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オリーブの木の育て方|鉢植えで室内で育てるには?植え替えの時期は?

オリーブは、その丈夫さや銀色がかった緑色の葉っぱの美しさから、鑑賞樹として人気です。日の差すベランダやテラスに置くと、さわやかな印象をお部屋に与えてくれますよ。今回は、鉢の植え替えや室内で挿し木する方法を交えながら、オリーブの木の育て方についてご紹介します。

オリーブの木とはどんな樹木?育て方は簡単?

オリーブの木

オリーブの木とは、地中海沿岸に自生している常緑樹です。平和のシンボルであること、また、実から作られるオリーブオイルは健康によい効果があることは広く知られています。

乾燥に強く、水やりの手間が少ないことが注目され、最近では樹木が小さいうちは観葉植物として育てられることも多くなりました。シルバーグリーンの葉っぱがさりげなく、おしゃれなお部屋作りに活躍してくれますよ。本来は背が高くなる樹木ですが、観葉植物としては30〜150cmくらいの高さのものが販売されていたりします。

鉢に植えられた「鉢植え」の状態で購入するのがはじめての栽培にはおすすめです。

オリーブの木の室内での育て方のコツは?

オリーブの木

「日当たりのよい、あたたかい場所に置くこと」が、オリーブの木を室内で育てるコツです。日光に当たらないと、ひょろひょろとした細く弱い木に育つので、日が入りやすい窓の近くに置きましょう。

ただ、冬は窓から冷たい空気が伝わり、オリーブの木を弱らせる恐れがあります。気温が下がってくる10月以降は、普段よりも少しお部屋の内側へ鉢を移動してあげると安心です。

オリーブの木の育て方!土作りや鉢植え方法は?

オリーブの木

オリーブの木に適した土は、水はけ、水もちのよさが大切です。この条件さえ満たせば、土はあまり選ばなくて大丈夫でしょう。アルカリ性を好むため、川砂などがブレンドされた水はけの良い土がおすすめです。

市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。

苗を植える時期は、3月〜4月が適期です。花が咲いている時期や真夏の気温が高い時期は避けましょう。

オリーブの木の育て方!日々のお手入れ方法は?

オリーブの木は丈夫な観葉植物で、日々のお手入れも簡単です。ここでご紹介する水やりや肥料を与える方法をマスターしておけば、枯れさせる心配はありませんよ。

水の与え方

オリーブの木の原産である地中海沿岸は、乾燥した地域です。室内で育てるときも、「土の表面が白っぽく乾いたら鉢の底から流れ出るくらい水を与える」が水やりの基本。

原産地に近い環境を作っていきましょう。「元気に育ってほしい!」と毎日水やりをすると、湿度が上がって根が腐って枯れるので注意してください。

肥料の与え方

育てる期間の長さに比例して、土に含まれる栄養はオリーブの木の根が吸いとり減っていきます。放っておくと栄養不足になるので、毎年4〜9月の間は液体肥料を2週間に1回、水やりがわりに与えましょう。固形の肥料を使うなら、木の生え際から少し離れたところへ1〜2ヶ月に1回置いてください。

オリーブの木の害虫対策は?病気にはかかる?

あたたかい4〜10月、オリーブの木は害虫や病気にあいやすくなります。中でも「マイマイガ」と「オリーブ炭そ病」の被害は深刻。

マイマイガはよく見かける毛虫で、4月頃からあらわれはじめ、オリーブの木のあらゆるところを食べます。幹の一部が白っぽくなっていたらそれは大量の卵なので、見つけたらすぐに取り除きましょう。毛虫の状態なら、トレボン乳剤やデミリン水和剤など効果のある殺虫剤をまいて駆除します。

オリーブ炭そ病は気温が高く蒸れた環境で発生するカビが原因の病気です。葉っぱの表面に褐色の斑点があらわれたら感染を疑いましょう。放っておくと木全体に広がって枯れるので、病気にかかっているところをすぐに切り取り、トップジンMなどの殺菌剤を散布します。

オリーブの木の剪定する時期と方法は?

