ホルティ 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

サボテンの育て方!季節ごとの水やりや増やし方のコツは?

「植物を育ててみたい」サボテンはそう思った人が手に取ることが多い植物の1つかと思います。サボテンには枯れにくいイメージがあり、品種も多くおしゃれな雰囲気の寄せ植えに憧れる人もいるでしょう。しかし、意外と枯れさせてしまったという声も多く聞かれます。実はサボテンを育てるには色々コツがあるのです。

今回は植え替えや剪定の時期と方法など、サボテンの育て方について詳しくご紹介します。

サボテンはどんな植物?育て方の特徴は?

丸いサボテンの画像

サボテンとは、サボテン科・サボテン属に分類される植物の総称です。サボテンは、観賞用に育てられる観葉植物であり、葉っぱや茎に貯水する機能をもつ多肉植物でもあります。

主に南北アメリカとその周辺を原産とするものが多く、湿度が低く乾燥した場所に生えています。ですので、日本では専用の施設や管理の届く温室などを除いて地植えにして育てるのはむずかしいとされています。

気温が低く乾燥しない冬の季節にサボテンが根腐れを起こしてしまうので、鉢植えで育てることをおすすめします。

サボテンの育て方!どんな鉢と土がいいの?

鉢植えと土、植物の栽培道具たち

サボテンに向いている土は?

サボテンは乾燥した環境を好むので、水はけと通気性のよい土を準備します。はじめての方は市販の多肉植物やサボテン用の培養土を使うと簡単。

一例をあげると自分で土を作るときは川砂8:腐葉土2に1割ほどくん炭を混ぜたものか、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土などがあります。

サボテンに向いている鉢は?

土が湿っている状態が長く続くと、サボテンは根腐れを起こしてしまいます。植木鉢なら、プラスチック製のものより素焼き鉢を選びましょう。サイズはサボテンに対して一回り大きいくらいが適当です。ブリキ缶など最近人気のアレンジを楽しみたいときは、鉢底に穴を空けるようにすると、水が土にたまりにくくなりますよ。

鉢には磁器と陶器がありますが、初心者の方には一般的には磁器=プラスチック製鉢が乾燥しにくいのでおすすめです。

サボテンの鉢植え!苗を植える時期や方法は?

サボテンの苗を植えるなら3月上旬~4月上旬頃が適期です。鉢植えにするときは、事前に水やりを控えて乾燥させておきます。乾燥した土の方が鉢から根を抜きやすくなるからです。

苗を植えたら10~14日ほど日陰に置き、さらに5~10日たってから水やりをしてください。鉢は、苗が少しきつめに入るくらいのサイズがおすすめです。

  1. 水やりを控えて土を乾かしておく。
  2. 植木鉢の底に鉢底ネットと軽石を敷く。
  3. 鉢の2/3ぐらいまで土を山型に盛る。
  4. 鉢の側面を叩いて土をほぐし、根を鉢から引き抜く。
  5. 根に付いた土をもみほぐしながら落とす。
  6. 伸びすぎた根や傷んだ根を取り除く。
  7. 根を広げて植える。
  8. 土を詰めて根を固める。

サボテンの水やりのコツは?季節ごとの注意点まとめ

サボテンは5~9月に生育期を迎え、12~2月に休眠期となります。それぞれの時期に合った水やりをすることで、根腐れを防ぐことができますよ。以下に、それぞれの時期に合った水やりのポイントをご紹介します。

5~9月:春、夏終わり

この時期はサボテンが生長するためにある程度の水を必要とします。土の表面が乾いたら全体が湿るくらいの水を、観察しながら様子を見て与えましょう。

7~8月:真夏

真夏は、サボテンの生長が穏やかになる時期です。そのため、春や秋に比べて水やりの回数を減らし、土を乾燥させて育てていきます。

土の表面が乾いて2~3日空けるくらいがちょうどよいです。日中に水やりをすると水蒸気でサボテンが蒸れてしまうので、暑さがやわらぐ朝か夕方に水やりをしてください。

10~12月:秋、冬の始まり

冬に向かってサボテンが休眠していく時期です。水やりの間隔を徐々に空けていきましょう。2週間に1回くらのペースにするとよいですよ。

12~4月:冬、初春

サボテンが休眠期に入り、生長がほぼ止まります。3~4週間に1回ぐらいの水やりで過ごしましょう。地面が凍る恐れのあるときは、全く水やりを完全にストップしてもかまいません。

サボテンに追加の肥料は必要?

プランターの土に肥料を与えている画像

サボテンはもともと栄養が少ない土に生える植物なので、肥料がなくても枯れることはありませんが、追加肥料を与えることで発色の良さを引き出すことができるため、なるべく使用することをおすすめします。ただし、たくさん肥料を与えてしまうと、根が肥料成分を吸収しきれず、かえって病害虫を引き寄せてしまうので注意しましょう。

サボテンの栽培で気をつける病気や害虫は?

