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サボテンの植え替えをしよう!時期や土の作り方、植え方は?

丈夫で乾燥に強いサボテン。水やりの手間が少なく育てやすいイメージから、インテリアに取り入れている方も多いですよね。生長がゆっくりで変化がわかりづらいですが、日々生長しているので同じ鉢で育て続けていると根詰まりを起こしてしまうことも。そんなときは、植え替えをしてサボテンが育ちやすい環境を作ってあげてください。今回はサボテンの植え替えについて、土の作り方や鉢を選ぶときのポイント、手順などを詳しくご紹介します。

サボテンに植え替えは必要なの?

サボテン

植木鉢で育てている植物は時間がたてば必ず植え替えが必要になります。理由は2つあり、1つは土を入れ替えるため、もう1つは生長した根の大きさに合わせて大きな鉢へ移し替えるためです。

一般的には1〜2年おきに植え替えを行うのですが、数年間放置していると土の栄養が減ったり、泥化が進んで排水性が衰えたり、植物にとって生きにくい環境へと変化していくのです。

サボテンは生長が穏やかなものが多いですが、それでも1~2年に1回植え替えをしてあげることで、元気に育て続けることができますよ。

サボテンの植え替えのサインは?

  • サボテンが大きくなりすぎて鉢とバランスが悪い
  • 鉢の底から根が飛び出している
  • 土に水が染みこんでいかない
  • 1年以上植え替えをしていない

サボテンの植え替え!まずは土をつくろう

サボテン

サボテンが生長するのに必要な水分や栄養を得るためには、育ちやすい土に植え替えてあげることが大切です。乾燥を好むので、水はけと通気性がよい土を準備していきましょう。

もともと市販のサボテン用の培養土で育てていたなら、同じ種類の土を使ってもかまいません。

自分で土を作るなら、赤玉土(小粒)6:鹿沼土(小粒)2:日向ボラ土2か、川砂8:腐葉土2に1割ほどくん炭を混ぜたもの、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土がおすすめです。

土が混ぜ合わさったら、化成肥料を少し土に加えてください。

サボテンの植え替え!水やりは数日前に止める

サボテンを植え替える7~10日前から水やりをやめて土を乾かしていきます。土がしっかり乾燥していると、鉢から株を抜きやすくなって根への負担を軽くしてあげることができます。

過去に植物を育てた土には病気や害虫が潜んでいる可能性があるので、使わないようにしてくださいね。

サボテンの植え替え!肥料を土に混ぜよう

サボテンは生育に合わせて適度に肥料を与えることで元気に生長してくれます。植え替えの土は培養土を利用したり、生育中なら液体肥料を与えたりするのがおすすめです。

サボテンの植え替えは、鉢の選び方も大事

サボテン

植え替えるときのサボテンは、もともと育っていた植木鉢が窮屈になっています。同じ大きさの鉢に植え替えをしても、根の生えるスペースが十分ではないので、一回り大きな植木鉢を準備してください。

植え替えの手間を減らそうと二回り以上大きな鉢に植える方がいますが、これはNG。土が多すぎると、サボテンの根が吸収する以上の水を与えることになってしまい、根腐れを起こして枯れてしまいます。

また、プラスチック鉢ではなく乾燥しやすい素焼き鉢や陶器製の鉢を使うと、サボテンにとって快適な環境を作りやすいですよ。大きさは、株よりも一回りほど大きなものが適当です。

サボテンの植え替えの時期や準備するものは?

準備するもの

  • 一回り大きな植木鉢
  • 鉢底石や軽石
  • 鉢底ネット
  • ハサミ
  • 割り箸

サボテンは、1~2年に1回、生育期を迎える直前の3~4月に植え替えをします。植え替えをしてから生育期になることで、株や根が負ったダメージから回復しやすくなります。

根詰まりを起こしているようなら、9~10月に植え替えをしてもかまいません。ただし、適期以外は、サボテンの生長が止まっている時期で、植え替えをすると枯れてしまいやすいので、注意してください。

サボテンの植え替えの手順や植え方は?

1. サボテンへの水やりをストップし、7~10日かけて土を乾燥させる
2. 土が完全に乾いたら、鉢の周りを軽く叩いてからサボテンを抜き出す
3. 古い土を手でもみほぐしながら取り除く
4. 傷んで黒くなった根は切り落とす
5. 根が乾いていないときは、さらに4~5日日陰で乾かす
6. 植木鉢の穴に鉢底ネットを被せ、軽石を敷く
7. 鉢の1/3ほど土を入れる
8. 根を広げながらサボテンを鉢の中心に置く
9. サボテンの周りに土を足して株を安定させる
10. 割り箸で土をつつき、根と土をなじませる

サボテンの植え替えが終わった後の手入れ方法は?

テロカクタス・緋冠竜 サボテン

植え替えが終わったあとのサボテンは根っこが多少なりとも傷ついている状態なので、以下の2点を抑えて育ててあげてください。

1. 植え替えから1~2週間は水を与えない

植え替え直後にサボテンへ水やりをすると、整理した短い根が水を吸収しきれず根腐れを起こしてしまいます。植え替えから1~2週間ほどたち、根が伸びてきてから水やりをしていきましょう。

2. 直射日光に当てない

植え替え直後はデリケートな状態なので、直射日光に当たると枯れてしまう可能性があります。植え替えてから1~2週間は、半日陰で管理してあげましょう。

むずかしいときは、キッチンタオルをサボテンの上から被せてあげてください。水やりのタイミングで、場所も移動させると安心です。

サボテンの植え替えで起こるトラブルへの対処方法は?

サボテンが土から抜き出せない

細かい粒の土に植えられているサボテンは、なかなか土から抜き出せないときがあります。そんなときは、水を張ったバケツに5分ほどサボテンを鉢ごと沈めて、土を湿らせます。

土がやわらかくなれば、株も取り出しやすくなりますよ。それでも抜き出せないときは、竹串やペンチで土をコツコツ取り除いていくか、鉢ごと割ってしまうのも1つの方法です。

黒ずんでいる茎がある

黒ずんでいる茎は枯れているので取り除いてから植え替えをしていきます。切り口から腐ってしまわないよう、乾燥させてから植え替えをしていってください。

サボテンの植え替えは育ちやすい土を作ることがポイント

アストロフィツム サボテン

サボテンは丈夫で育てやすいイメージですが、意外とデリケートな性質をしています。きちんと植え替えをせず、枯れさせてしまうこともよくあります。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、育ちやすい土と植木鉢を準備し、手順にそって植え替えていけば簡単な作業です。コツをつかむと、他の植物への応用もきくので、気負わずにチャレンジしてみてくださいね。

更新日: 2023年04月27日

初回公開日: 2016年09月05日

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