オタフクナンテンは、お庭の名脇役としてよく植えられている庭木の1つです。常緑樹でありながら、晩秋には紅葉も楽しめることも魅力となっています。また、草丈が低いのでグランドカバーにも人気。今回は、そんなオタフクナンテンとはどんな樹木なのかと、育て方、剪定の方法などをご紹介します。
オタフクナンテン(お多福南天)の花言葉とは?
『私の愛は増すばかり』『機知に富む』『福をなす」『よい家庭』
オタフクナンテンは、南天(ナンテン)の品種の1つであることから、花言葉も同じです。中でも「福をなす」という花言葉は、「難転」と同じ音であることから付けられました。
オタフクナンテン(お多福南天)の学名・原産国・英語
- 学名
- Nandina domestica cv. Otafukunanten
- 科・属名
- メギ科・ナンテン属
- 英名
- –
- 原産地
- 日本
- 開花期
- ー
- 花の色
- ー
- 別名
- オカメナンテン
オタフクナンテン(お多福南天)とは?どんな樹木?
オタフクナンテンとは、メギ科・ナンテン属に分類される常緑性の低木です。江戸時代に生み出された南天の園芸品種で、草丈が50cmほどにしか生長しません。また、南天の特徴である真っ赤な実は付きにくくなっています。常緑樹ですが、葉っぱが霜に当たると緑色から赤色に紅葉に、季節によって美しい姿を見せてくれます。
オタフクナンテン(お多福南天)の育て方のポイントは?
乾燥に注意して、直射日光の当たらない場所で育てることがポイントです。オタフクナンテンは、南天同様丈夫で、放っておいてもよく育ちます。ただ、土が乾くと弱ってしまい、直射日光に当たると葉焼けしてしまうので注意してください。
オタフクナンテン(お多福南天)の苗植えの時期と方法は?
3月~4月か9~10月が植え付けの適期です。鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に赤玉土(小粒)4:腐葉土3:黒土3といったやや粘土質の土を入れ、植え付けていきます。
地植えは、直射日光の当たらない場所を選び、植え付ける2週間前に腐葉土や牛糞堆肥を混ぜて寝かせておきます。土の水はけが悪ければ、川砂を混ぜ込んでもかまいません。そして、寝巻き布はそのままにして苗よりも1回り大きな植え穴に植え付けます。数ヶ月で根巻き布は土にかえるので、安心してください。
オタフクナンテン(お多福南天)の水やり、肥料の与え方
水やり
地植えは、水やりの必要はありません。ただ、夏に炎天下が続いたときや、冬場の乾燥がひどいときは水を与えるとよいです。鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
肥料の与え方
2月~3月と8月に固形の骨粉入り油かすなどを施すと生育がよくなります。ただ、肥料を与えすぎると葉の色が悪くなるので、控えめにしてください。
オタフクナンテン(お多福南天)の植え替えの時期と方法は?
鉢植えは、植えっぱなしにしておくと根づまりを起こしてしまいます。2年~3年ごとに、1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。適期や手順は、植え付け時と同じです。
オタフクナンテン(お多福南天)の剪定の時期と方法は?
オタフクナンテンは生育がゆっくりで、定期的な剪定は必要ありません。また、剪定をするとなかなか回復しないので、かえって木を傷めてしまうこともあります。樹高が伸びて、下の方の葉っぱが枯れてきたら、枯れているところを整えるくらいで十分です。
オタフクナンテン(お多福南天)の増やし方は?
2月頃に挿し木でオタフクナンテンの数を増やすことができます。古い芽を切って葉を落としたら、さらに5㎝くらいの長さに切りそろえましょう。そして、育苗ポットに赤玉土(小粒)など清潔な土を入れ、挿していきます。たっぷり水やりをしたら、ビニールをかけて乾燥しないようにして、根が生えるまで管理してください。
オタフクナンテン(お多福南天)は栽培しやすい低木
赤く小さなオタフクナンテンは、盆栽にしてお正月の飾りや、垣根に使われることなどが多い草木です。和風のイメージが強いですが、他の植物との組み合わせによって、洋風のお庭にもマッチさせることができますよ。また、病気や害虫の心配もすくなく、栽培しやすいこともうれしいポイントです。グランドカバーにも利用しやすいので、ぜひ庭木の仲間に加えてみてください。
更新日: 2016年05月29日
初回公開日: 2016年05月29日