ブルーデージーは、とても鮮やかな青色の花びらをもつ草花です。中心にある黄色の雄花とのコントラストが美しく、近年のガーデニングブームによって、より一層人気を集めました。今回は、そんな春や秋の花壇にぜひ、取り入れたいブルーデージーの花言葉と育て方についてご紹介します。
ブルーデージーの花言葉は?
『純粋』『幸福』『幸運』『恵まれている』『かわいいあなた』「無邪気』『協力』
ブルーデージーの花言葉は、属名に由来します。フェリシア属の名前は、ラテン語の「felix(フェリックス)」からつけられており、英語でhappyやluckyに近い意味を持ちます。そのため、「幸運」や「恵まれている」という花言葉つけられたといわれています。
また、キレイな花びらをいくつも咲かせる様子が「純粋で美しい」ことを表し、「純粋」「無邪気」といった花言葉が生まれました。
ブルーデージーの花の色や別名は?
- 学名
- Felicia amelloides
Aster rotundifolius Thunb.Cineraria amelloides
- 科・属名
- キク科・フェリシア属
- 英名
- Blue daisy
Blue marguerite
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 3~5月、10~12月
- 花の色
- 青、青紫、ピンク
- 別名
- ルリヒナギク(瑠璃雛菊)
ブルーデージーとは?どんな花を咲かせる植物?
ブルーデージーは、キク科・フィリシア属の多年草品種です。デージーの仲間で、青色の花びらをつけることから名付けられました。春と秋が開花期で、原産国のアフリカでは毎年1mほどまで茎を伸ばし、花を咲かせます。ただし、寒い冬を越せないため、日本の園芸では一年草扱いにされています。
中央にある雄しべは黄色で、青の花びらとのコントラストがキレイなブルーデージーは、丈夫で育てやすく、次々に花を咲かせる性質があるのでベランダガーデニングなど限られたで活躍してくれますよ。花壇、鉢植え、バスケットなど、育て方も様々。斑入り種も多く出回っています。
風水におけるブルーデージーの意味
風水上、ブルーデージーを玄関置くと運気を呼び寄せるといわれています。気を静め、リラックスさせる効果があり、落ち着きをもたらします。イライラしているときは、玄関に置いたブルーデージーを見て一息ついてみてはいかがでしょうか。
ブルーデージーの開花時期と見頃の季節は?
ブルーデージーの開花時期は、3〜5月と10〜12月です。30度未満の温度が続くと花を咲かせる性質があります。しかし、30度を超えてしまうと花芽がつきにくくなるので、夏は花を咲かせません。
ブルーデージーの種類や品種は?
ブルーデージーは、青色の花びらを持った品種が一般的ですが、中にはピンク色の花びらをした品種もあるといわれています。今回は、そんなブルーデージーの仲間であるキク科の植物をいくつかご紹介します。
アークトチス
アークトチスは、ガーベラに似た花を咲かせる草花です。やや乾燥気味の環境を好み、4〜7月には、高さ20〜70cmほどまで生長します。地面から花茎が伸びて、その先端に1輪の花が咲き、夜は花を閉じる性質を持ちます。
南アフリカから熱帯アフリカ地方に約65種が分布しており、茎が短めで、葉は低い位置で放射状に伸びるのが特徴です。
アゲラタム
アゲラタムは、熱帯アメリカを中心に30種が分布している草花です。毎年育つ多年草ですが、日本のものは冬の前に寒さで枯れてしまうことが多いため、春に種をまき、その年の夏から秋に花を楽しむのが一般的です。
アザミ
アザミは5〜8月が開花期の花です。高さ50〜100cm、葉っぱがトゲトゲしているのが特徴で、北半球に、約250〜300種類が分布しています。日本では約50種類のアザミが自生していますが。園芸で一般に栽培されているのは、ノアザミを改良したものでハナアザミといわれる品種群です。
