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観音竹の育て方|植え替えの時期や置き場所、肥料、土作りのコツは?

観音竹(カンノンチク)は福を呼ぶ贈り物としても人気の観葉植物で、竹のように見えますが正確にはヤシです。育て方は難しくないので、初心者の方でも栽培できます。今回は観音竹の基本的な育て方についてまとめました。これから観音竹を栽培してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

観音竹はどんな植物?

観音竹は縁起のいい植物として知られ、お祝い事の際に送る観葉植物として選ばれることもあります。光沢のある葉をしており、耐陰性もあるため、ある程度室内でも栽培可能です。

植物の名前は、昔沖縄県の観音山にあり、竹のように見える姿からきています。

和風のインテリアによくマッチする観葉植物です。草丈は〜3mと、そこまで大きくならず、比較的ゆっくり育ちます。花が咲く機会を見るのは難しいですが、オレンジ色の花を咲かせてくれます。

観音竹の基本情報

科名
ヤシ科
属名
カンノンチク属
学名
Rhapis excelsa
別名
リュウキュウシュロチク・ラピス
原産地
中国・東南ジア
草丈
~3m
耐寒性
やや強い
耐暑性
強い
耐陰性
ある
生長速度
ゆっくり
花色
オレンジ
花言葉
日々の平安・スマートな淑女

観音竹の育て方!土づくりのコツは?

ジメジメした土は苦手な植物なので、水はけのよい土を作りましょう。お店で売っている観葉植物の培養土を使用するのもおすすめです。

市販品は初心者でも使いやすいようにブレンドされています。栽培に慣れてきたら自分で土を配合してみるといいでしょう。

その際に使う土は、赤玉土・腐葉土・鹿沼土・軽石などです。園芸用ふるいでしっかり微塵抜きをしてください。

土の表面に当たる部分を赤玉土や鹿沼土で一面敷きつめると、コバエ除けが完成します。コバエは無機質の土には寄ってきません。見た目も綺麗に整うので、ぜひ試してみてください。

観音竹の育て方!日当たりや置き場所は?

置き場は、明るい日陰で風通しのよいところがおすすめです。日光が足りないと徒長してしまい、直射日光も葉焼けに繋がるので、ほどよい置き場選びが重要です。

春〜秋の間は、明るい日陰で管理し、冬になり気温が15℃を下回るようになったら、室内へ入れてください。耐寒性はある程度ありますが、気温が5℃を下回らないようにして冬を過ごします。

温暖な地域で霜や雪に植物を当てなければ、屋外で越冬も可能です。屋外でも風の強いところは避けてください。葉が傷んでしまいます。

室内の場合は、冷暖房の風を直接葉に当てないように気をつけましょう。冷暖房の風は強いので、葉が乾燥してしまうからです。

屋外で日差しが強いときは、遮光ネットをかけて葉焼けしないよう注意しながら栽培してください。

観音竹の育て方!水やりのコツは?

基本的には、土の表面が白っぽく乾いてきたら水をあげてください。ただし乾燥しすぎは葉枯れの原因になるので、気をつけましょう。これは春・秋・冬の期間のやり方です。

夏は暑さで乾燥しないように、葉水、もしくはたっぷりの水を毎日行ってください。

観音竹の肥料の与え方は?

春~秋に緩効性化成肥料を2ヶ月に1度のペースで与えてください。また観音竹は夏がよく育つ時期なので、水やりと一緒に液体肥料を与えるのもおすすめです。

液体肥料の頻度は2週間に1度くらいのペースが無難です。1度にたくさんの肥料を与えるのではなく、少しの量を回数多めに与えましょう。

観音竹の育て方で注意すべき病害虫は?

カイガラムシの付着に気をつけてください。カイガラムシは風通しの悪いところで発生率が上昇します。置き場所は適度な風通しのよさを維持するといいでしょう。

また数ヶ月に1度の薬剤散布も最適です。

万が一、付着しているところを発見したら、歯ブラシやティッシュでサッと取り除きましょう。

カイガラムシは葉裏や茎の付け根に発生しやすいので、毎日チェックすることが大切です。

観音竹の植え替えの時期は?

観音竹の植え替えは、5月下旬~6月下旬が適期です。植え替えのサイクルは2年に1度ですが、それよりも前に根が鉢からはみでていれば、随時適した時期に植え替えてください。そのままにしておくと根詰まりしてしまうので注意しましょう。

観音竹の増やし方は?

観音竹は、株分けで増やすことができます。タイミングは植え替えと同時に行うのがベストなので、5月下旬〜6月下旬の梅雨の頃に行ってください。

株分けの仕方は一般的な植物の株分けと同じですが、その際、根を傷つけないよう気をつけましょう。観音竹は根が傷つくとなかなか再生しません。

そのままダメージとなってしまうので、根から古くなった土を取り除く際は、十分注意しながら行いましょう。

観音竹の育て方のポイントは?

観音竹は置き場所・水やり・増やし方に気をつけて育ててください。置くところは明るい日陰にし、特に夏は乾燥しないようにこまめな水やりがポイントです。

そして、増やし方の株分けは根を傷つけないように丁寧に行いましょう。

観音竹を育ててみよう

観音竹は置く位置と水のあげ方に注意すれば、そこまで育てるのが難しい植物ではありません。ほかの植物と同じように育ててみてください。贈り物にも最適な観葉植物なので、大切な方へのプレゼントにしてもいいのではないでしょうか。

更新日: 2023年06月21日

初回公開日: 2020年04月24日

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