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エビネ(海老根)とは?どんな花を咲かせるラン?

エビネは、日本に自生する蘭の仲間です。質素な色合いの花が特徴で、他の種類と交配しやすいことから、品種改良が盛んに行われています。今回は、そんなエビネとはどんな植物なのかについてご紹介します。

エビネ(海老根)の花言葉とは?

『謙虚』『誠実』『にぎやかな人柄』『忠実』『謙虚な恋』

エビネは、他のランに比べて落ち着いた花色で、控えめな印象を与えます。この姿が、「謙虚な恋」という花言葉の由来だとされています。

エビネ(海老根)の学名・原産国・英語

学名
Calanthe discolor
科・属名
ラン科・エビネ属
英名
原産地
日本、中国、朝鮮半島
開花期
4~5月
花の色
白、緑、茶
別名
地海老根(ジエビネ)
藪海老根(ヤブエビネ)

エビネ(海老根)とは?地上性のランって?

エビネ

エビネは、ラン科・エビネ属に分類される多年草で、その仲間は日本から東南アジアの広い範囲に分布しています。日本では、全国各地の低山に古くから自生していました。ただ、現在は愛好家による乱獲によって数が減り、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。

海老のような太く節のある根茎を持ち、そこから長さ20cmほどの縮れた大きな葉っぱを数枚茂らせます。そして、春になるとその間から30~40cmほどの茎が生え、茎先にいくつもの花を咲かせていきます。花びらが3枚の花を横向きに咲かせ、茶色や緑色と質素な色合いが特徴です。

エビネ(海老根)の種類や品種は?

エビネの仲間は150種ほどあるとされていますが、日本では「カランセ属(エビネ属)」のみを指す場合がほとんどです。自然に生えているものの数は減ってしまっていますが、交雑しやすい性質を生かして、現在ではたくさんの園芸品種が作られています。花色も赤やオレンジ、紫など「ない色はない」と言われるほど多彩。春に花を咲かせるものが一般的ですが、夏や冬に花開くものもありますよ。以下に、よく知られているエビネの種類や品種をご紹介します。

ジエビネ(地海老根)

エビネ

北海道から沖縄の広い範囲に自生する原種で、単に「エビネ」というと本種を指します。分布範囲が広いことと、交雑しやすいことから、同じ品種であっても環境によって見た目は様々です。くすんだ花色のものが多く、昭和50年代頃の山野草ブームから一般に広く知られるようになりました。春咲きの品種の交配親として利用されることも多いです。

ニオイエビネ(匂い海老根)

伊豆諸島にだけ生えている原種で、香りのある花が特徴。薄い紫色の花を咲かせ、大きく生長します。ただ、暑さや寒さに弱い性質で、栽培がむずかしいことでも知られています。「ミクラ」や「コオズ」「スイショウ」といった園芸品種の交配親となっています。

キエビネ

山陽地方や四国、九州の温かい地域の海岸近くに自生する原種です。名前の通り、黄色く大きな花を4~5月に咲かせます。ジエビネとかけあわせて、タカネという園芸品種が作られました。

キリシマエビネ

本州から九州にかけて自生する日本固有の原種です。葉っぱはジエビネに比べて細く、裏面に細かい毛が生えています。寒さや低湿度や乾燥に弱く、-5度以下では葉が傷んで株が著しく衰弱してしまうので、育てるときは管理に注意が必要です。

エビネ(海老根)はガーデニングに人気の山野草

エビネ

エビネと一口に言っても、たくさんの園芸品種が存在します。その見た目や花色、香りなど品種ごとの特徴の違いが、エビネの魅力となっています。海外でも庭植え用の蘭として人気を集めており、根強い愛好家が多いことにも、納得してしまいますね。花壇やベランダの雰囲気に合う花を見つけやすいですよ。

更新日: 2016年03月18日

初回公開日: 2016年03月18日

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