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シソの育て方を徹底解説!苗を植える時期や植え方、種まきのコツは?

独特の香りがするシソは、殺菌効果もあり、お刺身のつまなどに使われます。天ぷらにしてもおいしい和ハーブですよね。そんなシソは、自分で育てるのも簡単です。種まきの時期や育て方を知って、新鮮なシソを使って料理を楽しめるとうれしいですね。今回は、種や苗の栽培方法やかかりやすい病気などシソの育て方をまとめました。

シソ(紫蘇)の育て方のポイントは?

アカシソ 赤紫蘇 赤しそ

日当たりを好みますが、食用にするなら葉が柔らかくなる半日陰で育てるのがおすすめです。1日中日の当たる場所で育てると、香りは強くなりますが、葉っぱが厚くなり、茎も堅くなってしまいます。また、ハーブの中では虫がつきやすいので、見つけ次第駆除するようにしてください。

シソ(紫蘇)の種や苗からの栽培方法は?

種まき

4~5月が種まきの適期です。発芽率が高いので、種からでも簡単に育てられます。

1. 前日に種を水につけておく
2. 育苗ポットに土を入れて湿らせ、10個ほど重ならないように種をまく
3. 土を被せず、水を与える
4. 日向で、土が乾かないように水やりをして管理する
5. 10日ほどで発芽し、本葉が2~3枚になったら元気な芽以外は間引く
6. 本葉が4~6枚、草丈が10cmほどになったら鉢や地面に植え替える

苗植え

4~5月に鉢植え、地植えにして育てることができます。鉢植えは7~10号鉢に1苗の割合で植え付けます。鉢底ネットと鉢底石を鉢に入れた上に土を入れ、苗を植えていきます。

地植えは、日向から半日陰の場所を選んで植え付けます。縦横によく茂るので、株同士の間隔は、15~30cmほど空けておくと安心です。

シソは一年草なので、その後の植え替えは必要ありません。

シソ(紫蘇)の土作り・水やり・肥料の与え方は?

土作り

水はけと水もちのバランスがいい土であればよく育ちます。鉢植えは、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜたものか、野菜用の培養土を使います。地植えは、掘り起こした土に堆肥や腐葉土を2~3割混ぜておきましょう。

水やり

湿気のある土地を好むので、鉢植えは土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。また、葉に水をかけるとハダニなどの害虫を予防できます。ただ、湿気が多すぎるのもよくないので、水やりは朝か夕方にしましょう。地植えは極度に乾燥していない限り水やりの必要はありません。

肥料の与え方

植え付けるとき、土にゆっくり効く緩効性の化成肥料を混ぜておきます。その後は、7~14日に1回液体肥料を施します。

シソ(紫蘇)のプランター栽培のポイントは?

シソをプランターで育てる場合は、60㎝程度のサイズのプランターを選びます。土は一般的な花・野菜用の培養土を用い、風通しの良い日向に置くと、肥料がなくてもよく育ちます。

株間は15~20㎝(60㎝プランターで3本程度)が目安です。水切れしやすいので、土の表面が乾いたらプランターの底部から水が流れるくらいにたっぷりと水遣りしてください。

シソ(紫蘇)の剪定の時期と方法は?

シソ 紫蘇

草丈が15~20cmに生長したら、株の頂点を摘み取ります。この作業をすることで、葉が増え、収穫量を増やすことができます。そして、草丈が20~30cmに生長したら、スーパーで売られているくらいの大きさに生長した葉は摘み取っていきます。下の方の葉から採っていきましょう。

ただし、1番下の方の葉は土から栄養を吸い上げる役目があるので、下から2枚目までの葉は残すのがポイントです。

早い時期に剪定をしてしまうと、シソの生長が止まって種がつきはじめてしまうので注意してください。また、シソは花が咲くと枯れてしまうので、穂が出てきたら切ってください。

シソ(紫蘇)の増やし方!挿し芽の時期と方法は?

シソ 紫蘇

シソは挿し芽で増やすことができます。剪定のときに摘み取った茎を使うと効率よく増やせますよ。
植え付けと同じ5月が適期です。

長さ10~15cmの茎を選び、上の方の葉を2~4枚残して、他の葉を切り落とします。そして、水を入れた容器に挿して発根させます。水は毎日取り替えてください。根が出たら、鉢や地面に植え替えていきます。

シソ(紫蘇)の栽培で注意する病気や害虫は?

アブラムシ

春に発生しやすい害虫で、茎や葉に寄生して栄養を吸って植物を弱らせます。見つけ次第、ガムテープなどで引きはがすか、野菜に使ってもいい薬剤を散布して駆除していきましょう。

無農薬栽培での対処には、アブラムシが付き始めた頃、「牛乳1:水1」の割合で混ぜた液を霧吹きに入れ、シソの葉の裏や茎にまんべんなく、液がしたたるまで吹き付けます。すると乾いた牛乳がアブラムシの気門を封じて窒息死させます。

吹き付けた翌日くらいにたっぷり水をかけて洗い流してください。

ヨトウムシ

昼の間は土に潜み、夜になると葉を食べる害虫です。株の周りの土を掘り起こすと幼虫がいるので、見つけたら処分します。地上に出てくる夜に株を観察しても見つけられます。

このほかにも、ハダニやバッタの被害にあうことがあります。あまりにも被害にあう場合は、株や鉢に虫よけネットを被せておくと安心です。

シソ(紫蘇)を料理に使って楽しもう!

シソ 紫蘇

香りがよいシソは、簡単に育てることができるハーブです。ただ、人間がおいしいと思うということは、害虫の被害にもあいやすいということなので、毎日株を観察するようにしましょう。たくさん収穫できたシソは、天ぷらやシロップ、醤油漬けなどさまざまな料理にして楽しむことができますよ。

※監修補助:井入農園

更新日: 2023年04月20日

初回公開日: 2015年09月22日

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