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ハギ(萩)の花言葉と育て方|花が咲く季節や種類は?

ハギの花はその美しさから、「秋の七草」として古くから日本人に愛されてきました。「万葉集」でも 秋の季語とした、たくさんの歌が詠まれています。

今回は、そんなハギの花言葉や育て方のほか、ヤマハギやミヤギノハギなどの種類を紹介します。

ハギ(萩)の花言葉や意味、由来は?

『思案』『内気』『柔らかな心』『柔らかな精神』

ハギは秋になると枝垂れした細い茎に赤い小さな花をたくさんつけます。

その姿は控えめながら、たくましさを感じさせることから、「思案」「内気」「柔らかな心」「柔らかな精神」という花言葉がつけられたとされています。

ハギ(萩)とは?学名や原産国、英名は?

ハギ 萩 花
学名
Lespedeza
科・属名
マメ科ハギ属
英名
Bush clover
Japanese clover
原産地
北アメリカ、東アジア
開花期
7~10月
花の色
ピンク、白
別名
庭見草(ニワミグサ)
野守草(ノモリグサ)
初見草(ハツミグサ)
鹿鳴草(シカナクサ)
鹿の花妻

ハギはハギ属に分類される植物全体の総称です。東アジアから北アメリカの広い範囲に自生します。

名前の語源は、古い株から芽を出す「生え木」という言葉がなまったものとするものなど諸説あります。

ハギ(萩)の開花時期と見頃の季節は?

ハギは7~9月にピンクや白、紅紫色をした花を枝先に咲かせます。地方によっては、開花期に見られる中秋の名月に月見団子にハギやススキをそえて供える風習が残っています。

ただ、種類によっては6~8月に花を咲かせるものもあります。

ハギ(萩)の種類は?ヤマハギ、ミヤギノハギとは?

ハギ 萩

ハギは東アジアから北アメリカまでの広い地域に自生している植物で、全部で40種ほどの野生があるとされています。その中でも、メジャーなものをいくつかご紹介します。

ヤマハギ(L. bicolor)

朝鮮半島、中国から日本全国の山野に自生する品種で、ハギというとこの種を指すのが一般的です。7~9月に明るい紅紫の花を咲かせます。木の高さは1.5~2mと高く枝がやや細いのが特徴です。

ミヤギノハギ(L. thunbergi)

別名「センダンハギ」と呼ばれる品種で、日本では庭木として広く親しまれています。生育が旺盛で、地面の近くから刈りこんでも翌年には1mほどの高さに生長します。

宮城県に多く自生することからこの和名がつけられました。

キハギ(L. buergeri Miq.)

他のハギと違い、6~8月に花を咲かせる品種です。木の高さは2m以上になりますが、黃白色の花は7~8mmと小さめです。本州から九州、中国に分布しています。

マルバハギ(L. cyrtobotrya Miq)

別名「カワチハギ」と呼ばれる品種で、関東より西の地域に多くが自生しています。7~9月に、葉の間に埋もれるようにして紅紫色の花を咲かせます。

ツクシハギ(L. homoloba)

ツクシハギは、8~10月にツヤのある淡紅紫色の花を咲かせます。木は、高さ2m以上に育ちます。本州~九州に自生する日本特産種です。福岡県ではじめて発見されたことから、この名前がつきました。

ネコハギ(L. pilosa)

ハギ属の植物ですが、地をはって育つ性質があり、茎の長さは100cmほどになります。7~9月に白い小さな花を咲かせます。本州から九州までの広い地域で見ることができます。

ハギ(萩)の育て方のポイントは?

ハギは日当たりがよい場所で、水はけのよい土に植えてあげるのが栽培のポイントです。

ハギはマメ科の植物なので、マメ科の根に住み着く根粒菌と共存しています。根粒菌は植物から栄養をもらう代わりに、植物にとっての栄養素であるチッ素を作り出す「菌」です。

この菌のあるおかげでハギは日当たりがよい場所であればやせた土地でも元気に育ってくれるんですよ。

ハギ(萩)の苗植えの時期と方法は?

ハギを育てるなら種まきと苗植えの2通りがあります。ただ、種は市販されていないので苗から育てるのが一般的です。苗を植えるなら2月下旬~3月下旬、または11~12月が適期です。

根粒菌を持っているためやせた土地でも育ちますが、水はけのよい土が適しています。草花用の培養土を用意するか、赤玉土(小粒)5:鹿沼土2:腐葉土3の割合で混ぜた土を使いましょう。

■ 苗植えの手順

  1. 鉢の底に鉢底石を敷いて土を入れる
  2. 苗を中央に置いて深植えにならないようやや山高にする
  3. 水やりをして苗を固定する
  4. 日当たりと風通しのよい場所に置く
  5. 苗木が大きく育ってきたら支柱を立てて苗が倒れないようにする

ハギ(萩)のお手入れ!水やりの仕方、肥料の与え方は?

