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1月の家庭菜園!植えたいおすすめの野菜や果物は?

1月から家庭菜園を始められる方にむけて今回は1月から種まきをして育てられる野菜や、植え付けができる果樹などを紹介します。野菜としては葉野菜のほか、カブなどの小型の根菜の植え付けができます。また果樹では春からの開花、収穫にむけてブルーベリーやラズベリーなどが植え付け適期です。

1月の家庭菜園の特徴

雪に埋もれたネギ

1月は1年の中で一番寒さが厳しい時期ですが、寒さに比較的強い葉野菜や、根菜類などを植付けてみましょう。とはいえやはり寒さが厳しい季節なので、畝やプランターにビニールを覆ったり、ハウスの中に取り込むなどして寒さ対策も忘れずに。1月は果樹も休眠期なので、植え付けや植え替えの作業が比較的おこないやすいかと思います。

1月の家庭菜園でおすすめの野菜

ダイコン
1月に植え付ける野菜のほとんどは種まきして育てます。種まきのあとは水をたっぷりと与えましょう。

ホウレンソウ

ホウレンソウ プランター

・植付け(地植えで種まきする場合)
1.種まき2週間前に苦土石灰を1㎡あたり2つかみ(100~150g)入れて深く耕し、1週間前に完熟たい肥を1㎡あたり2kg、化成肥料を2つかみ(100~150g)入れてよく耕す

2.種まき当日に60~90cm、高さ5cmの畝を立てて深さ1.5cm、幅3cmの溝を作り種まきする。種は1~2cm離してバラマキし、1cmほど土を被せたあとしっかりと覆土する

(プランター栽培の場合)
ほうれん草は根が深くまで伸びるため、20~25cm以上の深さのあるものを選ぶようにします。
10リットル以上容量があると、水持ちもよく育てやすいです。土は野菜用培養土で構いません。
地植えと同じように条蒔きします。奥行20cmのプランターで2条が目安です。

・収穫期
草丈20cm以上になったものからハサミやナイフで根元を切って収穫します。

ルッコラ

ルッコラ 栽培
・植付け(地植えで種まきする場合)
1.種まき2週間前に苦土石灰を1㎡あたり100g散布しよく耕し、1週間前に1㎡堆肥2kgと粒状肥料を200g施して土に混ぜ込む

2.幅60cm~80cm程度の平畝を立てて、条間20~30cmで深さ1cmのまき溝をつけ、1cm間隔で種まきしたら土を被せ、たっぷりと水やりをする。

(プランターに植える場合)
プランターで栽培する場合は、標準的なタイプ(約60㎝程度)のものを使用します。
底に鉢底を敷き詰め、野菜培養土を入れて地植えと同じように種まきします。植木鉢など小さな鉢を使う場合は、2cm~3cm間隔で種をバラマキします。

・収穫期
収穫する際は、株元から刈り取る方法と外葉から摘み取る方法の2通りがあります。株元から刈り取る場合は背丈15~25cmになった頃に収穫します。また別の方法では外葉から摘み取ることもできます。葉の大きさ5~10cm程度の時にハサミの先端で葉のつけ根から丁寧カットします。

小カブ

小カブ 収穫

・植付け(地植えに種まきする場合)
1.種まき2週間前に苦土石灰を1㎡あたり2つかみ(約100g)、堆肥を約2kg入れて耕す
2.1週間前に化成肥料を1㎡あたり2~3つかみ(100~150g)を入れてよく耕す
3.種まき当日に幅75cm、高さ15cmの畝を作り、深さ1~1.5cmほどの溝を作り1cm間隔で種をまいていく。5mmほど土を被せたあとしっかりと水やりをする

・収穫期
小カブの場合は直径4~5cmぐらいを目安に根が大きくなったものから間引くようにして収穫します。

ダイコン

ダイコン 収穫
・植付け(地植えで種まきする場合)
1.植付け2週間前に完熟堆肥を1㎡あたり約2kg、苦土石灰を1㎡あたり100~150g入れて深く耕し、1週間前に化成肥料を1㎡あたり150g入れて深さ30~35cm程度深く耕す

2.幅60~70cmの畝に、25~30cm間隔でビール瓶などで深さ1.5cmほどの穴を作り、タネを5~6粒ばらまきする。もしくは2.8cm間隔に浅い溝をつけ、タネを5mm間隔くらいでスジまきするのでもよい。種まき後軽く水やりをし、発芽するまで新聞紙や藁で覆う

※草丈6~7cmで間引きをし、10cmになってから5cm間隔で間引きをする

(プランター栽培の場合)
ダイコンをプランター栽培する場合は、幅70cm以上、深さ30cm以上の大型で深さのあるプランターを用意しましょう。土は市販の野菜用培養土を使用すると便利です。プランターに種を蒔く場合は、短形種の場合で株間15~20㎝の2条植えもしくは標準的な長さの品種であれば30㎝の1条植えで蒔きます。

※連作障害を防ぐため、前作物にキャベツなどアブラナ科の連作がないようにしましょう。

・収穫期
秋まきの場合は60~90日、夏ダイコンは50~60日で収穫期を迎えます。
収穫できる見た目の判断としては、外側の葉が垂れて中心部の葉が横に開いて平らに見えるようになった時です。

