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育苗とは?育苗ポットや育苗箱の使い方、おすすめの土は?

園芸をはじめると、普段は聞き慣れない専門用語に出会うことがあります。「育苗(いくびょう)」もその1つです。漢字からなんとなくはわかるけれど、具体的な意味や、そのやり方などわからないことがも多くありますよね。そこで今回は、育苗とは何なのかや、育苗ポットと育苗箱の違い、使い方、おすすめの土などについてまとめました。

育苗とは?

新芽 発芽 肥料 与え方 元肥 鉢植え 育苗ポット 植え付け

育苗とは、容器に植物の種をまいて、苗がある程度大きくなるまで環境を整えて育てることを意味します。人の手を加えながら苗を管理して育てることで、気温や雨風といった自然環境の影響を受けづらくなり、丈夫な苗を育てることができます。

育苗のメリットは?

苗の管理がしやすい

種をまいた後は、土が乾燥しないように注意する必要がありますが、管理がしやすいことが育苗のメリットです。また、間引きを行うとき、狭い範囲でできるので手間がかかりません。

収穫が早い

育苗によって植物が発芽しやすい環境を作るので、地植えの栽培と比較して収穫が早くなります。また、鉢や地面に植え替えた後の生育が揃いやすくなります。

育苗中に畑を使ってほかの植物を育てられる

家庭菜園を庭で楽しむときは、使えるスペースが限られています。育苗中に畑が空くことで、より多くの植物が育てられるようになります。

苗を守る

種を地面に直接まくと、雨や風で飛ばされることがあります。また、雑草やダンゴムシ、ナメクジといった害虫の被害にもあいやすくなります。育苗は、専用の容器で苗を管理するので、発芽する苗を守ることができます。

育苗ポットや育苗箱の使い方!育苗の時期と方法は?

育苗ポット

苗 植物 ジフィーポット

育苗ポットとは、植木鉢のような形をした、苗を育てる専用の容器の1つです。塩化ビニールで作られた「ポリポット」と、ピートモスなど土に還る原料で作られた「ジフィーポット」があります。ポリポットは、何回でも再利用ができて経済的。それに対してジフィーポットは、そのまま土に植えるので再利用はできませんが、苗の根を傷つけずに鉢や地面に植え付けることができます。

■ 使い方

小さな種は直径5cm、大きな種は9cmの育苗ポットを使います。

1. 育苗ポットに鉢底ネットを敷き、種まき用土を入れる
2. 土に指で穴を開けて中に数粒種をまくか、土の表面に種をばらまく
3. 種の特性に合わせて、土を適量かぶせる
4. 表面に霧吹きで水を吹きかけて土をしめらせるか、受け皿に水をためて土へ給水する
5. 発芽するまで土が乾かないように管理する
6. 発芽後、本葉が揃う頃にそれぞれのポットに苗が1本になるよう間引く

育苗箱(育苗トレー)

種まき セルトレイ 育生 育苗箱

育苗箱は、種まきや挿し木の育成、育苗ポットをまとめて入れて管理するなど、幅広い用途をもちます。種が大きく、同じ植物の苗を同時にたくさん育てるのに向いています。また、小さな区画で仕切られたものは、「セルトレー(プラグトレー)」と呼ばれ、1つの箱でいくつもの植物の苗を育成して楽しむことができますよ。

■ 使い方

1. 育苗箱に種まき用の土を入れる
2. 割りばしや板きれなどで、土に3cm間隔で浅い溝を作る
3. 1~2cm間隔で種をすじまきにする
4. 種の種類に合わせて適量土をかぶせる
5. 受け皿があれば水をためて土に給水し、なければ霧吹きで水をかける
6. まいた品種がわかるように目印の仕切りやピンを立てる
7. 発芽するまで土が乾かないように管理する
8. 発芽後、本葉が2枚ほどになったらそれぞれの葉っぱが触れ合わない程度に間引く
9. 本葉が3~4枚になったら育苗ポットへそれぞれの苗を植え替える
10. 本葉が5~6枚になったら鉢や地面に植え替える

育苗におすすめの土は?

ホウセンカ 苗

育苗で使う土は、清潔で水はけと水もちのバランスがよく、通気性に優れているものがおすすめです。一般的には、赤玉土(小粒)やバーミキュライト、ピートモスを単体で使います。ただ、それぞれの土には特徴があり、種との相性があります。はじめてで不安という方は、市販の種まき用培養土を使うと失敗せずにすみますよ。

育苗ハウスとは?作り方は?

育苗ハウスとは、苗を管理する置き場所のことで、寒い時期でも生育温度が管理しやすく、雨風や霜を避け、病害虫を防ぐ効果があります。大きさはさまざまですが、家庭でも簡単に作って冬のガーデニングを楽しむことができます。スチール棚にビニールを貼ってしまえば簡単な育苗ハウスのできあがり。1~4段程度のビニール温室が安価で手に入るので、それを利用してもよいですよ。

晴れた日に密封状態のままにしておくと、簡単に30℃を超してしまうので、気温が上がりそうな日は朝にビニールを開け、夜にまた閉めるようにします。中に温度・湿度計を置くと管理がしやすいです。寒い時期に温度が上がらなければ、防寒用のプチプチシートを底面や背面に敷くことで隙間風を防ぎます。

育苗で丈夫な苗を育てよう

苗 植え替え 育苗

昔から「苗半作」といわれているように、丈夫でしっかりとした苗を作ることは、その後の植物の生育を左右するとても大切な作業です。はじめに丈夫な苗を作ってしまえば、その後の管理も簡単で、途中で失敗することも少なくすみますよ。最初は手間に感じるかもしれませんが、育苗方法をマスターしてしまえば、どんな植物にも応用がききます。ガーデニングをはじめるなら、ぜひ一度はチャレンジしてみたいですね。

初回公開日: 2016年02月21日