生垣や庭木として近年人気のシルバープリペット。細い枝を何本も生やす姿が繊細で、個性が強すぎないところが人気の秘訣です。また、初夏にたくさんの白い小花を咲かせてくれます。今回はそんなシルバープリペットの育て方について、生垣の剪定や害虫の防除方法などをご紹介します。
シルバープリペットとは?プリペットとの違いは?
- 学名
- Ligustrum sinense
- 科・属名
- モクセイ科・イボタノキ属
- 英名
- privet
pripet
- 原産地
- ヨーロッパ、中国
- 開花期
- 5~6月
- 花の色
- 白
- 別名
- セイヨウイボタノキ
セイヨウボタ
シルバープリペットとは、モクセイ科・イボタノキ属に分類される半落葉~常緑低木です。
シルバープリペットは、白い斑入りの葉っぱが特徴的なプリペットという植物の一種で、枝を伸ばす力が強く刈り込んで好きな形に仕立てられることから生垣に人気があります。
樹高は1.5~2mほどに生長し、初夏になると甘い香りを放つ5mmくらいの白くい筒状花が穂のようになって咲きます。
シルバープリペットの花言葉は?
『くつろぎ』
シルバープリペットのプリペットは、来ているとされ、「私的な」「個人」という意味を持つ「private」が語源となっています。
生垣として植えることでプライバシーが守られ、室内でくつろげることにちなんで「くつろぎ」という花言葉が付けられたとされています。
シルバープリペットを育てよう!苗植えの方法は?
庭木や生垣に利用することから、シルバープリペットは地植えにするのが基本です。植え付けの適期は3~6月となっています。日当たりと水はけのよい場所であれば、特に土質は選びません。
複数個の株を植えるときは、30~40cm間隔を空けると蒸れを防いで病気や害虫からの被害が抑えられますよ。
苗植えの手順
- 苗より横幅2倍、深さ2倍ほどの植え穴を掘る
- 植え穴の中に水をたっぷりと注ぐ
- 掘りあげた土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料を混ぜ込む
- 水が引いたら、苗を穴の中心に根に付いた土を崩してから植える
- 掘りあげた土を埋め戻して苗を安定させる
- 根付くまでは倒れないよう支柱で支える
シルバープリペットの育て方!水やりの仕方、肥料の与え方は?
水やりの仕方
植え付けから2週間ほどは、根がまだ十分にはっていない状態なので、土が乾かないよう水やりをしていきます。
一度根付いてしまえば、その後の水やりは必要ありません。ただ、強い乾燥には弱いので、水はけのよい場所で夏の日照りが続くようなときは水やりをしたほうが生育を保てます。
肥料の与え方
2~3月と9月に骨粉入りの固形油かすを株元へ施します。
シルバープリペットの育て方で注意する病害虫は?
シルバープリペットは病気や害虫に強い植木ですが、ときどき蛾の幼虫やハマキムシ、イモムシ、ミノムシといった虫の被害にあいます。
生垣として植えていることが多いので、葉っぱを食べられて丸坊主にならないよう、害虫は見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除していきます。すぐに見つけられる大きな虫は、割り箸やピンセットを使って株から引き剥がすのもよいですよ。
シルバープリペットの剪定の方法は?生垣にするときの注意点は?
シルバープリペットは、放射状に枝を伸ばしていき、自然と樹形が整います。ただ、時間がたつと、株元の枝や葉っぱが減ってきたり、樹形が乱れたりしてきます。
2~3月か花が咲いた後の6~7月に刈り込みや切り戻しをします。軽い剪定であれば、10月頃に枝を切ってもかまいません。枝を伸ばす力が強いので、好きなところで枝をカットしてください。
斑入りプリペットを残し続けるためには、新しく生えてきた斑の入っていない葉っぱ見つけたらこまめに切り落としてください。
放っておくと、そのまま斑が入らなくなってた葉っぱが増え続けてしまいます。
シルバープリペットの増やし方!挿し木の方法は?
シルバープリペットは、6~7月に挿し木で数を増やすことができます。若い枝を10cmほどの長さに桐、15分ほど水揚げをしたら鉢に赤玉土(小粒)など挿し木用の土を入れ、挿していきます。
根が十分に生えるまでは土が乾かないよう水やりをして管理し、根と新芽が生えてきたら、地面に植え替えます。
シルバープリペットの育て方のポイントまとめ
日当たりのよい場所で、こまめに剪定をすることが、きれいなシルバープリペットを育てるポイントです。暗い場所に植え付けてしまうと、枝がスカスカになって見た目が悪くなります。
また、放っておくと枝が色々な方向に伸びてしまうので、毎年こまめに剪定をして樹形を維持してください。
シルバープリペットは生垣に人気
自然な樹形を楽しむシルバープリペット。生命力が強く、枝葉をどんどん茂らせて育ってくれます。花期には、甘くよい香りを放つ花がこぼれるように咲くのもステキ。
ただ、年に数回は剪定をしないとボサボサとした樹形になってしまうので、お手入れが好きなガーデナー向けの庭木や生垣かもしれませんね。
更新日: 2021年10月13日
初回公開日: 2016年06月24日