カイガラムシ、ワタムシ、コナカイガラムシ

カイガラムシやワタムシ、コナカイガラムシはいずれもトゲや皮の溝に付く害虫です。幼虫のうちにスプレー殺虫剤をまいて駆除します。特にコナカイガラムシは寒くなると地中に潜るので、春の植え替えで土を入れ替えると予防できます。

ハダニ

ハダニは高温で乾燥した環境だと発生する小さな害虫です。水に弱いため、定期的に霧吹きで水をサボテン全体へ吹きかけると予防になります。大量に発生したときは、殺ダニ剤を使って駆除していきましょう。

ネジラミ

2~3mmの白い虫が根の回りに発生していたら、ネジラミです。冬の休眠期に繁殖することが多いので、春の植え替えのときに根の状態をチェックして、見つけ次第取り除くか、異常があれば殺虫成分がサボテン全体に行き渡る浸透移行性の薬を土に混ぜておきます。

サボテンの植え替え時期と方法は?

サボテンは根の生育が早く、土の栄養も足りなくなってしまうため、1~2年に1回植え替えをします。3~4月が植え替えの適期で、苗植えと同じ手順で行います。土をほぐして傷んでいる根があれば、きれいに切り落としてください。

サボテンの剪定の時期と方法は?

植え替えのタイミングで、葉っぱや茎が伸びて草姿が乱れているようであれば、剪定していきます。また、根元に「仔吹き(こふき)」と呼ばれる小さな芽ができているときは、付け根から切り取ります。剪定した葉っぱや仔吹きは、挿し木や葉挿しにしてサボテンを増やすことができますよ。

サボテンの増やし方!挿し木や接ぎ木の時期と方法は?

挿し木

4~9月頃がサボテンの挿し木の適期です。仔吹きを付け根から切り取り、日陰で切り口を2~3日乾燥させてから川砂やバーミキュライトの上に乗せます。

1ヶ月ほど日陰で管理すると新しい根が生えてきますよ。根が十分に生えたら鉢に植え直し、1週間ほどかけて日向に移動させ、水やりをします。

接ぎ木

サボテンの接ぎ木は3~5月頃の晴れた日に行います。台木となるサボテンと、増やしたい接ぎ穂のサボテンをそれぞれ水平に切り、お互いが密着するように重ね合わせます。

そして、てっぺんに綿を乗せ、糸を使ってサボテンを固定したら、日陰の乾燥した場所で管理していきましょう。

種まき

サボテンの種が発芽する気温は20~25度なので、20度以上の気温を保てるなら、1年中種まきをして育てることができます。ただ、寒さに当たると枯れてしまうので、3月上旬~10月に種まきをすると安心です。

  1. 浅い平鉢の底に軽石を入れ、上から川砂や赤玉土(小粒)など清潔な土を入れておく
  2. 重なり合わないよう種をまいていく
  3. 土は被せず、水を張った容器の中に鉢を置く
  4. 鉢に透明なガラス板かサランラップを被せて鉢を密閉する
  5. 半日陰に置いて管理する
  6. 発芽したら3~4日ほどかけてガラス板やラップを徐々に外していく
  7. 3ヶ月ほどたってサボテンが十分に育ったら、鉢に1つずつ植え替える

サボテンの育て方のポイントまとめ

日当たりと風通しのよい場所で育てる

サボテンは、もともと日差しが強く乾燥した場所に生えている植物がほとんどです。

自宅で育てるときは、自生している場所に近い「日当たりと風通しのよい」環境を用意してあげると元気に育ってくれますよ。

ベランダや出窓など日当たりがよく、風通しの場所に置きましょう。ただ、直射日光など日差しが強すぎると葉っぱが焼けてしまうので、真夏はレースのカーテン越しに鉢を置くと安心です。

季節に合った水やりをする

サボテンを枯らしてしまう原因の多くは、水不足か水の与えすぎです。夏の生長期にはたくさんの水を必要とする反面、冬は休眠期にあたるのでほとんどを水を必要としません。

「土が乾いたら水やりをする」が基本ですが、「水を溜めている葉っぱが少ししおれるまで待つ」こともサボテンの水やりのポイントです。

また、冬は与えた水が凍結する恐れがあるので、寒い時期は全く水やりをせずに過ごすことも1つの方法です。

根腐れしたら早めに植え替える

水やりがうまくいっていないと、根腐れを起こしてサボテンは枯れてしまいます。もし根腐れをしているときは、黒ずんで根腐れを起こしている根っこを切り取り、早めに植え替えをしましょう。

苗を植える手順と同じ方法で新しい鉢に植え替えます。

サボテンは育て方がむずかしい、だからこそ愛好家が多い!

育てやすいといわれるサボテンですが、栽培の管理方法が他の植物と違うことから、案外枯らしてしまうことが多いもの。

最初はうまくいかないかもしれませんが、毎日観察しているうちに少しずつコツがつかめてきますよ。慣れれば手間もかからず簡単に育てられるので、自分のお気に入りの品種を見つけて長く育てていってくださいね。

初回公開日: 2015年12月20日