アスター
アスターは、中国北部の冷涼な乾燥地帯が原産地の一年草です。開花期は7〜8月で、草丈15〜90cmまで生長し、カラフルでキクのような花を咲かせます。
小輪から大輪まで種類が豊富で、春に種をまき、夏から秋に花を咲かせてその後は枯れてしまうという、「春まき一年草」として扱うのが一般的です。開花期がちょうどお盆の頃なこともあって、日本では夏の供花として利用されます。
アーティチョーク
アーティチョークは、地中海沿岸原産の多年草です。大形の草花で、大きいものでは丈は2mを超えるほどに生長します。主な開花期は初夏から夏で、アザミのような紅紫色の花が咲かせるのが特徴。葉は深くギザギザが入っていて、茎は極太で、根も大きいですがトゲはありません。
オオキンケイギク
オオキンゲイギクは、北アメリカ原産の多年草です。河原などに生えていて、茎の高さは30〜70cm、茎の先には橙黄色をした直径5〜7cmほどの花を咲かせます。舌状花は8個で、花の先が歯状に細かく切れこむのが特徴です。
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポは、ヨーロッパ原産の多年草です。道端や空き地、荒れ地などによく生えています。日本でもよく見かける一般的なタンポポです。花茎の高さは10〜30cmで、3.5〜5cmの黄色の頭花をつけます。
ブルーデージーの育て方のポイントは?
ブルーデージーを元気に育てるには、十分な日光を当てることがポイント。鉢植えならカーテン越しの窓ぎわなど西日が当たらず、半日陰になる場所がおすすめ。
ベランダで育てるなら、日光の照り返しで温度が上がらないように、棚などを用意してその上で育てましょう。棚にのせることで風通しもよくなるので、一石二鳥です。
ブルーデージーの種まき、苗植えの時期と方法は?
種まき
種まきの適期は、9〜10月頃です。種まき用の土や赤玉土をセルトレイに入れ、種をまきます。風に飛ばされそうであれば、薄く土を被せて、土を湿らせます。双葉が出てきたら近くの生長が遅い種を間引いて、元気のよい株だけを残します。生長が早いので、暖かくなってきたら1株ずつ1回り大きな鉢に植え替えましょう。
苗植え
3〜4月か9〜10月頃が苗植えの適期です。市販のポット苗は、春から夏頃に出回っています。葉やわき芽が多く、茎がそれほど伸びていない苗を選ぶのがポイントです。多湿を嫌う植物なので、軽石と水はけのよい土を鉢に入れ、深植えや浅植えにならないよう気をつけながら株を植え付けましょう。
ブルーデージーの土作り、水やり、肥料の時期と方法は?
土作り
多湿が苦手で、ブルーデージーは水はけのよい土を好みます。市販なら水はけがよい草花用の培養土をそのまま使うか、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土がおすすめです。
水やり
鉢植えなら、土の表面が白く乾いてから鉢の底から流れ出るほどたっぷり水やりをします。地植えは水やりの必要はありません。
乾燥させすぎてしまうと下葉が黄色く変色しますが、初心者の方は水不足で枯らすよりも水のやりすぎで枯らす場合がほとんどなので、水やりの頻度には気を配りましょう。多湿環境に弱いブルーデージーを枯らしたことがある方は、土の表面を指で軽く掘ってみて、中が湿っていないことを確認してから水やりをするとうまくいきますよ。
また、下の受け皿にたまった水は必ずすぐに捨てるようにしましょう。特に夏は水が腐りやすく、病気になることがあります。
肥料
植え付けるとき、鉢植えならスプーン1杯分の苦土石灰を混ぜ、牛糞などの有機肥料を混ぜ込んでおきましょう。栽培中は、花が咲いている時期に薄めた液体肥料を1週間に1回与えると、生長が促されますよ。
ブルーデージーの寄せ植え。おすすめの組み合わせは?
