ぷっくりとしたかわいらしい花を付ける月桃。聞き慣れない植物かもしれませんが、沖縄などの自生地では健康茶や肉料理の香辛料として親しまれている植物です。近年は、その見た目のかわいらしさから、観葉植物としても人気を集めているんですよ。今回は、そんな月桃の効果効能や花言葉などについてご紹介します。
月桃(ゲットウ/サンニン)の花言葉とは?
『爽やかな愛』
月桃は、すずしげな葉っぱの間にかわいらしい花をたくさん咲かせます。この見た目から、「爽やかな愛」という花言葉が付けられました。
月桃(ゲットウ/サンニン)の学名・原産国・英語
- 学名
- Alpinia zerumbet
- 科・属名
- ショウガ科・ハナミョウガ属(アルピニア属)
- 英名
- Shell ginger
- 原産地
- 日本、台湾、中国、インド
- 開花期
- 4~8月
- 花の色
- 白、ピンク
- 別名
- サニン
サンニン
アルピニア
月桃(ゲットウ/サンニン)とは?どんな花を咲かせる?
月桃は、ショウガ科・ハナミョウガ属に分類される多年草です。熱帯から亜熱帯のアジアに分布し、日本では九州南部~沖縄にかけて自生しています。
地下茎が地面を這って広がり、草丈は2~3mの高さに生長します。葉っぱは、長さ40~70cm、幅10~15cmと大きく、笹のような形をしています。表面にはツヤがあり、さわやかな香りがしますよ。春~夏にかけて、白やピンク色のつぼみを付けます。見た目はふっくらしており、とてもみずみずしく、まるで桃の実のような姿をしています。これが、「月桃」という名前の由来です。その中から、蘭を思わせる黄色い花を咲かせます。
月桃(ゲットウ/サンニン)の葉の効果・効能は?
月桃の葉っぱは、消臭や殺菌、防虫効果があります。そのため、細かくちぎった葉っぱを袋詰めにし、タンスの中などに入れて防虫剤として沖縄では古くから利用されてきました。また、葉っぱの繊維からは障子紙なども作られます。
他にも、甘くさわやかな香りには、ストレスを和らげる効果も期待できます。精油を抽出してアロマオイルや香料として利用されるだけでなく、健康茶としも親しまれていますよ。一口飲むと体が温まり、心身の緊張が和らいで穏やかな気持ちへと導いてくれます。自分でお茶をいれるときは、乾燥させた葉っぱを細かく切り、ティーバッグに入れて熱湯を注ぐだけでできあがります。
月桃(ゲットウ/サンニン)の種類や品種は?
キフゲットウ(黄斑月桃)
葉脈に黄色い縞状の斑が入る、月桃の園芸品種です。寒さに強く、初心者でも育てやすい観葉植物とされています。月桃に比べて、エキゾチックな雰囲気がありますよ。
フイリゲットウ(斑入り月桃)
その名前からゲットウの斑入り品種かと誤解されがちですが、全くの別種です。葉っぱに入る白い斑が美しく、観葉植物として人気がありますよ。月桃に比べて寒さに弱いことから、屋外での栽培はむずかしいとされています。
月桃(ゲットウ/サンニン)は栽培しやすい観葉植物
月桃は、ただかわいいだけではなく、葉っぱには安らぎを与えてくれる効能があります。近年、その効能が注目され、防虫剤や芳香剤、アロマオイルに健康茶と、私たちの身の回りのものに幅広く利用されるようになりました。自生地の沖縄では、アイスクリームの味の1つにもなっているんだとか。熱帯地方が原産ですが、寒さにも強く、生育も旺盛なので、ぜひお部屋の観葉植物に取り入れて、甘くさわやかな香りを体感してみてください。
更新日: 2016年01月27日
初回公開日: 2016年01月27日