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トネリコの木の花言葉|花が咲く時期や葉っぱの特徴は?

日本に自生するトネリコは、街路樹や庭木として全国各地に植えられている樹木です。昔は、田んぼの畦に植えて、稲を干す稲架木として利用されていました。現在は、シンボルツリーとして親しまれていますよ。今回は、そんなトネリコとはどんな木なのか、花言葉や葉っぱの特徴などをご紹介します。

トネリコの花言葉とは?

シマトネリコ 花

『威厳』『偉大』『服従』『高潔』『思慮分別』

「威厳」という花言葉は、かつて樹皮を煮詰めて墨を混ぜたものが、写経に利用されていたことに由来します。「荘厳」は、花が咲いた姿が神々しいことから付けられたとされています。

トネリコの学名・原産国・英語

学名
Fraxinus japonica
科・属名
モクセイ科・トネリコ属
英名
Japanese Ash
原産地
日本
開花期
5~6月
花の色
クリーム、淡緑
別名
ササトネリコ
タモ
秦皮(トネリコ)
梣(トネリコ)

トネリコの木とは?花や葉っぱの特徴は?

トネリコ ハイドロカルチャー

トネリコは、モクセイ科・トネリコ属に分類される落葉性の高木です。名称の由来は、樹皮を煮詰め粘り気のある状態にしたものを「共練濃(トモネリコ)」と呼んだことに由来する説や、トネリコの樹皮に付くイボタロウムシが分泌する蝋物質を塗ると戸の滑りがよくなるから「戸塗り木(トヌリキ)」と呼んだことに由来する説など、諸説あります。

灰白色をしたなめらかな樹皮を持ち、樹高は6~15mほどに生長します。枝は太く、弾力性があることから、木材としてバットやテニスのラケット、家具の資材に利用されてきました。また、樹皮を天日で乾燥させたものは「秦皮(しんぴ)」と呼ばれ、生薬として利用されます。

葉っぱは左右対称に羽のように生え、縁にギザギザの切れ込みがあることが特徴です。そして、初夏になると、花びらを持たないクリーム色の変わった花を咲かせます。

トネリコの種類や品種は?

トネリコ属に分類される植物はおよそ70種ほど存在し、北半球の広い範囲に分布しています。今回は、その中でもトネリコと名前につくものをいくつかご紹介します。

シマトネリコ

常緑高木で、丈夫で育てやすいうえに、葉っぱや木の姿が美しいことから、観葉植物としても人気のある種類です。シマトネリコをトネリコとして販売している園芸店を多く見かけますが、トネリコは落葉樹です。

セイヨウトネリコ

海外の神話によく登場するトネリコ属の樹木で、ヨーロッパ全土に自生しています。北欧神話では、世界樹として大切な存在として扱われてきました。トネリコより細い葉っぱを持ちます。

アメリカトネリコ

「ホワイトアッシュ」という別名をもつ種類で、アメリカの南部から中西部にかけて自生しています。耐久性があり、加工も簡単にできることから、楽器や家具、建築用材に利用されます。

マンナトネリコ

南ヨーロッパからアジアにかけて分布する落葉性の高木で、春~初夏にかけてよい香りのするクリーム色の花を咲かせます。開花時に傷をつけると採れる「マンナ」と呼ばれる甘い樹液は、薬として利用されます。

トネリコの木は古くから日本で利用されてきた樹木

トネリコ

トネリコの木は、強く粘りがある優秀な木材です。日本原産ということもあり、農具や家具の材料として古くから利用されてきました。また、今でもラケットやバットなどの運動具に使われています。特別な樹木ではなく、公園樹や街路樹として色々なところに植えられているので、探してみてください。

更新日: 2021年05月26日

初回公開日: 2016年02月22日

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