オリーブの木

ときには1年で数10cmも枝を伸ばすオリーブの木は、成長スピードの速い樹木です。毎年3〜4月には、枝を切りそろえて管理できるサイズに整えましょう。

清潔なハサミを準備し、上や下に伸びている枝、交差している枝、絡み合っている枝、枯れている枝を付け根から切り落とします。細かい枝も、余分なところは途中や付け根から切ってかまいません。

はじめて木の枝を切るときは緊張するものですが、中途半端に切ると葉っぱが混みあって湿度が高くなる原因となります。

多少切りすぎたとしても、オリーブの枝はよく伸びるので、翌年の春にはまた大きく育ちますよ。より詳しい剪定の方法が知りたい方は、関連記事も参考にしてみてください。

オリーブの木を植え替える時期と方法は?

目に見える部分が成長していくのと合わせて、土の中に生える根も成長します。同じ鉢に植え続けると、土の中に根を生やすスペースがなくなるので、1〜2年に1回は剪定をしたあとすぐに新しい鉢へ植え替えましょう。

ここでは、オリーブの木を植え替えるときに準備するものと、方法をご紹介します。同じ方法で苗木も植えられるので、参考にしてみてくださいね。

オリーブの木を植え替えるときに準備するもの

  • 今よりも一回り大きな新しい鉢
  • オリーブ専用培養土か果樹花木用培養土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップ
  • ピンセット
  • ハサミ
  • 支柱
  • 麻ヒモ

オリーブの木の植え替え方法

  1. 新しい鉢の底穴に鉢底ネットをかぶせる。
  2. 新しい鉢の底に鉢底石を敷き、土を鉢の1/3ほどまで入れる。
  3. 古い鉢からオリーブの木を抜き出す。
    ※引き抜きづらいときは鉢の縁や横をたたいてから抜き出す。
  4. 根についている古い土をピンセットで上から下へほぐす。
  5. 古い根や腐っている根をハサミで切り取る。
  6. 鉢の中心にオリーブの木を置き、周りに土を入れる。
  7. 鉢の縁から下2〜3cmまで土が入ったらたっぷりと水やりをする。
  8. オリーブの木の横に支柱を立てる。
  9. オリーブの木と支柱を麻ヒモでやさしく8の字に結びつける。

オリーブの木に実はなるの?

オリーブの木 実

日々お手入れをして育つオリーブの木。長年育てていれば「実がなるのでは?」と期待する方もいるかもしれませんね。

残念なことに、オリーブの木をただ育てているだけでは実をつけません。オリーブの木は、別の品種の花粉でないと受粉しないという特徴があります。実を見てみたいという方は、今育てているオリーブの木とは違う品種を購入し、近くに置いてみるとよいですよ。

育てているオリーブの木を室内で挿し木する方法は?

オリーブの木

今育てているオリーブの木をほかの場所にも飾りたい!という方は、あたらしく購入するのではなく、「増やす」のも1つの方法です。

切り落とした枝を使ってできる「挿し木(さしき)」なら、室内でも簡単にチャレンジできます。5〜7月か2月が挿し木のタイミングで、100%成功するわけではないので、数本枝を準備しましょう。

他にも増やし方はいろいろあるので、詳しく知りたいときは関連記事も参考にしてみてください。

オリーブの挿し木の手順

  1. 先端から10〜15cmの長さに枝を切る。
  2. 枝の切り口をななめにカットする。
  3. 切り口を数時間水につける。
  4. ビニール製のポットに挿し木用の培養土を入れ、水で湿らせる。
  5. 割り箸などを使って土に穴をあける。
  6. 穴にオリーブの枝を挿す。
  7. 土が乾かないよう水やりをして管理する。
  8. 数ヶ月後、新しい芽が生え、新しい葉っぱが数枚ひらいたら一回り大きな鉢へ植え替える。

育て方の簡単なオリーブの木でワンランク上のお部屋作りを

オリーブの木

日々過ごす場所だからこそ、リビングなどお部屋の空間づくりにはこだわりたいものですね。樹木が大きくなる前のオリーブの木なら、インテリアに加えても無理なく楽しめますよ。

シルバーグリーンの葉っぱが風にそよぐ姿は、気持ちを穏やかにしてくれます。窓辺におけば、外からの視線もさえぎられて、さらにリラックスできる空間が作りだせるかもしれませんよ。

更新日: 2021年04月28日

初回公開日: 2015年07月16日

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