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サボテンの育て方!季節ごとの水やりや増やし方のコツは?

サボテンは、枯れにくいイメージから植物を育てることに慣れていない方が手に取ることの多い植物です。水やりの手間が少なく、気軽にはじめられそうですよね。また、たくさんの品種があり、見た目も様々なことから、気に入ったものを寄せ植えにする楽しみもあります。ただ、意外と枯れさせてしまったという声も多く聞かれます。実は、水やりや日光の量、植え替えなど栽培のコツが色々あるんですよ。今回は植え替えや剪定の時期と方法など、サボテンの育て方について詳しくご紹介します。

サボテンとは?どんな植物?

サボテン 花

サボテンとは、サボテン科・サボテン属に分類される植物の総称です。サボテンは、観賞用に育てられる観葉植物であり、葉っぱや茎に貯水する機能をもつ多肉植物でもあります。夏に生育期を迎える種類が多いので、3つある多肉植物のタイプでいうと、「夏型」に分けられます。

原産地は?

主に南北アメリカと園周辺を原産とするものが多く、湿度が低く乾燥した場所に生えています。球形や柱状、トゲのあるものや無いものと見た目のバリエーションが豊富で、お部屋の雰囲気に合わせたものを選べるところが魅力です。

サボテンは多肉植物の1つではありますが、、園芸品種を含め1万種以上あるなど、多肉植物の1種としては数が多すぎることから「多肉植物、観葉植物、サボテン」と分類されることがあります。

サボテンの育て方のポイントは?

日当たりと風通しのよい場所で育てる

日向土 ボラ土 サボテン 鉢 多肉 植物 多肉植物 仙人掌 

サボテンは、もともと日差しが強く乾燥した場所に生えている植物がほとんどです。自宅で育てるときは、自生している場所に近い「日当たりと風通しのよい」環境を用意してあげると元気に育ってくれますよ。

ベランダや出窓など日当たりがよく、風通しの場所に置きましょう。ただ、直射日光など日差しが強すぎると葉っぱが焼けてしまうので、真夏はレースのカーテン越しに鉢を置くと安心です。

季節に合った水やりをする

サボテン 水やり

サボテンを枯らしてしまう原因の多くは、水不足か水の与えすぎです。夏の生長期にはたくさんの水を必要とする反面、冬は休眠期にあたるのでほとんどを水を必要としません。

「土が乾いたら水やりをする」が基本ですが、「水を溜めている葉っぱが少ししおれるまで待つ」こともサボテンの水やりのポイントです。また、冬は与えた水が凍結する恐れがあるので、寒い時期は全く水やりをせずに過ごすことも1つの方法です。

サボテンを植える準備!どんな鉢と土がよいの?

サボテン 土 鉢

サボテンに向いている土の作り方は?

サボテンは乾燥した環境を好むので、水はけと通気性のよい土を準備します。はじめての方は市販の多肉植物やサボテン用の培養土を使うと簡単。自分で土を作るときは川砂8:腐葉土2に1割ほどくん炭を混ぜたものか、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土がおすすめです。

サボテンはどんな鉢に植える?

土が湿っている状態が長く続くと、サボテンは根腐れを起こしてしまいます。植木鉢なら、プラスチック製のものより素焼き鉢を選びましょう。サイズは、株に対して一回り大きいくらいが適当です。ブリキ缶など最近人気のアレンジを楽しみたいときは、鉢底に穴を空けるようにすると、水が土にたまりにくくなりますよ。

サボテンの鉢植え!苗を植える時期や方法は?

