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キセログラフィカの育て方|花の特徴や水やりの方法、増やし方は?

空気中の水分を取り込んで生長するエアプランツ。そのエアプランツの中でも、よく見かける品種がキセログラフィカです。くるりとカールしたシルバーリーフがかわいらしく、オシャレなインテリアにもぴったり。

今回は、そんなキセログラフィカの育て方や花の特徴、増やし方などをご紹介します。

チランジア・キセログラフィカはどんな植物?

キセログラフィカ 

キセログラフィカとは、パイナップル科(=ブロメリア科)チランジア属の植物の1つです。南米が原産で、最大直径60cm、高さ30cmまで育つ大型のエアプランツです。

細長い葉っぱを中心から何枚も出し、それぞれがゆるやかにカーブしています。葉の表面は、「トリコローム」と呼ばれる白い毛で覆われており、銀色を帯びているのが特徴です。

チランジア・キセログラフィカは花が咲くの?

チランジア 花

そもそもエアプランツに花が咲くイメージがないかもしれませんが、キセログラフィカは花が咲きます。大きく生長すると、中心から茎を伸ばし、先端に紫色の花を咲かせます。一度咲けば2週間〜数ヶ月楽しむことができますよ。

大きさに比例して花も立派につくので、花を見たければまずは大きく生長させましょう。とにかく元気に育て、大きくするのが花を咲かせるポイントですよ。

チランジア・キセログラフィカを育てる準備は何が必要?

  • 霧吹き
  • バケツやボウル
  • 飾るための容器

チランジア・キセログラフィカは一年中販売されており、室内に飾るならいつでも育て始められます。まずは、水やり用の霧吹きを準備しておけばOK。買ったらすぐに飾って楽しめますよ。

あとは、雑貨と組み合わせたり、リース風にしたり、天井からぶら下げたりと、飾る方法によって容器が変わるので、お気に入りの容器を用意しましょう。

チランジア・キセログラフィカの育て方のコツは?日当たりは重要?

チランジア・キセログラフィカは「風通しのよい明るい日陰」で育てると元気に育ちます。窓の大きなお部屋やリビング、レースカーテン越しの窓際などで育てるのがおすすめですよ。

もし、直射日光に長時間当たってしまうと「葉焼け」といって、人間の日焼けのように葉っぱの色が変わったり、葉っぱの表面に生えるトリコロームが取れたりと、枯れる原因になります。

チランジア・キセログラフィカの育て方!水やりの頻度は?

エアプランツ ソーキング2

エアプランツはトリコロームから空気中の水分を取り込みます。霧吹きで水を吹きかけるだけで育つのはこのためです。

ただ、「空気中の水分を吸うなら、水やりはしなくてもよい」とよく勘違いされていますが、定期的な水やりは必要ですよ。

頻度は2~3日に1回、水がしたたるくらい吹きかけるのが目安です。夕方〜夜間に水をあげれば、水をよく吸収してくれますよ。

注意点は「12時間以上濡れっぱなしにしないこと」、「冬は週1回、午前中にあげること」の2つです。

バケツやボウルなどに水をはって浸ける「ソーキング」という水やりの方法もありますが、基本的には不要です。普段の水やりで元気がないようなら、ソーキングしましょう。水温を室温と同じくらいに調節し、4~6時間ほど浸けてあげてください。

チランジア・キセログラフィカの育て方!肥料は必要?

「毎日元気に育ってくれていればよい」と思う人なら、肥料は必要ありません。その一方、「早く大きくなってほしい」「花を咲かせたい」と考える人なら肥料を与えると効果的に生長してくれますよ。

1000倍ほどに薄めた液体肥料を、水やりと同じように霧吹きで与えます。濃い肥料は葉を傷めるので注意してくださいね。通常の水やりと肥料を混ぜた水やりを交互に行いましょう。

チランジア・キセログラフィカの注意する病害虫は?枯れる原因は?

キセログラフィカは、室内で栽培することや、土に植えないことから、病気や害虫の心配はほとんどありません。枯れる原因のほとんどは、「水やり」によるものです。

水の与えすぎや湿度の高い環境では腐ってしまうので、状態をみながら定期的に霧吹きで水をあげましょう。

まれにハダニやコナカイガラムシ、ナメクジなどがつくことがありますが、すぐに駆除すれば問題ありません。その後は、薬剤を散布して再発防止するなど対応しましょう。

チランジア・キセログラフィカは増やせる?増やし方は?

チランジア

キセログラフィカは、「株分け」という方法で数を増やせます。株分けとは、園芸用語で1つの植物を「株」といい、それを2つ以上に切り分けて増やす繁殖方法です。

株分けのタイミングに決まりはありませんが、花が咲いた後にできる子株を分けてあげるとやりやすいですよ。

子株が生えているところを、手やハサミで切り分けるだけと、作業は簡単。切り離した株は、もともと育てていた株(親株)と同じように育てていってくださいね。

花が咲いて1~2年ほどたつと、キセログラフィカは枯れることがあります。枯れる前に株分けをしておくと、繰り返しキセログラフィカのある生活を楽しめます。

チランジア・キセログラフィカは育て方が簡単な植物!

チランジア キセログラフィカ

キセログラフィカは、エアプランツの代表的な品種の1つです。銀色がかった葉っぱが涼しげで、ガラス製の瓶に入れるだけでもおしゃれなインテリアになります。

大きく育つと紫色をした幻想的な花を咲かせます。育て方も簡単なので、花を咲かせることを目標に気長に育ててみてはいかがでしょうか。

更新日: 2022年02月16日

初回公開日: 2016年07月15日

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