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しだれ梅(枝垂れ梅)の育て方とは?名所や花言葉は?

濃いピンク色の花が枝からこぼれるように咲く枝垂れ桜。つぼみを付けた姿を見ると、春の予感がしますよね。花ウメの1品種で、全国には職人さんが丹精込めて育てた株を見られる名所がありますよ。今回は、そんなしだれ梅の育て方や名所、花言葉についてご紹介します。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花言葉とは?

『高潔』『忠実』『忍耐』

学問の神様として知られる菅原道真が、九州の太宰府に左遷されたとき、大切に育てていた梅の木が飛んできたという伝説が残されています。これにちなんで、「忠実」という花言葉が付けられました。

しだれ梅(枝垂れ梅)の学名・原産国・英語

学名
Prunus mume form. pendula
科・属名
バラ科・サクラ属
英名
Weeping plum
原産地
中国
開花期
5~7月
花の色
白、ピンク
別名
ムメ

しだれ梅(枝垂れ梅)とは?どんな花を咲かせる?

しだれウメ

梅は、もともと中国に自生していた植物で、奈良時代より前に朝鮮半島を経由して日本へ渡ってきました。枝垂れ梅は、そんな梅の中でも花を観賞するために栽培される「花ウメ」の1品種に当たります。その美しさから、庭木として楽しまれるだけでなく、盆栽にも人気です。

樹高は5~10mほどに生長し、たくさんの枝を垂れ下がるように付けることが特徴です。まだ肌寒い2月頃からピンク色をした小さな八重の花を咲かせます。葉っぱは、互い違いに枝につき、縁にはギザギザがあります。

しだれ梅(枝垂れ梅)の名所は?

なばなの里

住所 三重県桑名市長島町駒江漆畑270Map
見頃 2月下旬~3月下旬

3,000坪の梅園に、約330本のしだれ梅が植えられています。中には樹齢100年以上の木もあり、たくさんの花を咲かせています。散策していると、ウグイスやメジロといった鳥たちが枝にとまる姿を見ることもできますよ。夜にはライトアップイベントが行われ、たくさんの観光客が訪れます。

奥山高原

住所 静岡県浜松市北区引佐町奥山堂ノ上1736ー1Map
見頃 3月上旬~3月下旬

奥山高原の流水公園内には、約300本のしだれ梅が植えられています。竜が空に向かって昇るような姿に仕立てられていることから、「昇竜しだれ梅」と呼ばれています。川のそばに植えられているので、散った花が水に乗って流れていく風流な景色を見ることができますよ。

城南宮

住所 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7Map
見頃 2月下旬~3月初旬

転居や新築、旅行などの方除祈願の神社として古くから知られる城南宮。社殿の西側に広がる「春の山」には、150本のしだれ梅が植えられています。散りはじめる数日間が特に美しく、花びらがじゅうたんのように地面を覆います。見頃の時期には椿の花も咲き、「しだれ梅と椿まつり」が開催されますよ。

しだれ梅(枝垂れ梅)の育て方のポイントは?

日当たりのよい場所で育て、適期に剪定をすることできれいな樹形を作ることができます。日陰でもよく育ちますが、日向で育てた方が花付きもよくなりますよ。

しだれ梅(枝垂れ梅)の苗植えの時期と方法は?

挿し木 土 苗木

12~3月に鉢植えか地植えにしていきます。鉢植えは、7~8号に1株を目安に植え付けます。地植えは、幅と深さが苗よりも2回りほど大きな植え穴を掘って植えます。苗がぐらつくようなら、支柱を立てて支えると安心です。

しだれ梅(枝垂れ梅)の土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り 粘土質 耕す

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合の土がよいですよ。地植えは、植え穴を掘った土に2~3割腐葉土を混ぜ、水はけをよくしておきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。春~秋は1日1〜2回、冬は2〜3日に1回ほどが目安です。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

植え付けるとき、鉢や植え穴の底に、有機肥料やゆっくりと効く緩効性化成肥料を入れておきます。そして、5・6・9月の年に3回ほど有機肥料を株元に施します。鉢植えは、液体肥料を与えてもかまいません。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定の時期と方法は?

挿し木 増やし方 剪定 切り戻し (5)

長い枝を切らずそのままにしておくと、樹形が乱れ、花付きも悪くなります。10~1月頃の花芽が付く前に枝を切り戻し、翌年の6~7月には樹形を整える程度に軽く剪定をしていきましょう。詳しい剪定の方法は、関連記事を参考にしてください。

しだれ梅(枝垂れ梅)の植え替えの時期と方法は?

同じ鉢で育てると、根詰まりを起こしてしまいます。鉢植えは、2~3年に1回、花が終わった2~3月に1回り大きな鉢に植え替えます。根に付いた古い土を落とし、根を1/3ほど切り詰めるとよいですよ。

しだれ梅(枝垂れ梅)の挿し木の時期と方法は?

枝垂れウメ しだれウメ

6~7月に、春以降に伸びた若い枝を10cmほど切り落し、挿し木にしていきます。

1. 枝の中心から切り口のあたりに付いている葉っぱをすべて落とす
2. 中心から先端に付く葉っぱを半分の大きさに切る
3. 切り口を斜めにカットし、1~2時間水に浸ける
4. 育苗ポットに赤玉土(小粒)など清潔な土を入れ、枝を挿す
5. 透明なビニール袋で苗を覆う
6. 土が乾かないよう水やりをして管理する
7. 根が十分に生えたら、新しい鉢や地面に植え替える

しだれ梅(枝垂れ梅)の栽培で注意する病気や害虫は?

スプレー缶 防虫 駆除 対策 殺虫剤 殺菌剤 葉っぱ

アブラムシ

新芽や若い枝葉に付く害虫で、栄養を吸い取って株を弱らせます。大量に発生しやすいので、早めに薬剤を散布して駆除していきましょう。

カイガラムシ

ある程度株が育ってくると枝葉に発生する害虫です。幼虫なら薬剤を散布して駆除できますが、成虫は硬い殻で覆われていることから薬剤が効きづらくなっています。ブラシなどを使って株から擦り落としていきます。

しだれ梅(枝垂れ梅)の花を見に行こう

しだれウメ

春の訪れを告げるようにたくさんの花を咲かせるしだれ梅。通常の梅とは違った見た目から、日本らしい和の雰囲気が感じられますね。全国にはたくさんの名所があるので、花を見にお出かけしてみるのも楽しそうです。また、鉢植えならコンパクトに育てられるので、ぜひ育ててみてください。

初回公開日: 2016年01月23日