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3月の家庭菜園|植えたいおすすめの野菜や果物は?

3月に植え付けが始まる野菜や果樹を紹介します。3月は年間を通してよく育つ「コマツナ」や「ネギ」なども植付け可能ですが、「セロリ」や「ビーツ」など日本ではちょっと珍しい野菜を植え付けることもできます。
果樹では、3月が落葉期や休眠期中に植え付ける最終チャンスでもあります。かんきつ類などの植え付けにも挑戦してみましょう

3月の家庭菜園の特徴

気温が少しずつ暖かくなっていく3月から家庭菜園を始めるのもいいでしょう。ただ、三寒四温という言葉があるように、暖かい日と冬の寒さに戻ってしまう日が交差することも少なくありません。3月はこうした日々の気温の変化に十分注意し、気温の変化に対応しやすい野菜を選びましょう。

3月の家庭菜園でおすすめの野菜

セロリ

セロリ 栽培
※生育適温は16~21℃です。気温が高くなってからの植え付けをおすすめします。

・植付け(地植えで種まきする場合)
1.種まき2週間前に苦土石灰を1㎡あたり150~200g程度蒔いてよく耕し、1週間前に堆肥を1㎡あたり4~5kg、化成肥料を150g/㎡の割合で畑に耕す。
2.幅80~100cm、高さ10cmの畝を作り種まきした苗を植え付ける
3.5cm間隔で深さ5mm程度の溝を作り、種をスジ蒔きにする。種まき後は薄く土を被せ、たっぷり水やりをする。本葉2~3枚で直径6~7cmのポリポットに移植し、本葉7~9枚で畑に植え付ける

※本葉3~4枚になるまでは水を切らさないようにしましょう。
※植え付けの際は根鉢を崩さないようにしましょう。
また発芽するまでの乾燥を防ぐため、新聞紙などを上からかけておくとよいでしょう。

(プランター栽培の場合)
プランターで育てる場合は、幅60cm程度で深型のものを用意します。(大株で2株、小株なら3株が目安。そこに市販の野菜専用培養土を入れて育てるよいでしょう。
種まきの方法は地植えの場合と同じ要領です。

・収穫期
セロリは1番下の節間が20cmを超えたころを見計らって収穫します。取り遅れると茎の中に「す」が入ってしまうので注意しましょう。

ビーツ(テーブルビーツ)

ビーツ
※ロシア料理の一つ「ボルシチ」などに使われる高級野菜です。
暑さには弱いため、9月からの秋まきなど比較的涼しい時期の栽培に適しています。
・植付け(地植えの場合)
1.植え付け2週間前に苦土石灰を100~150g/㎡、1週間前に堆肥を2kg/1㎡の割合で畑全体にまいて耕す
2.幅60cmの畝を作り、条間30cmで2列溝を作る。種は2cm間隔で筋まきし、土を薄く被せて手のひらで軽く押さえてから、丁寧に水やりをする

(プランター栽培の場合)
プランターは60~65cm程度のもので、根はあまり深く張らないため深さ15cmぐらいあれば育てられます。市販の培養土を使うと種まきや植え付けがすぐにできます。

・収穫期
収穫のタイミングは、種まき後60~70日頃で、土から見えている「肩」と呼ばれる葉のつけ根部分が5~6cm出てきた頃です。タイミングが遅れると根が硬くなったリ、筋が入ったりして食感が劣ることがあるので注意しましょう。

コールラビ

コールラビ
アブラナ科の野菜で、根元が丸くカブのような野菜です。別名「カブカンラン」ともいいます。

・植付け(地植えの場合)

1.種まき2週間前までに苦土石灰を100~200g/1㎡入れて耕し、1週間後に堆肥2kg、化成肥料を約100g/1㎡蒔いて耕す

2.幅60cmの畝を立て、そこに株間20cm、条間20~25cm程度で点まきする。発芽後間引き、本葉3~4枚で1本立ちにし、30cm間隔で苗を植え付ける

(プランター栽培の場合)
プランターは幅60~65cm程度のものを使い、地植えと同じような要領で種まきします。

・収穫期
球径が5~6cmに収穫しましょう。球の下部1cmは食べられないので切り落とします。

シシトウ

シシトウ 栽培
・植付け(地植えで種まきする場合)
※種まきの場合は、10~12cmのビニールポットに直径3cm、深さ1cmの穴を作り、種を2~3粒まきます。5mmほど薄く土をかけ、たっぷりと水やりします。草丈15~18cm、葉は8~9枚程度で畑に定植します。

1.植え付け2週間前に、苦土石灰を150g/1㎡、1週間前に完熟たい肥2~3kg/㎡、化成肥料約150g/㎡で加え、耕す
2.幅70cmの畝を立て、苗を50cm間隔で植え付ける

