乾燥に強いサボテンは、その力強いイメージとは裏腹に、水を与え過ぎると枯れてしまうナイーブな植物です。そのため、育ててからすぐに枯らしてしまうことも少なくありません。でも、清潔な環境が整っていれば、水耕栽培でも育てることができるんですよ。しかも、その方法はとっても簡単。今回はインテリアにもおすすめな、サボテンの水耕栽培の方法をまとめました。
水耕栽培とは?
水耕栽培とは、土を使わず水と液体肥料だけで植物を育てる方法です。清潔なイメージがあり、器にこだわればステキなインテリアになることから、近年人気が高まっています。また、土を使わないことから汚れにくく、虫や病気の被害にあいづらいこともうれしいポイントです。
サボテンは水耕栽培できるの?
水を清潔な状態に保っていれば、サボテンを水耕栽培で育てることができます。サボテンは、もともと茎葉に水をためることができ、たくさんの水を必要としません。
また、根が水を吸収しづらいという性質から、水やりのしすぎは枯らす原因となってしまいます。ただ、これは水をたくさん与えたから枯れてしまったのではありません。根が吸収しきれなかった水が土に残ったことで、土が腐ったり、雑菌が繁殖したり、呼吸ができなくなったりするからなんです。
根が呼吸できるきれいな状態を維持するポイントを押さえていれば、土で育てるよりも簡単に楽しめますよ。
サボテンを水耕栽培するポイントは?
水は定期的に入れ替える
水耕栽培で失敗する原因の多くは、水をきちんと取り替えないことです。何日も水を同じ容器にためていると、腐ったり、雑菌が繁殖したりして、サボテンの根を傷めてしまいます。季節を問わず、7~10日に1回は新しい水に入れ替えてあげましょう。
根を水に浸からないようにする
サボテンの根が完全に水の中に沈んでいると、根が酸素を取り込めないので呼吸ができず、根腐れを起こしてしまいます。根は水に1/3ぐらい浸ければ十分です。
サボテンの水耕栽培で準備するものは?
ミニサボテンの株
100均で気軽に購入できるものでかまいません。自分好みの形のものを準備してください。ただ、土で大きく成長したものは、急な環境の変化に耐えられず枯れてしまうことがあるので、若い株を選んだ方が安心です。
水をためる容器
牛乳瓶や三角フラスコなど水の状態が確認できる透明な容器を準備します。口が細くなっている容器だと、サボテンの株を支えやすくおすすめです。
鉢底ネットかプラスチックのパック
サボテンを容器の縁に支えるために使います。こちらも、100均で手に入れることができますよ。
サボテンの水耕栽培の時期と手順は?
花の咲いていない暖かい時期がおすすめです。特に3~4月は気温が安定しています。以下にサボテンの水耕栽培の方法を詳しくご紹介していきます。
1. サボテンの植えられている土を完全に乾かす
2. サボテンを鉢から抜き、新聞紙の上などに出す
3. 根についた土を優しくほぐし、土をきれいに取り除く
4. 根を1cmほどの長さに切りそろえる
5. 根を優しく水洗いし、土を落としきる
6. 2~3日かけて根を完全に乾燥させる
7. 容器の縁にフィットするよう、鉢底ネットやプラスチックのパックを切り取る
8. 鉢底ネットやプラスチックパックの中心に穴を空け根が通るようにする
9. 根の部分に軽く当たるくらいまでガラス容器に水をため、株をセットする
10. 直射日光の当たらない場所で管理し、1週間に1回ほど水をかえる
サボテンの水耕栽培はオシャレなインテリア
サボテンは水が苦手なイメージがあることから、水耕栽培ができるなんて意外ですよね。実は、土に植え付けるよりも水やりの感覚がつかみやすく、病害虫の心配も少なくすむんですよ。
また、見た目には清潔感があり、お部屋のちょっとしたスペースに置いて楽しめることもポイント。ビーカーや三角フラスコなど、理科の実験に使うガラス容器に植え付ければ、インテリアとして飾りやすいですよ。100均で購入したサボテンを活用してみてください。
更新日: 2023年02月08日
初回公開日: 2015年12月20日