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月桂樹がかかりやすい病気や害虫は?原因と対策は?

香りのよい葉っぱと端正な樹形で、近年シンボルツリーとして人気がある月桂樹。乾燥させた葉っぱはローリエと呼ばれ、様々な料理に利用されます。庭に1本あると便利な樹木ですが、突然元気がなくなり、枯れてしまうことも少なくありません。今回は、月桂樹がかかりやすい病気や害虫の種類、原因と駆除方法などについてご紹介します。

月桂樹のかかりやすい病気や害虫は?

月桂樹 鉢

1. すす病

すす病は、月桂樹が最もかかりやすい病気の1つです。まず、葉っぱの表面に黒い点々が現れ、やがて株全体がすすをまぶしたように黒ずんでいきます。すす病自体はめずらしいものではなく、月桂樹以外の庭木や花木にも広く寄生する糸状菌(カビ)による病気です。条件が合えば1年中発生し、特に4〜10月頃に被害が増えます。

風通しや日当たり、湿度によって引き起こされることもありますが、最も大きな原因は吸汁性の害虫による2次被害です。カイガラムシやアブラムシなどの排泄物をエサに繁殖することが多く、これらの発生を抑えられなければ何度も感染して株が弱ってしまいます。

2. テッポウムシ

月桂樹はテッポウムシの被害を受けやすいので注意が必要です。テッポウムシはカミキリムシの幼虫で、幹や枝の内部に侵入して樹木の中身を食べ荒らしてしまいます。寄生期間が1〜2年と長いため、放っておくと木質部がボロボロにされ、かなり大きな木でも徐々に枯れてしまいます。

3. ハマキムシ

ハマキムシは、葉っぱを巻いてつづり合わせ、その中で葉っぱを食害する幼虫の総称です。よく見られるのはチャハマキとコカクモンハマキで、4〜11月にかけて年4〜5回発生します。幼虫は葉っぱの中で冬を越すし、新芽が出るたびに孵化した幼虫の被害にあうので、っておくと葉柄や軸がダメージを受けて枝が枯れてしまいます。

月桂樹が病気や害虫の被害にあったときの対策は?どんな治療をする?

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すす病の最大の原因は吸汁性害虫なので、スミオチン、オルトランなどの薬剤を散布して原因となる害虫を駆除していきましょう。害虫は暖かくなるにつれ数が増えるので、4月頃から定期的に月に2〜3回ほど散布すると被害を最小限に抑えられますよ。ただ、葉っぱを料理に利用するなら、ちょっと面倒でも手作業で駆除するのが一番確実です。

ハマキムシの場合、幼虫のいる部分が筒状に丸まっているので発見しやすく、葉っぱごと摘み取れば簡単に駆除できます。

テッポウムシについては、侵入口があれば根元にオガクズのような糞が落ちているので、見つけること自体はむずかしくありません。専用のノズル式殺虫剤を使うか、針金などで突き刺して駆除する方法もあります。

月桂樹が病気や害虫にかからないための予防策は?

1. 吸汁害虫の駆除を徹底する

すす病の発生を予防するには、発生原因となるカイガラムシ、アブラムシ、コナジラミなどの害虫の駆除を徹底することが大切です。月桂樹は特にカイガラムシがつきやすいので、幼虫の孵化が盛んな5〜7月の間は定期的に薬剤を散布して予防していきましょう。

2. 風通しをよくする

枝葉が込み合って風通しが悪くなると、すす病をはじめ様々な病気にかかりやすくなります。適期の4月頃に刈り込み剪定をすると予防になります。月桂樹は芽吹く力が強いので、あまり深く考えず短く刈り込んでかまいません。風通しが改善されると樹勢が増して、樹木全体が勢いよく育ちますよ。

3. 日当たりのよい場所に植える

月桂樹は耐陰性があり、どこでも元気に育ちます。そのことから、シェードガーデンのシンボルツリーによく利用されるのですが、病気を予防する意味では日向に植えるのがおすすめ。もともと日光が好きな樹木なので、日当たりのよい場所に植えれば幹や枝が丈夫に育ち、葉っぱの色つやもよくなります。

4. 枯れ枝・樹皮の荒れた枝を取り除く

テッポウムシは多発すると駆除が大変なので、発生しないように予防策をとることが大切です。5〜9月頃までは定期的に殺虫剤を散布し、成虫の飛来を防止しましょう。卵は枯れ枝や樹皮の荒れた枝に産み付けられるので、傷んだ枝は放置せずすぐに取り除くとよいですよ。カミキリムシは樹木の根元付近に産卵する習性があるので、地面から20〜30cmの部分に網を巻いておくのも有効です。

5.肥料切れさせない

栄養不足で月桂樹の樹勢が衰えると、弱った部分に害虫がつきやすくなります。特にテッポウムシは樹勢が強いほど内部への侵入しにくくなるので、日頃から栄養を与えておくことで、ある程度は月桂樹自らの力でテッポウムシを防ぐことができます。夏と冬の年2回、油かすと化成肥料を忘れずに施して、肥料切れによる生育不良を起こさないようにしましょう。

月桂樹を病害虫から守ろう

月桂樹 風景 ゲッケイジュ 

月桂樹は丈夫な樹木なので、たとえ病気や害虫が発生しても、適切な処置を行えば元気な姿を取り戻します。大事に育ててきた植物が枯れてしまうと、本当に悲しいですよね。予防策をしっかりしておくことで、年中美しい樹木の姿を楽しみましょう。

初回公開日: 2016年04月16日