一回り大きな穴を開けます。

葉が柔らかく根が細長いことから移植に弱いので、ポット苗の土は崩さないように植え付けましょう。また、多湿では枯れてしまうので、根元の間は25~30cmほど空けておきます。

植え付け後はたっぷりと水を与え、日当たりのいい戸外で管理してください。

アイスプラントの育て方!水やりの仕方や肥料の与え方は?

水やりの仕方

過湿を嫌い乾燥気味の環境を好むので、土の表面が乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えてください。また、塩水を与えることで、プチプチの食感を出す水泡が葉の裏や茎に現れるようになります。

葉に厚みが出て、草丈が20cm程度まで育ったら、2~6%の食塩水を2週間に一度、じょうろで根元に与えてください。塩水の濃度は、葉の味によって調節するといいですよ。

肥料の与え方

肥料は元肥として化成肥料を少量施します。その後は、500倍くらいに薄めた液肥を1週間に1回、水やりの代わりに与えると元気に育ってくれますよ。


アイスプラントの種や苗の水耕栽培の方法は?

アイスプラントを販売する多くの農家は、水栽培を行っています。これは、アイスプラントが塩を吸収する性質によって、土壌に含まれる重金属なども合わせて吸収してしまう可能性があるためです。

土壌の性質の影響を受けずに育てたい場合は、水栽培を行うのがおすすめですよ。

水栽培用の器具セットを用いて理想的な環境を作ることもできますが、費用がかかるので今回は手軽にできるペットボトルを利用しての栽培方法をご紹介します。

ペットボトルでの水耕栽培

まず、種から水栽培を行う場合は、小さなスポンジやロックウールなどに種をまき、蛍光灯の光を利用して発芽させます。

種を植えてから30日ほどたって、苗の本葉が2~3枚になり、スポンジから太い根が出てきたら移植のタイミングです。

水耕栽培 ペットボトル ふたカット  水栽培 ハイドロカルチャー  水耕栽培 ペットボトル ふた逆さま 水栽培 ハイドロカルチャー 
  1. 1.5L~2Lのペットボトルを上から1/3のところで切る
  2. キャップのあった方は逆さにして、切り離した部分を重ね合わせる
    水耕栽培ペットボトル  水栽培 ハイドロカルチャー  アルミ巻き
  3. ペットボトルのキャップ部分から根が出るようにハイドロボールやロックウールなどで苗を安定させながら植える
    ※ハイドロボールを詰め過ぎないように注意
  4. 水栽培用の液体肥料を水で薄めたものを、根が浸かる程度に与える

その後は、ベランダや窓際など日光がよく当たる場所で生長させ、植え付けから40日程度でアイスプラントが大きくなってきたら海水程度の濃度の塩水を与えてください。

植え付けから50日程度で収穫できるようになりますよ。

アイスプラントの挿し木の時期と方法は?

アイスプラントは、挿し木で増やすことができます。まずは、アイスプラントの芽を清潔なカミソリやナイフなどで丁寧に切り取り、挿し穂を作りましょう。

挿し穂は、ネメデールなど植物活力剤を入れた水に1時間ほどつけて水揚げをします。その後は、清潔な挿し木用の土に植え付けるか、水栽培してくださいね。

2〜3日ほど風通しのいい明るい日陰で管理すると、数日で根が育ってきます。

十分に根が生えたら、植え付け時と同様の方法で定植させていきましょう。挿し木は、食べた後のアイスプラントの茎を利用しても行えるので、手軽にチャレンジできますよ。

アイスプラントを水耕栽培で育ててみよう

アイスプラントは、日当たりと水やりに注意してさえいれば、栽培が比較的容易な野菜です。収穫した葉はてんぷらにすると、ほのかな塩味がしておいしいですよ。

プランターなどを置くスペースがないという方は、ぜひ水栽培にチャレンジしてみてくださいね。

更新日: 2022年02月22日

初回公開日: 2015年08月05日

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