アイスプラントは、プチプチとした食感と適度な塩気が特徴で、フランス料理などではサラダなどに用いられています。また、育て方が比較的簡単なことから、近年は自宅で栽培している方も増えてきています。そこで今回は、アイスプラントについて、収穫方法や効果・効能、食べ方をまとめました。
アイスプラントの学名・原産国・英語
- 学名
- Mesembryanthemum crystallinum
- 科・属名
- ハマミズナ科メセンブリアンテマ属
- 英名
- Ice plant
- 原産地
- ヨーロッパ、西アジア、アフリカ
- 開花期
- ー
- 花の色
- ー
- 別名
- ソルトリーフ
バラフ
クリスタルリーフ
プッチーナ
ツブリナ
シオーナ
雫菜
アイスプラントとは?どんな植物?
アイスプラントはヨーロッパからアフリカ、西アジアに自生する多肉植物で、乾燥に強いという特徴を持っています。また、耐塩性が高く、海水と同じ濃度の水の中でも水耕栽培が可能です。当初はフランス料理の食材として注目を集め、近年は全国的に栽培されはじめています。
アイスプラントの栄養や効能は?
アイスプラントが注目を集めているのはプチプチとした食感の他に、栄養素を豊富に含んでいるためです。
まず、葉の回りについている水泡は、プラッター細胞と呼ばれる細胞の一部で、土壌から蓄えたカリウムやマグネシウム、レチノールなどのミネラルを豊富に含んでいます。カリウムはレタスの2倍の含有量があり、高血圧やむくみを抑制し、血液を浄化する効能があります。また、レチノールは体内に吸収されることでビタミンAに変化し、視力低下や乾燥肌を予防する効果が期待できます。さらに、βカロテンは活性酸素の発生を抑え、老化防止やガンの予防に役立ちます。他にも、中性脂肪の増加を防止するミオイノシトールは、野菜に通常は含まれない成分です。
100gあたり8kcalしかないことからも、メタボや生活習慣病対策に効果的な野菜として近年注目が集まっています。
アイスプラントの収穫方法は?
アイスプラントはプランターや水栽培で自宅でも簡単に育てられ、植え付けてから1~2ヶ月で収穫することができます。一般的な葉物野菜は根から収穫しますが、アイスプラントは新芽を収穫します。枝を伸ばすと、3つほどの新芽がつくので、そのうちの1つを収穫し、他の2本は伸ばしていきます。1つ1つの芽をハサミで切り取っていくのは手間ですが、苗を育てながら新芽を収穫していくことで、長くアイスプラントを楽しめますよ。
アイスプラントの食べ方は?
野菜は食べる前に水洗いをするのが基本ですが、アイスプラントの場合は水泡に含まれたミネラルが洗い流されてしまうので、水洗いをせずに調理します。もし、洗う場合はさっと水にくぐらす程度にとどめておきましょう。
アイスプラントは、塩水を与えて育てることで、水泡がほんのりとしょっぱい味になります。食べ方としては、生のままサラダにするか、しょうゆやマヨネーズなどをつけて食べると、お酒とよくあいますよ。また、茹でた鶏と一緒にサンドイッチにすると、適度な塩気がアクセントになっておすすめです。他にも、熱を加えるととろみが出るので、天ぷらにしたり、スープに加えたりして楽しむこともできます。
買ってきたアイスプラントを育てて料理にしよう
最近は、アイスプラントをスーパーなどで見かける機会も増えてきましたよね。アイスプラントは、葉っぱを食べるので、残った茎を挿し木として増やすことが簡単にできます。栄養を豊富に含み、健康にもよい野菜なので、自分で育てておいしく食べるもの楽しいですよ。
更新日: 2015年08月05日
初回公開日: 2015年08月05日