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モンステラの剪定を徹底解説!切り戻しの時期、切り方や切る場所は?

大きく育つモンステラ。そのまま生長させると2mをゆうに超えるほどに生長します。そのため、スペースの限られる屋内であれば「剪定(せんてい)」は欠かせない作業です。今回はモンステラの剪定にしぼって、具体的な方法や時期などをご紹介します。

モンステラを剪定する目的は?

モンステラ

そもそも、植物を育てていく中でなぜ剪定が必要なのかご存知ですか?すぐに「形を整えるため」という理由は思いつくかもしれませんが、ほかにも「病害虫を予防するため」「植物の生長を促すため」「数を増やすため」など、様々な理由から剪定は必要です。

モンステラのような観葉植物を育てている場合は、多くがこの中の「形を整えるため」に剪定が行われます。冒頭でもご紹介したように、室内はスペースが限られているので不可欠な作業といえます。

形を整え、場合によっては購入したときのように葉の数を少なく短く切り落として、元の状態にまで戻すことから「切り戻し剪定」などとも呼ばれます。

モンステラの剪定の時期やタイミングは?

モンステラ

モンステラの切り戻し剪定をするタイミングは、何を基準に見極めればよいのでしょうか。剪定が必要なサインはいくつかあります。

たとえば、「茎や葉っぱが大きくなりすぎて見栄えが悪い」「変な方向に葉っぱが生えている」「最近鉢がよく倒れるようになった」などが挙げられます。

このように、基本的には「見た目が気になった」ときが剪定のサインとなります。ただ、剪定にも適した時期があり、生長が盛んな春〜夏がふさわしいので、毎年4〜7月に大きさを整えましょう。

モンステラの剪定に必要な道具は?

  • 剪定バサミ
  • 軍手か園芸用手袋

用意する道具はそれほど多くありません。剪定するためのハサミやナイフ、手を汚さないための手袋です。

モンステラの剪定の手順!切り方や切る場所は?

モンステラ

モンステラの剪定はとってもシンプル。気になる茎や葉っぱを生えぎわから切り落としていくだけです。以下に手順としてご紹介していますが、全てを手順通りに行うのではなく、2〜5の必要なものをかいつまんで行うようにしましょう。

■ 剪定の手順

  1. 完成形のイメージをかためる(切り落とす場所を決める)
  2. 高くなりすぎないように上に伸びた茎を切る
  3. 枯れている茎を生えぎわから切り落とす
  4. 勢いよく外や内側にのびる茎を切る
  5. 絡み合っている茎があれば、どちらかを生えぎわから切る

モンステラの剪定で気根を切っても大丈夫?

モンステラを長く育てていると、茎の途中からヒモのようなものが垂れてくることがあります。これは「気根(きこん)」と呼ばれる根の一種です。

自然界のモンステラはこの気根が地面につくまで伸びて、体全体のバランスをとっています。屋内で育てるなら、それほど大きく育てるわけではないので、見栄えを気にする人は切っても構いませんよ。

モンステラの剪定の注意点は?

モンステラ

モンステラに限らず、植物を剪定をする上でいくつか気をつける点があります。またモンステラの剪定ならではの注意点もあります。ここでは、どんなことに気をつければよいのかご紹介します。

一度にたくさん切らない

大きくなりすぎたからといって、一気に茎や葉っぱを切りすぎるのはやめましょう。目に見える部分はすっきりしますが、土の中の根は長く生長しています。根とのバランスが悪くなり枯れる原因につながります。

不潔なハサミを使わない

剪定に使うハサミは清潔でなければなりません。汚れているものだと切った断面から菌が侵入して枯れる原因になります。過去に一度使ったハサミであれば除菌や消毒をしてから使いましょう。

樹液に触らない

モンステラの葉っぱや茎を切ると切り口から樹液がでてきます。肌の弱い人がこれに触れると荒れてしまうので、直接触らないよう注意しましょう。また、赤ちゃんやペットが口に入れないよう作業する場所にも気をつけてくださいね。

モンステラを切り戻し剪定しよう

モンステラ

モンステラの剪定は、気になる部分を切り落とすだけととてもシンプルな作業。形を整えてあげると一段とかっこよく見えるものです。

切った茎や葉っぱは「挿し木」などの方法で増やすこともできるので、ぜひ応用してみてください。

更新日: 2022年11月23日

初回公開日: 2017年02月12日

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