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盆栽の種類|初心者にもおすすめの樹木7選

盆栽は、日本が発祥のガーデニング技法の1つです。狭く限られた環境の中で、樹木本来のいきいきとした姿が作られる様は、海外でも注目されるほどの美しさで、近年日本でも盆栽の価値が見直されつつあります。育てやすい植物なら、失敗せずに楽しく盆栽をはじめられますよ。今回は、盆栽の初心者におすすめの樹木の種類を7種ご紹介します。

初心者にもおすすめの盆栽の種類7選

1. 梅(ウメ)

梅 盆栽 ウメ

まだ雪が降りそうな寒さの残る早春に花を咲かせる梅は、盆栽では定番の樹木の1つです。春の訪れを開花とともに感じられるだけでなく、白やピンク、咲き分けなど色々な花色が楽しめると人気があります。

梅は、「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われる通り、どんどん枝を伸ばして生長します。花の咲いた後と、梅雨入り前までに、余分な枝を剪定して好みの樹形に仕立てていきましょう。

2. ベニシタン(紅紫檀)

ベニシタン 紅紫檀

ベニシタンとは、中国を原産とするバラ科の低木です。鮮やかな緑色をした葉っぱがたくさん付き、その間から初夏になるとピンク色の花を咲かせます。また、秋に実がなることも魅力。ほかのインテリアとなじみやすく、室内でも栽培しやすいですよ。

寒さにも暑さにも強く、剪定にもよく耐えるところが、ベニシタンを盆栽初心者におすすめできる理由。実が付いているときではありますが、冬の休眠期に剪定をして株のバランスを整えていきます。

3. 五葉松

ゴヨウマツ 五葉松 盆栽

盆栽の定番中の定番と言えば、五葉松ではないでしょうか。育てやすいことはもちろんのこと、長年栽培していく中で盆栽の基礎を学ぶことができます。植え付ける器によって、印象がやわらかくもシャープになるのも五葉松の面白いところです。

針金を使えは好みの樹形に仕立てられるので、剪定に楽しく取り組めますよ。また、すかすようにピンセットで古い葉っぱを取り除いていく「葉すかし」は、盆栽独特の作業となっています。

4. 黒松(クロマツ)

マツ クロマツ 盆栽

男らしい姿で、盆栽に仕立てられる樹木の中でも安定した人気を誇る黒松。五葉松に比べて葉っぱも長く太くなっています。一年中葉っぱの緑を楽しめ、丈夫で安心して育てられますよ。

日当たりがよく、風通しのよい場所を好むので、室外で管理していくのが基本です。寒さに強いので、冬でも霜の当たらないひだまりに置いて管理していきましょう。

5. もみじ(紅葉)

モミジ 紅葉 盆栽

もみじは、手のひらのように深い切れ込みが入った葉っぱがかわいらしい樹木です。春の芽吹き、夏の葉緑、秋の紅葉と季節の移り変わりを楽しめることが魅力となっています。お寺などで見かける機会が多いですが、剪定によって樹高を調節できます。

年間をとおして屋外で管理していきます。ただ、直射日光など強い日差しは苦手なので、真夏は半日陰に移動してあげると安心です。

6. 真柏(シンパク)

イブキ シンパク2

盆栽の王道として、五葉松とその人気を二分するのが真柏です。ミヤマビャクシンの変種で、白くすべすべとした樹皮が美しく、葉っぱがこんもりと茂る姿が自然な雰囲気を演出してくれます。幹が横に曲がって生長する姿もユニークですよ。

育てる手間はそれほどかかりません。ただ、生育は旺盛なので、樹形が乱れるゆであれば剪定や芽摘みを行っていきます。幹や太めの枝を削って白くするシャリやジン作りと呼ばれる樹形づくりが楽しみ方の1つです。

7. ガジュマル

ガジュマル

ガジュマルは、観葉植物としても人気のある樹木です。気根と呼ばれる幹の膨らみがユニークで、2つとして同じ樹形のものは存在しません。また、「健康」という花言葉からも元気がもらえそうですね。

盆栽として仕立てるときは、きちんと剪定をして植え付ける容器とバランスをとることがポイント。生育旺盛で、どんどん枝や根を伸ばして生長するので、毎年植え替えや剪定をしてください。

初心者にもおすすめ!盆栽の種類はさまざま

ミニ盆栽 作り方

盆栽をはじめるときは、オーソドックスな木を選ぶと、失敗が少なくすみます。特に、松やシンバクは、ストレスがかからずに盆栽の基礎を学んでいくことができますよ。

盆栽をはじめるときは、木に合った器を一緒に選びながら、気長に楽しんでお手入れしていけたらすてきですね。

更新日: 2021年10月13日

初回公開日: 2016年06月09日

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