サボテン 鉢植え

サボテンの苗を植えるなら3月上旬~4月上旬頃が適期です。専用の施設や管理の届く温室などを除いて、日本で地植えにして育てるのはむずかしいとされています。なぜなら、気温が低く乾燥しない冬の季節にサボテンが根腐れを起こしてしまうからです。

鉢植えにするときは、事前に水やりを控えて乾燥させておきます。乾燥した土の方が鉢から株を抜きやすくなるからです。苗を植えたら10~14日ほど日陰に置き、さらに5~10日たってから水やりをしてください。鉢は、苗より一回り大きいくらいがおすすめです

  1. 水やりを控えて土を乾かしておく
  2. 植木鉢の底に鉢底ネットと軽石を敷く
  3. 鉢の2/3ぐらいまで土を山型に盛る
  4. 鉢の側面を叩いて土をほぐし、株を鉢から引き抜く
  5. 根に付いた土をもみほぐしながら落とす
  6. 伸びすぎた根や傷んだ根を取り除く
  7. 根を広げて植える
  8. 土を詰めて株を固める

サボテンの水やりのコツは?季節ごとの注意点まとめ

サボテン 鉢植え

サボテンは5~9月に生育期を迎え、12~2月に休眠期となります。それぞれの時期に合った水やりをすることで、根腐れを防ぐことができますよ。以下に、それぞれの時期に合った水やりのポイントをご紹介します。

5~9月:春、夏終わり

この時期は株が生長するためにたくさんの水を必要とします。土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

7~8月:真夏

真夏は、サボテンの生長が穏やかになる時期です。そのため、春や秋に比べて水やりの回数を減らし、土を乾燥させて育てていきます。土の表面が乾いて2~3日空けるくらいがちょうどよいです。日中に水やりをすると水蒸気で株が蒸れてしまうので、暑さがやわらぐ朝か夕方に水やりをしてください。

10~12月:秋、冬の始まり

冬に向かってサボテンが休眠していく時期です。水やりの間隔を徐々に空けていきましょう。2週間に1回くらのペースにするとよいですよ。

12~4月:冬、初春

サボテンが休眠期に入り、生長がほぼ止まります。3~4週間に1回ぐらいの水やりで過ごしましょう。地面が凍る恐れのあるときは、全く水やりを完全にストップしてもかまいませn。

サボテンに追加の肥料は必要?

土 肥料と堆肥を合わせた用土

サボテンはもともと栄養が少ない土に生える植物なので、肥料がなくても枯れることはありません。また、大きく育てたいときでも、苗植えや植え替えのときに化成肥料を土に混ぜておけば十分です。たくさん肥料を与えてしまうと、根が肥料成分を吸収しきれず、かえって病害虫を引き寄せてしまいます。

サボテンの栽培で気をつける病気や害虫は?

害虫 防虫 スプレー 霧吹き

カイガラムシ、ワタムシ、コナカイガラムシ

カイガラムシやワタムシ、コナカイガラムシはいずれもトゲや皮の溝に付く害虫です。幼虫のうちにスプレー殺虫剤をまいて駆除します。特にコナカイガラムシは寒くなると地中に潜るので、春の植え替えで土を入れ替えると予防できます。

ハダニ

ハダニは高温で乾燥した環境だと発生する小さな害虫です。水に弱いため、定期的に霧吹きで水を株全体へ吹きかけると予防になります。大量に発生したときは、殺ダニ剤を使って駆除していきましょう。

ネジラミ

2~3mmの白い虫が根の回りに発生していたら、ネジラミです。冬の休眠期に繁殖することが多いので、春の植え替えのときに根の状態をチェックして、異常があれば殺虫成分が株全体に行き渡る浸透移行性の薬を土に混ぜておきます。

サボテンが根腐れする原因と対処法は?

サボテン 根 

水やりがうまくいっていないと、根腐れを起こしてサボテンは枯れてしまいます。葉っぱや茎に水をためる性質を持つサボテンに対して、草花と同じ感覚で水を与えてはいけません。「土の表面が乾いてから水やりをする」を基本に、時期に合った水やりを心がけてください。

迷ったときは、水をやらずにしばらく様子を見てみましょう。茎や葉っぱの張りが悪くなってから水やりをするくらいがちょうどよいタイミングです。もし根腐れをしているときは、黒ずんで根腐れを起こしている根っこを切り取り、早めに植え替えをしましょう。苗を植える手順と同じ方法で新しい鉢に植え替えます。

サボテンの植え替え時期と方法は?

