ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

笹(ササ)の育て方|鉢植えの時期と方法は?

風に吹かれた葉っぱが、さわさわと音を立てる様子がすずしげな笹。その音を耳にするだけで、癒されるという人も多いのではないでしょうか。お庭の片隅に笹を植えるだけで、非日常的な癒しの空間を作りだすことができますよ。また、竹に比べて小型なことも、ガーデニングに取り入れやすいポイントです。今回は、そんな笹の育て方についてご紹介します。

笹(ササ)の育て方のポイントは?

明るい日陰で育てることが、美しい笹を育てるポイントです。日当たりのよい場所の方が生育はよくなりますが、直射日光に当たると葉っぱが焼けてしまいます。また、地下茎が乾燥に弱いので、多少ジメジメした環境の方が枯れる心配はありません。

笹(ササ)の苗植え!鉢植えの時期と方法は?

ササ 笹 クマザサ

笹は、丈夫なことから1年中植え付けることができますが、3~5月と9~10月が最適です。生長スピードが早く育てやすい反面、ときには駆除の対象となるほど地下茎をよく伸ばして広がるので、植え付ける場所には注意が必要です。

鉢植えは、苗のサイズに合わせて1~2回り大きなもので、深さのあるものを選びます。鉢が小さいと、すぐに根詰まりを起こしてたびたび植え替えが必要になります。地植えは、地下茎が広がりすぎないよう、あらかじめ耕した土にコンクリートなど仕切れるものを埋めておくと安心です。株同士の間隔は、20cmほど空けるようにするとよいですよ。

笹(ササ)の土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

日本が原産なことから、水はけと水もちのバランスがよければどんな土でも育ちます。鉢植えは、市販の草花用培養土か、赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の割合で混ぜたものを使います。地植えは、土の状態を見ながら、水はけをよくするなら川砂や腐葉土、水もちをよくするなら赤玉土(小粒)を混ぜ込んで調節します。

水やり

根が乾燥してしまうと、傷んで枯れてしまいます。地植えは特に水やりは必要ありませんが、鉢植えは土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えてください。特に、夏は毎日早朝に水やりをするとよいですよ。

肥料の与え方

肥料がなくても元気に育ちます。ただ、鉢植えは元気がないようなら、3月と9月に固形肥料を株元に少量置いてもかまいません。

笹(ササ)の剪定の時期と方法は?

ササ 笹 

笹は、樹木の幹を彩る根締めや生垣として育てられ、樹高はある程度の高さで抑えたいと思う人が多くいます。そのため、2~6月の間に、刈り込みや摘心をしていきます。ただ、軽く形を整える程度であれば、1年中いつでも剪定をしてかまいません。

まず、必要な草丈まで伸びたら、先端の目を手で摘み取っていく摘心をします。途中で笹の茎を切り落とすことがないので、悪影響もなく安心です。また、茂りすぎてしまったときは、ハサミを使って全体を好みの高さに刈り込んでいきます。葉っぱが生えているすぐ上あたりで茎を切ると、きれいに子がありますよ。

笹(ササ)の植え替えの時期と方法は?

笹は生育が旺盛なので、鉢植えにしているとすぐに鉢いっぱいに根が回ってしまいます。そのため、1~2年に1回、1回り大きな鉢に植え直します。鉢でおさまりきらなくなったら、地植えに切り替えるのも1つの方法です。

笹(ササ)は葉っぱの美しい和の観葉植物

ササ

笹は常緑で、細い葉っぱをたくさん茂らせて生長していきます。生長が早い分、雑草として扱われることもありますが、植え場所さえ間違えなければ、和の観葉植物として育てて楽しめますよ。青々として葉っぱはすずしげで、見ているとホッとした気持ちにさせてくれますよ。

更新日: 2021年07月28日

初回公開日: 2016年03月23日

関連コンテンツ