キウイフルーツは、別名フルーツ王様と呼ばれているほど栄養価が高い果物です。食べやすく、お手頃な価格なことや体によい効果効能がたくさんあるので、特に女性から高い人気を集めています。今回は、そんなキウイの栄養と効果・効能、食べ方、アレルギーの方が注意することなどについてご紹介します。
キウイフルーツに含まれる栄養素と効果・効能
キウイフルーツに多く含まれる栄養素は、ビタミンC、食物繊維、カリウム、葉酸、ビタミンE、アクチニジン、ポリフェノール、有機酸などです。次に、それぞれの栄養素がもたらす効果・効果をご紹介します。
1. 美肌効果と疲労回復のビタミンC
ビタミンCは、女性の味方。紫外線やストレスなどで受けたお肌のダメージを回復してくれ、肌サイクルやエイジングケアに役立つ栄養素です。コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の生成を抑えるので美白効果もあります。免疫機能を維持したり、疲労の軽減にも役立ってくれます。
2. 便秘改善に効果的な食物繊維
食物繊維には2種類あり、1つは水に溶ける水溶性、もう1つは水に溶けにくい不溶性食物繊維です。水溶性は、善玉菌を増やして腸内環境を整え、糖質の吸収をゆるやかにして食後の血糖値の上昇を抑えます。不溶性食物繊維は、便の量を増やすことで、腸内環境を整え便秘をしにくい体質を作り、免疫力も向上させてくれるんですよ。
3. 塩分を調節してくれるカリウム
カリウムをしっかりとると、取り過ぎたナトリウムが体から排出されやすくなります。これは、高血圧の予防になり、同時にむくみの解消効果も期待できます。
4. 貧血予防の葉酸、有機酸
葉酸は細胞の分化に働き、胎児の正常な発育に欠かせないビタミンの1つです。また、正常な造血機能を保つためにも必要な栄養素で、不足すると貧血や神経障害が起こってしまいます。調理で失われる栄養素なので、生で食べられるキウイがおすすめです。
酸味の素になる有機酸は、筋肉を使うときに作られる乳酸の生成を抑えたり、鉄の吸収を高めたりする働きがあります。疲労回復や貧血予防に役立つといわれています。普段からサプリメントに頼っている方は、サプリメントを減らして、キウイフルーツを1〜2個食べてみるとよいかもしれませんね。
5. 美肌効果のあるビタミンE
ビタミンEは、血管を広げて血行を良くする働きがあり、肌のくすみの解消やハリを取り戻せる効果があります。また、抗酸化力がアップして血管を若返らせます。
6. タンパク質の吸収を早めてくれるアクチニジン
アクチニジンは、たんぱく質を分解する力があります。調理前の肉をキウイフルーツに漬けておくと柔らかくなることから、よく利用されていますよね。タンパク質の分解効果があるので、消化を助けてくれ、肉や魚の栄養を吸収しやすくしますよ。
7. 老化防止効果のあるポリフェノール
ポリフェノールは、強力な抗酸化作用があります。これは、体内を浄化し、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果があるのです。
キウイフルーツの食べ方!アレルギーの方は注意点して
固めて食べる場合
キウイフルーツをゼリーで固めることは、アクチニジンの働きによってゼラチンが固まらないので、寒天を使いましょう。
ヨーグルトと混ぜる
キウイフルーツに牛乳やヨーグルトを混ぜて食べます。ただし、時間を置くと強い苦味が出ますので早めに食べるようにしましょう。
完熟するまで待つ
キウイフルーツは熟すほど果肉に含まれるブドウ糖や果糖がビタミンCに変化します。完熟してから食べましょう。
アレルギーに注意
キウイフルーツに含まれるアクチニジンはアレルギーを起こします。口の中や喉がイガイガしたり、腫れたりします。キウイフルーツを食べて5〜15分で症状が現れます。中にはアナフィラキシーショックを起こして、重篤な症状に陥ることもありますので、異常を感じたら病院に行って、次からはキウイフルーツを食べないようにしましょう。
栄養満点のキウイフルーツを食べて健康な体を作ろう
最近、ニュージーランドのオタゴ大学の研究で「1日2個のキウイフルーツを食べると憂鬱感が軽減し、やる気も上がる」という研究結果が報告されているそうです。キウイの栄養素が脳内神経伝達物質を活性化させるのではないか、自律神経を整えるのではないかと注目されています。ストレス社会の現在にはうってつけの果物ではないでしょうか。アレルギーがなければ、食生活に取り入れたい果物ですね。
更新日: 2016年05月09日
初回公開日: 2016年05月09日