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サラセニア(瓶子草)の花言葉と育て方|植え替えの方法は?

食虫植物というと、ちょっと不気味な印象がありますよね。そんな食虫植物の中でも筒状の葉っぱで虫を捕らえるサラセニアは、大型で迫力があります。また、特別なことをしなくても栽培できるので、園芸店やホームセンターで見かける機会も多いんです。今回は、そんなサラセニアとはどんな植物なのかや、育て方のポイント、植え替えの方法などについてご紹介します。

サラセニア(瓶子草)の花言葉とは?

サラセニア

『憩い』『変わり者』『風変わり』

サラセニアの花言葉の由来は、はっきりとわかっていません。

サラセニア(瓶子草)の学名・原産国・英語

学名
Sarracenia
科・属名
サラセニア科・サラセニア属
英名
Pitcher plant
原産地
北アメリカ南部・東部~カナダ
開花期
3~5月
花の色
赤、ピンク、黄、緑
別名
瓶子草(ヘイシソウ)

サラセニア(瓶子草)とは?どんな食中植物?

サラセニアは、北アメリカを原産とする多年性の食虫植物です。捕虫葉と呼ばれる虫を捕らえる葉っぱを持ちます。この捕虫葉の見た目が、酒器の瓶子に似ていることから「瓶子草」という別名が付けられました。

捕虫葉の大きさや形は種類によって異なり、小さなものなら手のひらくらい、大きいものだと1mを越します。蓋の部分にある蜜腺が蜜を分泌し、虫たちをおびき寄せることが特徴です。そして、捕虫葉の中に落ちた虫は、底に溜まっている消化酵素を含む液によって分解され、サラセニアの養分となります。

サラセニア(瓶子草)の種類や品種は?

サラセニア・プルプレア

高さ20cmほどにしか生長しない小型種です。丈夫な性質で、風通しのよい場所で栽培すれば元気に育ってくれます。

フラバ

サラセニアの中では最も人気がある品種で、開花が早く、筒状の葉には赤い斑点があります。筒状の捕虫葉が大きく、エキゾチックな雰囲気が強いです。

フラバ・オルナ

フラバの変種の1つで、捕虫葉に赤い斑点があり、蓋の部分にも脈が入っています。葉に縞模様が入ることが特徴です。

レウコフィラ

捕虫葉が高さ1mほどに生長する大型種です。蓋や葉っぱの上部分が赤や緑色をしていて、美しい白い網目模様が入ります。

サラセニア(瓶子草)の育て方のポイントは?

年間を通して日当たりと風通しのよい場所で管理することが、サラセニアを長く栽培するコツです。寒さに強いとはいえ、霜に当たれば弱って枯れてしまうので、基本的には鉢植えで育てた方が安心できます。

サラセニア(瓶子草)の苗植え、植え替えの時期と方法は?

サラセニアは、1~2月が植え付けや植え替えの適期です。株を掘りあげたときに、古い根や傷んだ根は切り落としてから植え付けていきましょう。

鉢植えは、株よりも1~2回りほど大きな鉢に植えていきます。自分で作るなら鹿沼土(小粒)1:赤玉土(小粒)1:ピートモス1の割合で配合した土または、水苔の単用がおすすめです。そして、1年~2年に1回をめどに、12~2月の間に1回り大きな鉢に植え替えてください。

地植えは、日当たりがよい場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植え付けます。そして、肥料分が少なくなるよう、ピートモスや川砂を掘りあげた土に混ぜてから埋め戻してください。

サラセニア(瓶子草)の水やり、肥料の与え方

水やり

土の表面が乾いてからたっぷりと水やりします。乾燥に弱いので、水切れしないようにマメに水やりをすることがポイントです。受け皿に水を張って土に吸水させる腰水をするのもよいですよ。

肥料の与え方

もともと肥料分の少ない土地で育つことから、肥料を施す必要はありません。また、特別に虫を与えなくてもよく育ちます。

サラセニア(瓶子草)の剪定の時期と方法は?

休眠している12~2月に葉の枯れた部分を切りとっていきます。すべての葉を刈り込むと、新芽の伸びが遅くなるので注意してください。

サラセニア(瓶子草)の増やし方の時期と方法は?

大きく育ったサラセニアは、植え替えするときに株分けして数を増やします。株を掘りあげ、等しく芽が付くよう2~3等分に根をナイフやハサミで切り分けていきます。

また、春になって咲いた花がうまく受粉すれば種が採れます。12~4月になったら、育苗ポットに入れた土へ種をばらまき、土が乾かないよう管理してください。春に種まきをするときは、湿らせた種を冷蔵庫で1ヶ月くらい保管しておくと発芽の時期が揃いますよ。

サラセニア(瓶子草)の栽培で注意する病気や害虫は?

サラセニアはウイルス病にかかりやすいので、剪定のハサミをいつも清潔にしておくことが大切です。株分けのときに根を切ったり、剪定したあとのハサミは、きちんと殺菌・消毒するくせをつけましょう。ウイルス病にかかったら元には戻せないので、他の植物から隔離して花後に種子だけ採取しましょう。そうすれば、他への感染を防いで新たに種から育てられます。

サラセニア(瓶子草)は栽培しやすい食虫植物

サラセニア

サラセニアは、数ある食虫植物の中でも鑑賞性が高いとして人気があります。また、多くの食虫植物が寒さに弱い中、霜にさえ当たらなければ丈夫に育ち続けてくれることも人気のポイントです。初めて食虫植物を育てる方は、まずサラセニアの栽培からはじめてみてください。

更新日: 2021年08月11日

初回公開日: 2016年05月30日

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