(プランター栽培の場合)
シシトウは根が浅く加湿を嫌うため、プランターは60cm程度で深型のものを用意しましょう。
プランターの底に鉢底石を敷き詰め、市販の野菜用培養土を入れて植え付けると簡単に栽培できます。種まきから育てる場合は、地植えと同じような要領でおこないます。60cmのプランターの場合は株間20cm程度空けて2株育てることができます。

・収穫期

シシトウは緑色の果実で収穫することが多いですが、品種によって収穫適期の長さが異なるのでその長さに応じて収穫しましょう。

マクワウリ

マクワウリ
・植付け(地植えで種まきから育てる場合)
※種まきについて
直径9~12cmのビニールポットを使用し、直径3cm、深さ1cmの穴を作ります。種は3~4粒蒔き、土をかけて軽く抑えてから水やりします。発芽後、順次間引きながら本葉2~3枚になる頃に1本立ちさせ、本葉4~5枚で定植できるようになります。
夜間の温度が15~20℃で保てるように、苗カバーなどを被せておくとよいでしょう。

1.植え付け2週間前に苦土石灰を約100g/㎡入れて深く耕す。1週間前に40cm四方で深さ30cm程度の穴を掘り、そこに堆肥2kgを入れ、掘り上げた土に化成肥料を約50g混ぜ、穴に戻す。
2.土を被せた上からさらに「苗床」と作る。周りの土を寄せ集めて、縦横60cm、高さ10cm程度土を寄せて「苗床」を作り、黒ポリマルチを被せて定植する

(プランター栽培)
プランターで育てる場合は、1株あたり15リットル以上の土が必要です。深さ25cm以上の大型のもの(容量45リットル以上)、鉢なら10号鉢(直径30cm以上)のものを用意します。土は野菜専用培養土を入れて育てます。苗を直接植える場合は、根鉢を崩さないように植えます。

・収穫期

マクワウリだけに限らず、メロン類は収穫間近になると果実がついている節周辺の葉が全体的に黄色く枯れてきますので、その状態を目安に収穫しましょう(開花後40日前後が目安)
またマクワウリは果実から甘い香りが漂い始めたら収穫できます。

3月の家庭菜園でおすすめの果物

オリーブ

オリーブの木
※オリーブは、日当たりがよく水はけのよい土壌を好みます。

・植付け(庭植えする場合)
1.植え付け2週間前までに直径、深さともに50cmの穴を掘り、穴から掘り出した土5に対して、腐葉土2、赤玉土小粒3と、1株あたり200g程度の粒状肥料を混ぜ込む
2.肥料などを混合した土を穴の半分から2/3程度埋め戻し、苗木の根鉢を崩し、少し根を広げた除隊で苗を据えて残りの用土を入れて根鉢を固定させる。(必ず浅植えにする)
3.苗木を高さ50cm程度で切り詰めたあと、支柱を立てる。植え付け後はしっかりと水やりをする
(鉢植えの場合)
鉢植えの場合は10号鉢(直径30cm以上)のものを使い、オリーブ専用土もしくは果樹・花用の土を入れ、苦土石灰30gを混ぜて植え付ける。

・収穫期
品種によっても異なるが、オリーブの実は大体10月~11月頃にできるので、果実がふくらみ薄緑色になってきたら収穫する。果実をつまんでまっすぐに引き抜くと簡単に実が取れます。

ユズ

ユズの青い実
・植付け(庭植えの場合)
1.植え付け2週間前までに、直径1m×深さ50cmを掘り、掘り出した土に苦土石灰200gを混ぜ中和させ、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜる。1週間前に1株あたり200~250g程度の粒状肥料を混ぜて植え付ける
2.接ぎ木部分から30~40cmの高さで切り詰めたら、植穴に根を広げて下の根に土を被せながら、根が土で固定するように軽く押さえながら植え付ける
植え終わったら、根元に土俵のように土を盛って輪を作り、十分に水やりをする。根元まで水が浸透し、盛った土が十分湿ってきたら、マルチと支柱をする

(鉢植えの場合)
10号鉢以上の鉢を用意し、果樹・花用の培養土と苦土石灰50g程度を混ぜて植え付けます。
接ぎ木部分の切り詰めなどは庭植えと同じ要領です。

・収穫期
初夏に「青玉」と呼ばれる未熟な青い実を収穫することができます。
またお鍋の薬味などで使う黄色い実は、11月~12月に収穫期をむかえます。

めずらしい野菜の栽培にも挑戦してみよう

3月に植えられる野菜
今回、ご紹介した中には「ビーツ」や「コールラビ」など少し変わった野菜もありました。ビーツやコールラビなどは冷涼な土地でよく育つため、少し寒さが残る3月や残暑から開放される9月や10月ぐらいから栽培を始めるのをおすすめします。煮込み料理やサラダなどにするとおいしいそうです。
ぜひ栽培にもチャレンジしてみてください!

更新日: 2020年06月12日

初回公開日: 2020年06月12日

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