サボテン 鉢植え

サボテンは根の生育が早く、土の栄養も足りなくなってしまうため、1~2年に1回植え替えをします。3~4月が植え替えの適期で、苗植えと同じ手順で行います。土をほぐして傷んでいる根があれば、きれいに切り落としてください。

サボテンの枯れる原因と対処法は?

多肉植物 サボテン 枯れる

水やり以外でサボテンが枯れてしまう原因は、苗植えや植え替えの失敗です。丈夫な地上部に比べてサボテンの根は意外とデリケートで、環境の変化に弱いところがあります。苗植えや植え替えをすると少なからず根を傷めるので、しばらくは日陰に置いて水やりや肥料を控えるとよいですよ。

枯れたサボテンは復活しないの?

サボテンの根元が腐ってきたとき、植えの方がまだ健康であればまだ育て続けられる可能性があります。以下の手順で、新しい根を生やしてみてください。

  1. 大丈夫な部分を輪切りにする
  2. 中心の芯が変色していないか確認する
  3. 変色していなければ、ナイフや包丁で切り口の真ん中がとがるように整える
  4. 切り口をアルコールで消毒し、30分くらい日光に当てる
  5. 輪切りにしたサボテンを風通しのよい半日陰に移し、切り口を完全に乾燥させる
  6. サボテンの切り口を清潔な土に挿すか、新聞紙に包んで根が生えるのを待つ
  7. 2~4週間後に切り口から新しい根が生えてきたら植え替える

サボテンの剪定の時期と方法は?

サボテン 茎 変形

植え替えのタイミングで、葉っぱや茎が伸びて草姿が乱れているようであれば、剪定していきます。また、株元に「仔吹き(こふき)」と呼ばれる小さな芽ができているときは、付け根から切り取ります。剪定した葉っぱや仔吹きは、挿し木や葉挿しにして株を増やすことができますよ。

サボテンの増やし方!挿し木や接ぎ木、種まきの時期と方法は?

挿し木

4~9月頃がサボテンの挿し木の適期です。仔吹きを付け根から切り取り、日陰で切り口を2~3日乾燥させてから川砂やバーミキュライトの上に乗せます。1ヶ月ほど日陰で管理すると新しい根が生えてきますよ。根が十分に生えたら鉢に植え直し、1週間ほどかけて日向に移動させ、水やりをします。

接ぎ木

サボテンの接ぎ木は3~5月頃の晴れた日に行います。台木となるサボテンと、増やしたい接ぎ穂のサボテンをそれぞれ水平に切り、お互いが密着するように重ね合わせます。そして、てっぺんに綿を乗せ、糸を使ってサボテンを固定したら、日陰の乾燥した場所で管理していきましょう。

種まき

サボテンの種が発芽する気温は20~25度なので、20度以上の気温を保てるなら、1年中種まきをして育てることができます。ただ、寒さに当たると枯れてしまうので、3月上旬~10月に種まきをすると安心です。

  1. 浅い平鉢の底に軽石を入れ、上から川砂や赤玉土(小粒)など清潔な土を入れておく
  2. 重なり合わないよう種をまいていく
  3. 土は被せず、水を張った容器の中に鉢を置く
  4. 鉢に透明なガラス板かサランラップを被せて鉢を密閉する
  5. 半日陰に置いて管理する
  6. 発芽したら3~4日ほどかけてガラス板やラップを徐々に外していく
  7. 3ヶ月ほどたって株が十分に育ったら、鉢に1つずつ植え替える

サボテンの寄せ植えの方法は?

サボテン 寄せ植え 鉢

背丈の小さいミニサボテンは、寄せ植えにして楽しまれることが多いです。種類が違っても育つサイクルはほぼ同じなので、色々なものを組み合わせてインテリアプランツとしてオシャレに飾ってみてください。以下に、寄せ植えの方法とコツをご紹介します。

サボテンを寄せ植えにする方法は?

