フラワーショップや雑貨屋さんで見かけるかわいい多肉植物。グリーンの印象が強いですが、中には紅葉する種類もあることをご存知でしょうか?今回は、そんな秋に変化の楽しめる多肉植物をいくつかご紹介します。
1. 乙女心(オトメゴコロ)
乙女心は、メキシコを原産とするセダムの仲間です。よく見かける品種の1つで、バナナの実のような形の葉っぱを付けます。秋になると、葉っぱの先が明かりを灯したようにピンクに色づきます。
2. 虹の玉(ニジノタマ)
ツヤツヤとして濃い緑色の葉っぱを茎いっぱいに付ける虹の玉。寒さに当たると、オレンジ~赤色に葉っぱ全体が色づき、大きな株だと存在感が増します。セダムの仲間で、暑さにも寒さにも強いことから初心者におすすめの多肉植物として人気です。また、葉挿しで簡単に増やせる楽しみもあります。
3. オーロラ
オーロラは葉っぱに入る不規則な斑が特徴の、「虹の玉」の変種です。もともとはシルバーグリーンに近い淡い緑色をしています。そして秋になると赤褐色~真っ赤に紅葉します。上に伸びる姿は、サンゴのような美しさがあります。
4. 黄麗(オウレイ)
黄麗は、名前のとおり黄色がかったライムグリーンの葉っぱがきれいなセダムの仲間です。育てていくと、茎がどんどん伸びて木のような姿に変化する様子が楽しめます。秋になると葉っぱにオレンジのベールがかかって、さらに華やかな姿に変わります。
5. デザートローズ(唐印)
デザートローズはカランコエの仲間で、正式名称を「カランコエ・ティルシフローラ」といいます。ウチワのような幅広の葉っぱが重なり合って、花が開いたような姿になります。葉っぱの表面はもともと白い粉を吹いたような白っぽい緑色をしていますが、寒さに当たると縁から徐々に赤みが増していきます。葉っぱの半分くらいが赤く色づくと、緑から赤に変化する鮮やかなグラデーションが鮮やかです。
6. 朱蓮(ミレイ)
ギザギザの葉っぱが特徴の朱蓮。同じカランコエ属でも、デザートローズとは違ったエキゾチックな雰囲気がありますね。紅葉で真っ赤に色づいた葉っぱの、なかなか色が抜けずに長く楽しめるところがうれしいポイントです。
7. 初恋錦(ハツコイニシキ)
ツンとした葉っぱがロゼッタ状について、花のようなゴージャスさがある初恋錦。エケベリアの仲間で、葉っぱの中心に不規則なクリーム色のラインが入ります。気温が下がってくると、徐々に葉っぱの先端が銅色を帯びた紫色になって、妖艶な姿に変わっていきます。
8. レディジア
レディジアは、太い茎をうねうねと色々な方向に伸ばしながら生長するエケベリアの仲間です。葉っぱが放射状にきちんと広がる姿は整然とした雰囲気。秋になると、葉っぱが先端から徐々に赤色を帯びていきます。
9. ブロンズ姫(ブロンズヒメ)
ブロンズ姫はグラプトペタルム属の多肉植物で、銅色をした肉厚な葉っぱがトレードマークです。秋になると紅葉して赤や黄色の色味が増し、鮮やかな雰囲気に変わります。シックな寄せ植えのアクセントにおすすめです。
10. アメジスチヌム
ぷっくりとした葉っぱを付けるアメジスチヌム。粉がかかった薄いピンク色をしているところが、やさしい雰囲気を持っています。紅葉するとピンク色が濃くなっていきますよ。流通量は少ないですが人気なので、見つけたらぜひ手に取りたい多肉植物です。
11. ルビーネックレス
三日月型の葉っぱをツルにたくさん連ねるルビーネックレス。ハンギングに人気のグリーンネックレスとよく似ていますが、オトンナ属に分類される別の植物です。秋になるとルビー色になる姿と、葉っぱの形から、「紫月(しげつ)」という和名が付けられています。
12. 星美人(ホシビジン)
星美人は、パキフィツムの代表品種です。たっぷり水分を含むと、シルバーグリーンの葉っぱがぷっくりとふくれてチャーミングな姿になります。紅葉して葉っぱが先端から紫色に染まっていくにつれて、かわいらしさも増していきます。
秋に変化する多肉の姿を楽しもう
自然が作り出す鮮やかなにグラデーションは、人の手では作り出せない神秘的な魅力がありますよね。多肉植物は、そんな色合いを間近で感じられる存在です。紅葉している途中の、赤と緑のコントラストも見どころ。
秋になったら窓辺に置いたり、日中だけ外に出したりしてきちんと寒さに当てることがきれいに紅葉させるポイントです。ぜひ自宅でもチャレンジして、多肉植物の色づきを楽しんでみてくださいね。
更新日: 2020年12月02日
初回公開日: 2016年10月19日