大切な人へ花をプレゼントするときは、心を込めたものを贈りたいですよね。自分でラッピングすれば、1つ1つの小物にまでこだわったオリジナルの花束がプレゼントできます。そこで今回は、自分で花束をラッピングする方法について、やり方やリボンの作り方などをご紹介します。
花束を作る前の準備
贈るシーンを決める
どんなときに、どんな場所で贈るかによって、花材やラッピングの雰囲気ががらりと変わります。送別会や卒業式など誰かの門出を祝うなら落ち着いた雰囲気、誕生日には明るい雰囲気の花束がよく似合いますよ。
花を選ぶ
花屋さんで自分のイメージする花を選んでいきます。淡い色の花なら、濃い同系色の花を数本入れると、メリハリが出て引き締まった花束ができますよ。
また、葉っぱが大きく目立つものをアクセントにすれば、バリエーションの幅も広がります。自分でうまく選べるか不安な方は、花屋さんにイメージを伝え、選ぶのを手伝ってもらうのがおすすめです。
花束の作り方
1. 葉や茎の処理をする
束ねるところよりも下に付いている葉っぱは、全て取り除いていきます。葉っぱを残したままにしておくと、水に挿したとき腐ってしまい、花持ちを悪くする原因となってしまいます。また、バラを使う際はこのタイミングでトゲを取り除いてください。
2. 水中で茎の長さを切りそろえる(水揚げをする)
水揚げとは、花が吸水しやすい状態を作ってあげることです。花が吸水しやすければ、花持ちがよくなります。
一番簡単なのは、葉を処理した花全体を新聞紙できつめに包み、水の中で茎を斜めに切って数時間そのままに水に浸けておく方法です。例えばトルコキキョウなど花の種類によっては、ハサミでなく手で折った方がよく水揚げするものもあります。
3. アルミホイルで巻く
輪ゴムや髪留めのゴムで茎をくくり、ウエットティッシュや濡れたティッシュで切り口をつつみ、その上からアルミホイルをかぶせます。
4. 包装する
和紙や透明なテープで包めば完成です。
自分で花束をラッピングするときの基本は?
花を束ねる方法は大きく分けて2つの方法があります。花の特徴や雰囲気に合せて束ね方をちょっと変えるだけで、全く違う印象の花束が作れます。
スパイラル
メインになる花を中心に、外側に新しい花や葉をらせん状に束ねていく方法です。束ね終わった花束は、茎を交差させたポイントでぎゅっと縛れば完成します。
花束を作る基本の方法で、形が崩れにくく、大きな花束を作るときに便利。花の数が少なければ180度に、数が多いときは360度に束ねていくとうまくいきます。また、花同士を密着させるとタイトに、花同士の間隔を空けて間に葉ものを挟んでいくと大きくふんわりとした仕上がりになります。
パラレル
パラレルは、茎を並行に束ねる方法です。ぎゅっとまとまった感じではない仕上がりにできるので、デザイン性に優れた個性のある花束に仕上がります。
ただ、スパイラルに比べると形が崩れやすいことが欠点。スパイラルのように決まった順序はなく、仕上がりをイメージしながら、花や葉ものを挿していき、最後にひもで束ねて完成です。
花束をラッピングの種類は?
1本の花をすてきにラッピング
バラやチューリップ、ガーベラなど主役になる華やかな花を1~2本準備しておきます。花のトゲを取ったり、水揚げをしたりといった下処理はすませておいてください。
花を眺めにカットし、茎の切り口には水で湿らせたティッシュを巻き、アルミホイルでさらに包みこみます。最後にセロファンやクラフト紙で周りを巻けば、もう立派なラッピングです。透明なセロファンの内側に、レースペーパーや色紙などを挟みこむと、自分らしいアレンジを加えて楽しめますよ。
ブーケの作り方
- 自分好みの花を束ねて長さを切りそろえる
- 切り口の回りを濡れたキッチンペーパーで包み、ビニールやアルミホイルで覆っておく
- 長方形の紙の上に花束を斜めに置く
※ 横の長さは縦の1.5倍くらい必要です - 両手で紙の対角線を持ち、花束の真ん中で合せるように重ねる
- 茎の部分で紙をぎゅっと締め、テープで固定する
- 固定したテープの上からリボンを結んでできあがり
花束をラッピングするときのリボンの作り方は?
花屋さんで作られるリボンは、花束に彩りを添えてくれる大切な存在ですよね。一度方法をマスターしてしまえば、いつでも応用をきかせていくことができますよ。ぜひこの機会に覚えてみてください。使うリボンは自分好みの市販品でかまいません。
手順
- リボンを切れ端から10cmほどのところで左手の親指と人差し指で手に取る
- リボンを180度ねじる
- 右手でリボンを手前から奥側に回し、輪っかを作る
- 左手で持っていたところと重なった部分をねじる
- 右手で手前から奥側にリボンを送り、再び輪っかを作る
- 輪っかをさらにもう1個作ったら、リボンが重なり合っているところにワイヤーを通して固定する
- リボンの足の長さを左右切りそろえて完成
花束をラッピングする方法を知って心のこもったプレゼントを作ろう
花束を作るのはコツとポイントを押さえておけば、それほどむずかしいことではありません。もちろん出来栄えは大切ですが、何よりも相手に心を込めた花束を贈ろうとする気持ちがすてきですよね。
数をこなして慣れていけば、様々なバリエーションにもチャレンジできます。最初は練習が必要ですが、楽しくきれいな花束を作って、大切な人にプレゼントしてみてください。
更新日: 2021年10月13日
初回公開日: 2016年04月20日