  1. 苗植えの数日前から、育苗ポットの土を乾かしておく
  2. 植木鉢の底に鉢底ネットと軽石を敷く
  3. 鉢の2/3ぐらいまで土を盛る
  4. 鉢の側面を叩いて土をほぐし、株を鉢から引き抜く
  5. 根に付いた土をもみほぐしながら落とす
  6. 伸びすぎた根や傷んだ根を取り除く
  7. 好みの配置に合わせてサボテンを置いていく
  8. 配置が決まったら1つずつサボテンを植えていく
  9. 株同士のすき間にスプーンなどで土を入れる

サボテンの寄せ植えのアレンジ例!オシャレに作るコツは?

直線や間隔を意識する

見た目の似ているサボテンは、密集させるよりは適度に空間を空けて植えるのがおしゃれに見せるコツです。このとき、直線を意識すると統一感のある仕上がりになりますよ。透明な器に植えるとスタイリッシュな雰囲気が演出できますね。

シンプルに横並びにするなら器にこだわる

シンプルな横並びの寄せ植えは、器にこだわることでおしゃれな雰囲気がでます。このとき、家具と器のスタイルを揃えることがポイント。ナチュラルテイストならウッドボックス、モノトーンの家具なら石やガラス製の器で寄せ植えを作るのがおすすめです。

詰めて植えるときは中央が高くして

ぷっくりした形を生かすよう、詰めてサボテンを植えるのもかわいらしいですよね。でも同じ大きさのものを植えてしまうと、メリハリがなくのっぺりした印象に。中央を高くすると、こんもりとした寄せ植えになりますよ。

遠近感を出す

寄せ植えの基本は高低差を出すことです。前に背の低いサボテン、後ろに背の高いサボテンを置くことで、遠近感が出て、狭い場所に置いても圧迫感のないインテリアになります。玉サボテンと、柱サボテンを組み合わせるとうまくいきますよ。花が咲いているものをアクセントに加えるのもステキですね。

フィギュアを使って世界観を演出

フィギュアを一緒に飾るなら世界観を意識してみてください。サボテンの原産地の砂漠や、カリフォルニアの広い大地で育つイメージで柵やポール、動物のフィギュアを組み合わせるとよいですよ。

サボテン(仙人掌)の水耕栽培の方法は?

土で育つサボテンは乾燥を好み、水が多いと枯れてしまいます。ただ、水を清潔な状態に保っていれば、水耕栽培でも育てていけます。成功させるポイントは、根が完全に水に浸からないようにすることと、定期的に水を取り替えることです。

サボテンの水耕栽培の方法

  1. 透明な水を貯められる容器とサボテンを用意する
  2. 水耕栽培をはじめる7~10日前からサボテンへの水やりをやめる
  3. 土が乾燥したらサボテンを鉢から取り出す
  4. サボテンの根についた土はキレイに取り除く
  5. 傷んだ音があれば切り落とす
  6. 2~3日かけて根を完全に乾かす
  7. 容器の縁にフィットするよう、鉢底ネットやプラスチックのパックを切り取る
  8. 鉢底ネットやプラスチックパックの中心に穴を空け根が通るようにする
  9. 根の部分に軽く当たるくらいまでガラス容器に水を溜め、サボテンをセットする
  10. 直射日光の当たらない場所で管理し、1週間に1回ほど水をかえる

育て方がむずかしいサボテンは愛好家が多い

多肉植物 サボテン 仙人掌 (10)

育てやすいといわれるサボテンですが、栽培の管理方法が他の植物と違うことから、案外枯らしてしまうことが多いもの。最初はうまくいかないかもしれませんが、毎日観察しているうちに少しずつコツがつかめてきますよ。慣れれば手間もかからず簡単に育てられるので、自分のお気に入りの品種を見つけて長く育てていってくださいね。

初回公開日: 2015年12月20日