韓国料理にはかかすことのできない食材、エゴマ。シソよりも大きな葉っぱやぷちぷちとした食感の種は、豊富に栄養素を含むことで知られます。色々な料理に活用して楽しめるので、自宅のちょっとしたスペースで育てるにはおすすめの植物ですよ。今回は、育て方のポイントや種まきの方法など、エゴマの栽培についてまとめました。
エゴマの育て方のポイントは?
風通しのよい場所を選び、土が乾燥しすぎないことが、エゴマを育てるポイントです。東北や長野、岐阜などでよく栽培されている通り、すずしい気候を好みます。
また、シソ科の植物と交雑しやすいので、近くに植え付けないよう注意してください。
エゴマの種まきの時期と方法は?発芽までの日数は?
発芽率が高いことから、種から簡単に育てることができます。5~6月が種まきの適期で、発芽の適温は20度前後です。種まきをしてから1〜2週間ほどで発芽します。
プランターや畑に直接まいて育てる方法と、苗を育てて植え替える方法の2通りがあるので、以下にそれぞれの方法をご紹介します。
プランターや庭に種をまいて育てる
エゴマの種の鉢植えは7~10号鉢に5~6粒、プランターは65cm幅のものに10~15粒ほどばらまいて土をかぶせていきます。容器の底に鉢底ネットと鉢底石を敷くのを忘れないようにしてください。地植えのときは、高さ10cm、幅80cmほどの畝を作り、30cm間隔に種を5~6粒まいて土をかぶせます。
発芽するまでは土が乾かないよう水やりをして管理し、草丈が5~8cmと、10~15cmほどに生長したタイミングで株同士の間隔が30~40cmほどになるよう間引いていきます。鉢植えなら1株、プランターなら2~3株にするのが適量です。
苗を育て、植え替える
セルトレイに土を入れ、それぞれの区画に種を2~3粒ずつまいていきます。そして、土が乾かないように水やりをして管理し、草丈が5~6cmに生長したら鉢やプランター、畑に植え替えましょう。植え付ける株の数の目安は、直接種をまいて育てるときと同じです。
エゴマの土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
エゴマは、水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。鉢やプランター植えには、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土か、野菜用培養土を使ってください。
地植えは、植え付ける2週間前に土を深さ15cmほど耕し、苦土石灰を混ぜておきます。そして、1週間前に腐葉土や堆肥を2~3割混ぜて、土となじませておきましょう。
水やり
湿気のある環境を好むので、鉢植えやプランターは、土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水を与えます。また、水やりとは別に、葉っぱに霧吹きで水を吹きかけると乾燥を防ぐことができますよ。地植えは、土が乾燥しているときは水やりをしてください。
肥料
肥料を与えすぎえると、茎葉が茂りすぎて病気や害虫の被害にあいやすくなります。そのため、よほど生育が悪いとき以外は、肥料は施す必要はありません。
エゴマ(荏胡麻)の剪定!摘心の時期と方法は?
エゴマの本葉が3~6枚つくまで生長したら、茎の頂点を手で摘み取っていきます。これによって、わき芽が増えて、株がこんもりと茂って収穫量が増えます。2~3回繰り返し行うようにし、最終的な草丈を120cm程度におさめるのが理想です。
エゴマの葉の収穫の時期と方法は?
エゴマは、草丈が40~50cmになったら、葉っぱを収穫して楽しめます。下の方から順番に、葉っぱの付け根を手で摘み取っていきましょう。収穫した葉っぱは、醤油漬けにしたり、お肉を巻いたりと色々なレシピに活用できますよ。
エゴマの栽培で注意する病害虫は?
エゴマは、湿気の多い環境を好むので、病気が繁殖しがちです。特にサビ病には注意しましょう。サビ病とは、葉っぱの表面に斑点ができ、株が弱って枯れてしまう病気です。病気にかかった部分は早めに摘み取り、被害を食い止めてください。
エゴマは栽培が簡単なハーブ
エゴマは、湿度にさえ気を配っておけば、特にこれといって手間のかからない、育てやすい植物です。収穫した葉っぱをそのまま食べて楽しめるだけでなく、花の後につく種もスパイスとして活用できますよ。
また、含まれている栄養素も、免疫力の向上や美肌とうれしい効能がたくさん。ぜひエゴマを栽培して、毎日の健康作りに役立ててみてください。
更新日: 2023年06月21日
初回公開日: 2016年02月12日