星のようなチャーミングな花を咲かせるペンタス。赤やピンク、白、紫など、かわいらしい色合いで見る人を楽しませてくれます。育てやすい花なので、初めての寄せ植えにももってこいですよ。今回はペンタスをさらに楽しめるように、花言葉や育て方のほか、具体的な寄せ植えや挿し木のやり方までご説明します。
ペンタスの花言葉
『願い事』『希望がかなう』
ペンタスの花言葉はとてもロマンチック。花びらが星のような形をしていることから、流れ星に願掛けすることなどにちなんでつけられたといわれています。
この花言葉を知ってから満開のペンタスを見ていると、なんだか気持ちが前向きに、ワクワクしてきますね。
ペンタスの花の色や別名は?
- 学名
- Pentas Lanceolata
- 科・属名
- アカネ科ペンタス属
- 英名
- Egyptian star cluster
- 原産地
- 熱帯アフリカ、マダガスカル
- 開花期
- 5~10月
- 花の色
- 赤、ピンク、白、紫
- 別名
- クササンタンカ
ペンタスは、熱帯アフリカを原産とする熱帯植物。成長しても高さは50cmほどまでしか伸びません。
学名の「Pentas Lanceolata(ペンタス・ランケオラータ)」は、「Pentas」がギリシア語で「5」の意味で花びらの数を、「Lanceolata」は「槍のような」の意味で葉っぱの形を表現したものです。英名は、特徴的な星形の花びらから派生して「Egyptian star cluster(エジプトの星団)」と呼ばれます。
ちなみに、同じアカネ科の樹木である「サンタンカ」と花姿が似ているので、草花のサンタンカ=「クササンタンカ」と呼ばれることもあります。
ペンタスの開花時期や見頃の季節は?
開花する時期は8〜10月とされ、夏から秋に掛けてが見頃です。星形の花が咲き乱れる様子はとてもかわいらしく、見ごたえがあります。
鉢植えや寄せ植え、庭植えなど、いろいろな方法で植えられるので、自分らしい方法で楽しんでくださいね。
ペンタスの種まきや苗の植え付け方法と時期は?
ペンタスは種からでも苗からでも育てられます。それぞれで育てるときの方法が変わってくるので注意してください。
種まきの方法と時期
種まきの時期は暖かくなる春頃がおすすめです。水はけのよい土を種まき用の浅いトレイなどに敷きつめたところに種をまきます。ペンタスの種は小さく、苗になる確率が低いので、多めにまいておくのがポイントです。
その後は、土が乾かないように霧吹きで水を与えながら日陰で管理します。半年ほど管理して苗が十分育ったら鉢や庭に植えてください。
苗の植え付け方法や時期
ペンタスの苗は5~8月で植え付けます。水はけのいい用土を好むので、市販の草花用培養土がおすすめです。
鉢で育てるなら、苗よりも一回り大きな鉢に植えて日当たりのいい場所で管理してください。地植えなら日当たりがよく、蒸れない場所に苗を植え付けていきます。水はけの悪い土地では根腐れを起こすことがあるので注意してください。
寒さに弱いペンタスは庭に植えると一年草として扱われますが、鉢植えなら室内で管理できるので冬を越せます。どれくらいの期間育てたいかで、鉢植えと地植えを選んでくださいね。
ペンタスの寄せ植えの方法は?
小さな花が集まって咲くペンタスは、寄せ植えに加えるととってもかわいらしい印象を与えてくれます。色違いのペンタスをいくつか寄せ植えにすると、こんもりとした花壇になりますよ。
寄せ植えであわせる花としては、日々草やパンジーがおすすめ。草丈や開花時期、水やりの程度などが似ているので、お世話の手間がかからずにすみます。それぞれで同系色のものを選ぶと、統一感が出ていっそう引き立ちます。
ペンタスの水やり、肥料の与え方、日常の手入れは?
水やりの方法
ペンタスは湿気を嫌い、水の与えすぎは根腐れの原因になります。鉢植えの場合は、土が乾燥したタイミングで水やりをしましょう。
夏場は土がすぐに乾燥してしまうので毎日の水やりを心がけ、それ以外の季節は土の乾燥具合を見ながら与えてください。
肥料の与え方
ペンタスは長期間花が咲き続けるので、たくさんの栄養を必要とします。そのため、花を咲かせる夏から秋にかけては、しっかりと肥料を与えましょう。月に2回ほどは固形肥料を追肥してください。
冬は休眠期に入るので、特に肥料を与える必要はありません。
日常の手入れ
枯れてしまった花を残していると栄養が奪われてしまうのでこまめに摘み取ってあげてください。また、ペンタスは枝分かれしながら育つので、花が咲き終わった枝は切り戻すと見た目のよさをキープできます。
花が咲き終わったあとには種がつくので、種を採取するときは花を十分に楽しんだあとで開花期の最後に残ったものから取るのがおすすめです。
ペンタスの植え替えの時期や方法は?
ペンタスは根づまりを起こすことがあるので、適度に植え替えが必要です。鉢植えなら年に1回、5~6月頃に植え替えることをおすすめします。
一回り大きな鉢と新しい用土を準備し、根についた古い土は半分ほど落としてから植え付けてくださいね。
ペンタスの増やし方!挿し木の方法や時期は?
ペンタスは挿し木で増やせます。3〜4月頃におこなうのがおすすめです。
枝は5~10cmほどで切り落としたものを使い、赤球土やバーミキュライト、鹿沼土といった挿し木用の土に植え付け、日陰で土が乾かないように管理します。発根しやすく、約1ヶ月もすれば元気な苗に育つので、十分に根が出たら鉢や花壇に植え替えましょう。
ペンタスは育て方を工夫すれば冬越しもできる
ペンタスは寒さが苦手なので、日本では地植えだと一年草として扱われます。ただ、元々は多年草なので、寒い時期でも5度以上の温度を保てる場所なら冬をこすこともできます。
毎年ペンタスの花を楽しみたいなら、鉢植えにして冬は屋内で管理すればOKです。ペンタスが長い間、かわいらしい花を咲かせ続けると、育てている方もうれしくなりますね。
更新日: 2020年09月26日
初回公開日: 2015年07月18日