ハギの苗を植えたらあとは定期的な手入れが必要です。次に水やりの仕方と肥料の与え方をご紹介します。

水やりの仕方

鉢の土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。水が鉢の底から流れ出るほどたっぷり与えてください。

肥料の与え方

根粒菌とって肥料の1要素である「チッ素」を作り出す菌が根っこと共生しているため肥料は少なくても育ちます。そのためこんもりと小さく育てたいときは肥料を与える必要はありません。

与えるなら10日に1回、水で薄めた液体肥料を与えましょう。チッ素は足りているので、チッ素分を含んだ肥料は与えないようにしてください。

育てたハギ(萩)の花が枯れたら?剪定の方法は?

ハギの花が枯れてきたら、枯れた花のついた枝を切り落としましょう。剪定のタイミングは2回あって、1回は1~3月または11~12月、2回目は5~6月に行います。

1回目の1~3月または11~12月は枝先の枯れた部分を切り取ります。株元から10~30cmのところでばっさりと刈ってしまうことで、翌年に新しい枝が生えやすくなります。

2回目の5~6月は、株の大きさを維持するために剪定を行います。新しく生えてきた枝を育てたい大きさほどに切りそろえましょう。

ハギ(萩)の植え替えの方法は?

ハギは生長が早い植物です。放っておくと根の生長するスペースがなくなった状態(根詰まり)が続いて枯れてしまいます。

鉢植えでは2年に1回、12~3月上旬頃に植え替えを行いましょう。植え替えの準備として以下の手順を踏んでください。

  1. 水やりを控えて土を完全に乾燥させておく
  2. 鉢を逆さまにして苗を引き抜く
  3. 根についた土を手で優しくもみほぐす
  4. 枯れている根を切り落とす

あとは苗植えと同じ手順で新しい鉢に植えなおしましょう、

ハギ(萩)の栽培に慣れたら数を増やしてみよう!株分けや挿し木の方法は?

萩 花 一本

ハギを育てていてもっと多くのハギを育てたいと思った方は、ハギを繁殖させて数を増やすチャレンジをしてみてはいかがでしょうか?

ハギの一般的な増やし方は株分けです。寒さで株が傷むのを避けるため、真冬の時期をさけて株分けをしましょう。他にも、種まきや挿し木の方法もあわせてご紹介します。

■ 株分けの手順

  1. 休眠期の2月下旬~3月中旬に根元から木を掘りあげる
  2. 根が途中で切れないように注意する
  3. 地中に隠れていた芽が数個ずつつくように切り離す
  4. 土を入れた鉢に分けた株を植える

■ 挿し木の手順

  1. 花が咲き終わった後の10月頃に準備をする
  2. 今年伸びた枝を15cmくらい清潔なナイフで斜めにカットする
  3. 上1/3だけ葉を残して他の葉はしごいて落とす
  4. 切り落とした枝の切り口を1~2時間水につける
  5. 事前に湿らせておいた赤玉土に枝をさす
  6. 鉢全体をビニール袋で密閉するよう覆う
  7. 土が乾かないよう半日陰で管理する
  8. 2ヶ月ほどで新しい根が出てくる

■ 種まきの手順

  1. 花が咲き終わった後になった実から種を取る
  2. 種の表面に傷をつけて一晩水につけておく
  3. 育成箱に土を入れる
  4. 土に水をかけて湿らせておく
  5. 約1.5cmの深さに重ならないように種を植える
  6. 軽く土をかぶせて土が乾燥しないように水やりを続ける
  7. 発芽するまで明るい日陰で育てる

ハギ(萩)の栽培で注意する病気や害虫は?

ハギは丈夫で育てやすい植物です。病害虫はほとんどみられませんが、新芽が伸びてくる4月頃にアブラムシが発生するときがあります。

アブラムシは繁殖が旺盛なので、オルトランなどの長期間効果が続く浸透移行性剤が有効的です。アブラムシが発生しやすい葉の裏にもかけると効果的です。

ハギ(萩)を育てて園芸を楽しもう

萩 木

秋の代表花であるハギは昔から日本人に愛され、鑑賞されてきました。また、家畜の飼料やお茶、めまい・のぼせの薬としても利用されてきました。

涼しい秋に、あなたの庭をかわいらしいハギの花で飾ってみませんか?

更新日: 2021年06月30日

初回公開日: 2015年08月19日

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