縞の入った葉っぱが特徴のサンスベリア。大きなものはリビングや玄関などに、小さなものはテーブルの上やテレビの横に、と飾る場所を選ばず楽しめる観葉植物です。気に入った方は、増やしてその魅力に触れてみませんか?今回は、挿し木や株分けなど、サンスベリアの増やし方をご紹介します。
サンスベリアは増やせるの?葉挿し(挿し木)や株分けとは?
自然の中を生きる植物は種で子孫を残し、数を増やします。しかし、市販の観葉植物の大きさに育つまでに長い時間がかかります。そのため、園芸では種ではなく、葉っぱを使ったり、植物を切り分けたりして人工的に数を増やします。
葉っぱを土に挿して新しい苗を作る方法を「葉挿し(はざし)」、植物を根ごと分割する方法を「株分け(かぶわけ)」といいます。
サンスベリアは、どちらの方法でも数を増やせるので、手間暇を考えながらこれからご紹介する方法のうち、自分のやりやすいものを選んでくださいね。
サンスベリアの増やし方に必要なグッズは?
ここではサンスベリアを増やすときに必要なグッズをご紹介します。
- 鉢に植えられたサンスベリア
- 新しい植木鉢
- 土
- 清潔なハサミやナイフ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 支柱
サンスベリアは増やし方によって準備する土が違う?
注意したいポイントは、増やし方によって準備する土が変わること。増やし方を決めてから、土を準備しましょう。
葉挿しをするときは、葉っぱの切り口に負担がかからないよう、肥料の入っていない土を使います。小粒の赤玉土や川砂を準備してください。
一方、株分けをするときは、肥料の含まれている観葉植物用の培養土を使って、分けた苗の生長をサポートしてあげます。
サンスベリアの増やし方!挿し木(葉挿し)で増やす時期と方法は?
葉挿しは、葉っぱから新しい苗を作る不思議な増やし方です。サンスベリアが元気に育つ5〜8月に行いましょう。大きく育ったサンスベリアの葉を使えば、効率的に小さな苗を作り直せますよ。
■ 葉挿しの手順
- 長く伸びたサンスベリアの葉っぱを数本切り取る
- 切り取った葉っぱを5〜10cm幅に切り分ける
- 葉っぱの1/3くらいを川砂に挿す
※上下を間違わないように注意 - 川砂が乾かないよう管理する
- 切り分けた葉っぱから新しい芽が2〜3枚生えたら、新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷く
- そこに8割ほど土を入れ、水で湿らせ、根が生えた葉っぱを鉢に植え替える
サンスベリア(トラノオ)の増やし方!株分けで増やす時期と方法は?
株分けは、大きく育った植物を分割して、それぞれ育てる繁殖方法です。植え替えなどで一回り大きな鉢に植えたくないときにおすすめですよ。鉢からサンスベリアを取り出し、子株(こかぶ)と呼ばれる小さな細い根を生やしていたら切り分けます。
■ 株分けの手順
- 水やりを控えて土を乾燥させる
- サンスベリアを植えられている鉢から抜き出す
- 子株をハサミやナイフで切り分ける
- 子株の切り口を半日ほど乾燥させる
- 新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷く
- 新しい鉢の1/2〜2/3ほど土を入れる
- 切り分けたサンスベリアを植える
- 倒れやすいので支柱を新しい鉢に立て、葉っぱをやさしく結びつける
- 新しい根と葉が生えてきたら、植え替えをする
増やしたサンスベリアの苗はどう育てるの?
増やしたサンスベリアから無事に芽が出たら、苗として1つずつ新しい鉢へ植え替え育てていきます。ここでは、用意するグッズと苗の育て方をご紹介します。
■ 用意するグッズ
- 苗よりも一回り大きな鉢
- 観葉植物用培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 小型のスコップ・シャベル
■ 育て方
- 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを被せ、鉢底石を敷く
- 新しい鉢の1/3ほど土を入れる
- 小型のシャベルで新しい芽の生えた葉挿しの苗を土から掘り上げる
※葉っぱから生える根を傷つけないよう注意 - 苗の根を手で軽くほぐし、鉢の中心に置く
- 鉢の縁から1〜2cm下あたりまで土を入れる
- たっぷりと水やりをする
葉挿し(挿し木)や株分けでサンスベリアをもっと楽しむ
サンスベリアは2通りの方法で増やせる観葉植物です。最初は元のサンスベリアが枯れないかや、本当に新しい苗が作れるのか不安かもしれませんね。でも実際にやってみると、案外簡単に増やして楽しめることに気づきます。
「もう1個サンスベリアを飾りたい!」と思ったときは、ぜひチャレンジしてみてください。
更新日: 2021年06月16日
初回公開日: 2017年01月28日