ブルーデージーを寄せ植えにして楽しむなら、イベリスなどのハーブやスーパーアリッサム、パンジーやビオラとの組み合わせがおすすめです。緑が多いハーブと合わせればブルーデージーの花色が際立ち、花びらが小さいアリッサムや花びらの形が違うパンジー・ビオラと組み合わせれば、かわいらしくも賑やかな寄せ植えが作れます。
ブルーデージーの剪定。花がら摘みの時期と方法は?
ブルーデージーは、6月頃に刈り込みをして、株全体の風通しをよくしておきます。もし、秋に植え替える場合は、その前に軽く剪定して草姿を整えておくのがおすすめです。土の表面から1/3ほどを残して茎を切り取ってください。
育てはじめの頃は、茎数が少ないので花が咲く前に摘み取りましょう。花を咲かせるための養分を、茎数を増やすために使えるので、株のボリュームが増しますよ。また、しおれてきたら花は順次摘み取りましょう。枯れた花や葉っぱをそのままにしておくと病気の原因になります。
ブルーデージーの冬越しの方法は?
ブルーデージーは、気温が5度以上ないと弱って枯れてしまいます。冬は室内に移動して育てましょう。5度を下回らない暖かい地域なら庭植えも可能です。霜がおりなければ、ベランダで冬越しもできますよ。
ブルーデージーの植え替えの時期と方法は?
ブルーデージーは、暖かい地域で多年草として扱う場合のみ植え替えを行います。夏の暑さを乗り切った9月下旬頃が植え替えの適期です。
根が鉢の底からはみ出して伸びてきたら、鉢の中が根で埋まっている証拠なので、春の花が咲き終わったら1回り大きな鉢に植え替えましょう。生長が早いので毎年植え替えることもあります。
- 水やりを控えて乾燥させておく
- 鉢から株をとり出す
- 株の根の周りについた土を1/3ほど軽くもみほぐす
- 株より1回り大きな鉢の底に、軽石、土を入れる
- 株を植えて隙間を土で埋める
- 水やりをして土を固め、株を固定させる
ブルーデージーの増やし方!挿し木の時期と方法は?
ブルーデージは、挿し木(挿し芽)で数を増やすことができます。
- 4〜5月頃、先端に芽がついている茎を5cmほどの長さに切り取る
- 1時間ほど水の中に切り口を浸す
- 湿らせた赤玉土(小粒)を用意し、指で穴をあけて茎をさしこむ
- 数cm以上発根するまで、土を常に湿らせて日陰で管理する
- 20〜30日後、発根したら1本ずつ鉢に植え替える
※ 発根した苗を数本まとめて植えると、短い期間でボリューム感のある株に育てられます。その場合は、7月か9〜10月頃に摘心しましょう。
ブルーデージーの育て方で注意する病害虫は?
ブルーデージーの栽培で注意したいのはアブラムシです。1年を通して発生し、アブラムシはジメジメした環境を好むので、窓ぎわなど日当たりと風通しのよいに場所に移動させましょう。
アブラムシを見つけたらすぐに手で取り除くか、オルトラン製剤などの殺虫剤をまいて退治しましょう。早めの対処が肝心です。放置しておくと、すす病など他の病気を誘発するので注意してください。また、梅雨などジメジメした時期には灰色カビ病が発生しやすくなります。こちらも予防策は同じく、風通しと日当たりのよい場所に移すことです。灰色カビ病は回復できないので、見つけたら病気にかかった部分を切り取って処分してください。
ブルーデージーを育てて花壇をカラフルにしょう
ブルーデージーはとても育てやすく人気がある花です。そんなブルーデージーは、花壇はもちろん鉢植えやバスケットなど様々な場所で育てられます。家の中にそっと飾ると、部屋が華やかになって気分も落ち着きますよ。ぜひ、華やかなブルーデージーを育てて、花瓶や花壇をカラフルに育てあげて楽しんでくださいね。
更新日: 2023年04月16日
初回公開日: 2016年03月31日