かわいい小花が咲くエリカ。木を覆うように密集して花をつける姿はインパクトがあり、庭木としてだけでなく、鉢植えでも十分にその存在感を感じることができます。また、品種によって開花時期が違うので、色々な楽しみ方ができるもの魅力です。今回は、エリカについて花言葉や学名の由来、原産国、色・種類・品種、開花時期などについてまとめました。
エリカの花言葉とは?
『孤独』『寂しさ』
『孤独』や『寂しさ』といった物悲しい花言葉は、英名のヒースが由来だといわれています。
ヒースとは、イギリスやアイルランドの農耕に向かない痩せこけた荒地や、その地に生える野草(エリカ)を指します。寂しく孤独な土地という意味合いから、この花言葉が生まれました
エリカはどんな花?
エリカはツツジ科の植物です。まっすぐ伸びた1本の木からたくさんの小枝が生え、そこに釣鐘形の花がたくさん咲きます。葉っぱは短い針のような尖った形をしています。木の高さは2mほどの低木がほとんど。
ドイツにある環境自然保護区・リューネブルガーハイデは、群生化したエリカを見られることで有名です。
エリカの花の色や学名は?
- 学名
- Erica
- 科・属名
- ツツジ科・エリカ属
- 英名
- Heath
- 原産地
- アフリカ、地中海地方、ヨーロッパ
- 開花期
- 周年(種によって、どのタイミング咲くか違う)
- 花の色
- 白、赤、ピンク、紫、オレンジ、黄
- 別名
- 栄寿(えいじゅ)
ヒース(Heath)
ハイデ(Heide)
エリカの学名の由来には諸説あり、はっきりとした理由は分かっていません。たとえば、ギリシャ語で砕くを意味する「ereike」が由来となったとする説や、ラテン語でほうきを意味する「eric」が語源になったとする説があります。
イギリスでは荒地を意味する「heath(ヒース)」、ドイツでは「heide(ハイデ)」という名前で親しまれています。日本へは大正時代に持ち込まれました。ほとんどがアフリカ原種のもので、定着したのは数種ほどだといわれています。
エリカの開花時期や見頃の季節は?
エリカの開花時期は品種によって様々で、秋咲き、冬咲き、不定期咲きなどがあります。日本では北海道での栽培が盛んで、札幌市には「ヒースガーデン」と呼ばれるエリカだけを植えた造園があります。耐寒性のあるヨーロッパ産のエリカをたくさん見られますよ。
エリカの花の種類は?
エリカは約600種以上の野生種が存在します。園芸品種も多くあり、花形や花色が多用なことから、鉢植えや地植えどちらでも楽しむことができますよ。ここではいくつか代表的な品種をご紹介します。
・ジャノメエリカ
・スズランエリカ
・アケボノエリカ
・カナリーヒース
・コットンヒース
・ファイヤーヒース
・メランセラ
・クリスマスパレード
・エリカ・パターソニー
これ以外にも品種があり、特徴もそれぞれ異なるので、花屋さんで探してみるのも楽しそうですね。
エリカの花は花言葉の印象を感じさせない華やかさ
エリカのように密集してたくさん花を咲かせる草花は、ボリューム感があって、とても華やかイメージを与えてくれますね。映画や歌などにも利用されるロマンチックな花で、花言葉のような物悲しい印象はありませんよ。
そんなエリカを栽培して庭や室内を一層きれいに飾るのもいいかもしれませんね。色々な花を咲かせるので、お気に入りの品種を見つけてみてください。
更新日: 2021年03月03日
初回公開日: 2015年06月19日