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しだれ梅の剪定を徹底解説!手入れの方法や時期、咲かない理由は?

枝からこぼれ落ちそうなほど、たくさんの花を咲かせるしだれ梅。枝を垂れ下げる姿が美しく、庭木や盆栽として人気があります。ただ、梅の木同様、剪定をきちんと行わないと、たくさんの花を咲かせることはできません。そこで今回は、しだれ梅の剪定の時期と方法について、詳しくご紹介します。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定のポイントは?咲かない理由は?

地植えと鉢植えで、剪定の時期を変えることが大切です。しだれ梅は、その年に花が咲いた枝から新しい枝を伸ばし、そこに翌年の夏頃花芽を付けます。そのため、夏に剪定をしてしまうと、翌年花が咲かなくなってしまいます。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定!地植えの時期は?

地植えは、花芽が芽吹く前の10~1月に剪定をしていきます。このとき、花芽をたしかめながら枝を切り落とすと安心です。伸びすぎた枝や、混み合っている枝があるようなら、6~7月に間引くとよいですよ。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定!鉢植えの時期は?

一方、鉢植えは花が咲き終わった後、コンパクトな樹形を維持するために剪定をします。このとき、新しい枝の芽は取り除かないよう注意してください。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定!地植えの方法は?

まずは10~1月に、混み合っている枝や内向きの枝、下向きの枝など余分な枝を根元から切り落としていきます。このとき、弱く細い枝も切り落とすようにしましょう。

また、ふっくらと丸みのある花芽をしっかり確認し、1つの枝に5~6芽残すようにしてください。四方八方にたくさんの枝を生やすので、「ちょっと切りすぎてしまったかな…」と感じるくらい剪定してかまいませんよ。樹形が整ったら、切り口に癒合剤を塗り、病気の侵入を防ぎます。

6~7月には、枝を軽く剪定し、樹形を整えていきます。余分な枝を切り落とすことで、風通しがよくなり、病気や害虫を予防することにつながります。また、幹に日が当たるようになり、株の生育を促します。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定!鉢植えの方法は?

花が咲き終わった後、葉っぱが出る前に枝を1/3~1/2の長さに切り戻していきます。花が咲いた枝の付け根に新芽を2~3芽残すようにするとよいですよ。また、咲き終わった花をそのままにしておくと、株が蒸れて病気にかかりやすくなるので、取り除いてください。

しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定で注意することは?

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われるように、しだれ梅もたくさんの枝を生やします。そのため、毎年欠かさず剪定をすることが大切です。ただ、枝は見た目よりも硬いので、剪定バサミではなかなか切れないことも。のこぎりも併用するとうまくいきますよ。

また、剪定が甘いとあっという間に枝が茂ります。梅は害虫が付きやすい樹木なので、アブラムシやカイガラムシの被害にあうことも少なくありません。

しだれ梅(枝垂れ梅)を剪定して美しい樹形に仕立てよう

しだれ梅は、なだらかに垂れ下がる枝が美しい樹木です。剪定によって美しい樹形に仕立てることで、その美しさを一層引き立てることができますよ。

また、花が散った後には、花びらが地面をじゅうたんのように覆う姿も楽しめます。庭のシンボルツリーとして植え付けると、毎年春の到来が待ち遠しくなりそうですね。

更新日: 2023年04月12日

初回公開日: 2016年01月22日

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