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ドングリの育て方|植える時期や方法、発芽のコツは?

ドングリといえば、秋の風物詩ともいえる植物の実ですよね。子供のころにドングリ集めをして遊んだ記憶のある方も多いのではないでしょうか。ドングリといっても、いろんな種類があることをご存知ですか?

育て方によっては観葉植物にもなるので、インテリアにもおすすめですよ。今回は、そんなドングリの育て方について、植え方や水やりの方法などをご紹介します。

ドングリを育てよう!拾うときのポイントは?

どんぐり

ドングリを育てるには、まず落ちているドングリを拾いにいきましょう。

ドングリ拾いに大切なことは、内部に虫のいない、綺麗な外見ではなくて重さのあるものがよいドングリです。発芽しないドングリも考えて、植える数の3倍くらい拾っておきましょう。

手が届く範囲であれば枝先についたドングリを採取するのもよいのですが、指でつまんでもぎ取る感覚で丁寧に行ってください。

厳密に言うなら、ドングリはブナ科のコナラ属とマテバシイ属の樹の種子を宿したもので、形も様々あるそうです。都市部で普通に「ドングリ」と呼んでいる『クヌギ、コナラ、マテバシイ』の栽培を考えてみましょう。

苗木での販売は非常に少ないですから、まずはドングリを捜すことからはじめましょう。ドングリを拾うところからスタートしますが、まさに手作りの雰囲気が味わえる「一からのスタート」ですね。

ドングリの種まきの方法や発芽のコツは?

拾ってきたドングリには、幼虫が寄生していることがあるのでそのまま保存するのは衛生的によくありません。幼虫はドングリに穴を空けて中に住みつくので「穴が空いている」「ヒビがある」「芽が出ている」ドングリは捨てましょう。

水に入れて浮かんでくるドングリは、虫に寄生さえているか、食べられて空っぽになっていため、発芽はしません。近場でドングリ拾いができるなら、拾った日のうちに水を入れた容器にドングリを浸しておきましょう。

沈んだドングリだけが発芽の可能性を秘めているので、発芽させたいドングリの3倍ほどの数を用意しておきます。すぐにまかない場合は、湿らせてビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

 

鉢植え

  1. 植木鉢やプランターなどに鉢底石と土をしきます
  2. 深さ2〜3cmの穴を掘る
  3. ドングリは軽く水洗いをしてから水を入れた容器に沈める
  4. 沈んだドングリを取り出し、水気を切る
  5. 鉢植えなら2〜3個、プランターなら2〜3個×15cm間隔ほどを目処に用意する
  6. ドングリを横向きに寝かせて土をかける
  7. 土がすぐ乾燥しないように地表に枯葉や腐葉土を上にかぶせる
  8. 半日陰に置いて、土が乾燥してしまう前(4日に1回くらい)に水やりする
  9. 翌年の春に発芽したら、小ポットなどに植え替えるか生長の遅い苗を間引く

地植え

鉢やプランターで発芽させ、発芽から3年ほどしたら地植えにしますが、庭植えはあまりおすすめできません。根を張るために家の土台をも侵食する場合もあります。鉢植えや盆栽にするのがよいようです。

ドングリの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り

苗木を植えるなら、花や野菜の培養土か、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜて1週間ほど寝かせた土がおすすめです。ドングリから発芽して苗木になるまでは、赤玉土(小粒)だけでも大丈夫です。

水やり

鉢植えは、植えてからすぐに底の穴からきれいな水が出るまでたっぷり水を与え、土が乾燥しきる前に水やりをします。

水のやりすぎもよくありませんが、完全に乾燥すると発芽しにくく、発芽後の生長も止まる可能性があるので注意してください。

夏場は1日に2回必要な場合もあります。冬は、吸水力が落ちるので、土の表面が乾く前にやりが必要です。乾燥すると発芽しないので、乾燥しきらないように水やりします。

地植えでは、植えつけて3ヶ月の間は、3日に1回程度、土が乾いたら水やりをします。

肥料

肥料を与えても発芽や生長に大きな違いはありません。最初の植え付け時に腐葉土を使うか、培養土を使用していれば特に不要です。

ドングリの栽培中に注意する病気や害虫は?

発芽して3年までは、寒さや霜に当てないようにします。根が死んでしまうので、冬は室内に移動させたほうがよいです。夏の西日に当たると葉焼けを起こして枯れてしまうので、注意してください。

また、毛虫などの害虫の被害にもあいやすいので、葉の裏や枝に害虫がついていないか定期的に確認しましょう。

ドングリを食べるのは、ケシキスイ類やクロサンカクモンヒメハマキなどです。害虫が発生したら、殺虫剤などを散布して退治しましょう。

ドングリの育て方のポイントは?

ドングリを育てるポイントは、「発芽するドングリを選定し、土を乾燥させないこと」です。

木から落ちて1週間以内のドングリが理想で、栽培に向いているのは、「穴が空いていない」「重い(中身がしっかりしている)」ドングリです。

ドングリを拾って育ててみよう

ドングリを拾ったことはあっても、育てることはなかなかないですよね。発芽まで時間はかかるものの、葉っぱが育つほどかわいらしい姿のドングリ。

ドングリを見つけたら、拾って育ててみてくださいね。

更新日: 2020年12月01日

初回公開日: 2016年05月07日

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