コマツナ

コマツナ 栽培
・植付け(地植えで種まきする場合)
1.植付け2週間前に苦土石灰を1㎡あたり2握り(約100g)と完熟たい肥を1㎡あたり約3kgほど入れて耕す

2.植え付け1週間前には化成肥料を1㎡あたり3握り(約150g)入れて耕し、幅75cm、高さ15cmの畝を立てる

3.深さ1cmのまき溝を作り、1cm間隔で種を条蒔きする。条間は15cm程度。5mmほど土を被せ上から軽くおさえて水やりをします。1月など冬場はビニールトンネルをして寒さをしのぐ。

(プランター栽培の場合)
プランターで育てる場合は、幅20cm×奥行65cm程度、深さ15cm~20cmの長方形のものがおすすめです。底に鉢底石を敷き詰め、野菜用培養土を縁から2cmくらい高さを残して入れます。
あとは、地植えと同じような深さと条間で種を蒔き、水やりをし、ビニールトンネルを被せます。

・収穫期
草丈25~30cm程度になったら収穫適期です。収穫の際は、株元を握って根っこごと引き抜きます。
抜いた後に根の際を包丁やハサミで切り落とします。

1月の家庭菜園でおすすめの果物

果樹類の苗は、地植えの場合は穴を掘りそこに肥料などを混ぜて植付けます。鉢植えの場合は、直径や深さが十分あるものを選びましょう。

ブルーベリー

ブルーベリー 実
・植付け(地植えの場合)
ブルーベリーは酸性の用土を好むので、露地植えの場合は「ピートモス」を用土にたくさん混ぜ込みます(50cmの穴に50リットルの割合)
また掘り起こした土に腐葉土腐葉土40Lを混ぜ込み、3分の2ほど穴に戻します。植付け場所を十分に湿らせてから根鉢を崩さず植え付けます。

(プランターで育てる場合)
ブルーベリー専用土を使うと便利です。当初植わっていた苗木のプランターより一回り大きなものを選びます。(7~10号 大きさにして20~30cmぐらい)プランターの底に3cmほど鉢底石を入れておきましょう。苗木は植付け前に根鉢を少しほぐしてから、苗木の株元と用土の表面が揃うように植え付けます。

・収穫期
ブルーベリーの収穫は7月~8月頃にピークを迎えます。
収穫時期においては「ハイブッシュ系」が比較的早いです。収穫適期の実ですが、青く色づいてから、さらに枝と実のつけ根にリング(輪)ができ、表面が白く粉をふいた状態(ブルームができる)が食べごろです。

ラズベリー

ラズベリー 実
・植付け(地植えの場合)
1.深さ50cm、幅40cmの穴を掘り、掘り上げた土の2割程度に堆肥をよく混ぜる
2.苗をあらかじめ土につけておく。穴に土を戻したら苗の根を広げて植え付け、茎の太い部分(地際から40cm程度の高さ)まで切り詰め、植え付け後はたっぷりと水やりをする。
株元には乾燥や雑草防止のため、ピートモスや堆肥でマルチをする

(プランター栽培の場合)
プランターや鉢に植付ける場合は、6号(直径18cm)以上のものを使い、野菜や果樹用培養土もしくは赤玉土小粒、腐葉土、川砂を6:3:1の割合で混ぜたものを使用する。
ポリポット苗は、根が傷まない程度に軽くほぐして植え付け、植え付け後はたっぷりと水やりをして完成。

・収穫期
ラズベリーは品種によって熟した時の色が異なり、赤くなるものもあれば、黄色くなるものもあります。
実を収穫するときは、つぼみの部分から果肉を抜くようにして取ります。実は崩れやすいのでそっと取りましょう。

イチジク

イチジク 実
・植付け

1.直径、深さ50cm程度の穴を掘り、掘り上げた土5に対して腐葉土3、小粒の赤玉土2に粒状肥料(1株あたり200g程度)をよく混ぜ込み、混ぜ込んだ土の半分を2/3程度を穴に戻す

2.苗木の根鉢をくずし、根を広げて苗を穴に添えながらさらに用土を入れる

3.植付けたあと、苗木を50cm程度の位置で切り戻し、支柱をたてておく。植え付け後はたっぷりと水やりをして完了

・収穫期
イチジクは品種によって、夏と秋の2回収穫できるものがあります。
結実後、4~6週間の間、1週間ごとに収穫できます。実は枝の下から順に熟していきますが、色づいて柔らかくなり垂れ下がってきたらハサミで切って収穫します。

果樹の苗木の植え付けにおすすめな1月

ブルーベリー 花
1月はここで紹介したような野菜の植え付けも可能ですが、どちらかというと休眠期の果樹の苗木を春に向けて植付けるほうが、初心者の方にも気軽に行っていただけるかもしれません。1月に植付けられる果樹としては、ほかにもアンズやキウイフルーツなどもおすすめです。インターネットの通販サイトなどでも苗木の取扱いがされているので、興味のある方はぜひ一度見てみましょう。

更新日: 2020年06月04日

初回公開日: 2020年06月04日

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