ナスタチウムは、初夏から秋にかけてカラフルな花を咲かせる草花です。草丈が低かったり花が八重咲きだったりとさまざまな種類や品種があります。
今回は、そんなナスタチウムの花言葉や種類、食用の方法などをご紹介します。
ナスタチウム(キンレンカ)とは?学名、原産国、英語は?
- 学名
- Tropaeolum majus
- 科・属名
- ノウゼンハレン科・ノウゼンハレン属
- 英名
- Garden nasturtium
Indian cress
- 原産地
- 南アメリカ
- 開花期
- 4~7月、9~11月
- 花の色
- オレンジ、赤、黄、ピンク、白など
- 別名
- ナスタチューム
金蓮花(キンレンカ)
凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)
インディアンクレス
ナスタチウムとは、南アメリカのペルーやコロンビアを原産とする一年草もしくは多年草です。日本には江戸時代に渡来しました。
草丈は20~300cmに生長し、つる性の種類ほど長く生長します。花は5~7cmほどで、オレンジやピンクなど鮮やかな色のものが多くそろっているのが特徴です。
特に草丈の低いものが鉢植えやハンギングに利用され葉っぱは丸く蓮の葉のような形をしており、鮮やかな緑色となっています。
ナスタチウム(キンレンカ)はどんな花を咲かせる?
ハンギングにしたり、花壇や鉢に植えたりといろいろな飾り方ができます。また、蓮のような丸い葉っぱを付けるころや、花はエディブルフラワーとして楽しむこともできるのも特徴です。
花が鮮やかな黄色で葉っぱが蓮と似ていることから、「凌霄葉蓮」「金蓮花」という和名が付けられました。
ナスタチウム(キンレンカ)の花言葉の意味や由来は?
『愛国心』『困難に打ち勝つ』『勝利』
ナスタチウムの丸い葉を盾、赤い花を血に染まった鎧に見立て、敵に立ち向かっていく戦士の姿に似ていることから、「愛国心」「困難に打ち勝つ」「勝利」という花言葉が付けられました。
ナスタチウム(キンレンカ)の食用の方法は?効果・効能は?
ナスタチウムは、花や葉っぱをハーブとして利用されます。クレソンに似た独特のピリッとした辛みがあり、サラダや肉料理の付け合せに使われます。
ビタミンCやミネラルを豊富に含んでおり、美容効果は抜群です。また、胃腸の機能を高めたり貧血を改善したりといった効能も期待できます。
また、コナジラミやアブラムシが付くのを防ぐ効果があるコンパニオンプランツとしても知られています。トマトの近くに植えるとよいですよ。
ナスタチウム(キンレンカ)の種類や品種は?
トロパエオラム・マユス
観賞用の花として親しまれ、一般に「ナスタチウム」という名前で出回るのは本種です。初夏から秋にかけて、色鮮やかな一重の花を咲かせます。
トロパエオラム・ミナス(ヒメキンレンカ)
ペルー原産の一年草で、草丈が60cmと低いことが特徴です。マユスと交配させて作り出された草丈の低い品種が多く出回っています。
トロパエオラム・ツベロスム
主にハーブとして利用される種類で、地下に大きな根茎を作ります。アンデス地方ではマシュアと呼ばれ、茎葉や根が食べられます。
ナスタチウム(キンレンカ)はハーブとしても利用できる
ナスタチウムの鮮やかな色の花は、見ている人に元気を与えてくれます。
栽培が比較的簡単なので園芸初心者でも安心してチャレンジできること、草丈が低い品種も多いので室内やちょっとした寄せ植えにも向いていることから、春や秋のガーデニングにおすすめです。
花や茎葉は辛みがあり、体にもよいことから、ハーブとして料理に加えることも。用途によって肥料や薬剤には気を配らなければいけませんが、ぜひ自分で育てて堪能してみてくださいね。
更新日: 2017年08月30日
初回公開日: 2015年12月30日