ぷっくりとふくらんだ茎や葉っぱがかわいいサボテン。大きなものから小さなものまでサイズのバリエーションが豊富なだけでなく、トゲのあるなしや花を咲かすものなど、特徴も様々です。個性的なものも多いので、お部屋に飾って楽しみたいという方も多くいます。そこで今回は、オシャレにインテリアへ取り入れるコツと合わせて、観葉植物におすすめのサボテンを15種ご紹介します。
サボテンとは?どんな観葉植物?
サボテンとは、南北アメリカとその周辺に自生する多肉植物の1種です。砂漠の中でたくましく生えている姿を想像する方も多いように、乾燥した地域に自生しています。研究者や愛好家が多く、分類方法も様々ですが、2,000を超える種類が存在しています。
玉型のものが多いですが、柱状のものや平たい茎を連ねるものなど見た目は様々。また、鋭いトゲをもつものと、そうでないものがあります。中には、食べられる種類もあるんですよ。
サボテンが観葉植物に選ばれる理由は?
丈夫で長く育てられる
サボテンは、乾燥した環境でも強く育ち、枯れにくいイメージがありますよね。実際、水やりなど手入れの回数は他の観葉植物に比べて少なくすみます。
ただ、全く水やりをしないと枯れてしまいますし、水を与えすぎても根腐れを起こしてしまいます。「土が乾いたら水やりをする」を基本に、湿度の高い環境にならないよう注意してください。
100均から購入できる
近年のボタニカルブームから、サボテンや多肉植物は100均でも販売されるようになりました。ホームセンターでも300円前後で立派な株が手に取れるほどの手軽さです。効果な観葉植物ではない分、鉢や装飾にお金がかけられるのもうれしいポイントですね。
インテリアに合わせた種類が選べる
サボテンの種類は多く、その見た目は様々です。また、種類が豊富な分、得意な環境も違います。お部屋の環境やイメージに合った種類を選ぶことができ、どこでも置いて楽しめます。
観葉植物としてサボテンを取り入れるポイントやインテリア例
日当たりのよい場所を選ぶ
サボテンの多くは高温で乾燥した環境を好み、日光が大好きです。ベランダや出窓など日当たりがよく、風通しのよい場所に置くと元気に育ってくれます。ただ、種類によっては、直射日光に当たると葉っぱが焼けてしまうので、心配なときはレースのカーテン越しの窓辺に置くと失敗せずにすみますよ。
風水を意識する
風水においてサボテンは「よい運気も悪い運気もはねのける作用がある」とされています。外から気が流れ込んでくるベランダや窓辺、玄関に置くようにしましょう。また、悪い気がたまりやすいトイレに置くのもおすすめです。
逆に対人関係に関わり、心をリラックスさせるための寝室や、運気のバランスが崩れやすいキッチンは置き場所には適しません。
ミニサボテンをいくつも並べる
小さなサボテンが小さく区切られたスペースにいくつも並んでいる姿は、おもちゃ箱の中を覗き込んだような楽しみがありますよね。種まき用のセルトレーも、サボテンを寄せ植えにするとオシャレ感が増します。
水栽培できれいなインテリア
サボテンは水栽培でも育てられる丈夫な観葉植物です。根が水に浸かっていれば、茎をどんどん伸ばしてくれますよ。見た目にも清潔感があって、玄関先に置くだけでセンスよく見えるから不思議ですね。
ゴツゴツのサボテンには和風テイストの植木鉢がおすすめ
サボテンというと「砂漠」「ウェスタン」のイメージですが、ウチワサボテンなどトゲのない控えめな品種は和のテイストともよく合います。和食器の植木鉢は乾燥しやすいものも多く、サボテンの育ちやすい環境も作り出せますよ。
横一列に並べるのは寄せ植えの定番
ミニサボテンの小ささを活かすなら、底の浅い容器に横並びに植えるだけでなんだかオシャレに見えてきます。一緒にミニフィギュアを添えれば、鉢の中に物語が生まれますね。
相性のよい多肉植物との寄せ植えを楽しむ
サボテンも多肉植物の1種なので、基本的な育て方は変わりません。ただ、多肉植物にはタイプがあり、サボテンは夏型に分類されることは忘れないようにしてください。一緒に寄せ植えにするなら、アロエやセダムなどとの相性がよいですよ。
テラリウムでオシャレな空間作り
今流行しているテラリウムにサボテンを加えるのもオシャレに見える方法の1つです。透明な瓶やクッキージャーを使って植えていきましょう。ただ、閉鎖された空間はどうしても蒸れやすいので、ある程度楽しんだらサボテンは外に出してあげた方が枯れさせずにすみます。
■ 観葉植物におすすめのサボテン15選
1. ウチワサボテン 白桃扇
白桃扇とは、ウチワサボテンの代表品種です。丸く平たい茎の表面に、短く細かいトゲをいくつも生やします。ミニサボテンとして販売されていますが、最大60cmと大きく生長するので、大きさに応じて置き場所を変えていきましょう。
2. 緋牡丹
緋牡丹は、頂点に赤色や黄色の丸い茎がつきます。そのかわいらしい姿が火の点ったろうそくのようなので、「キャンドルサボテン」の別名でも親しまれてます。派手な見た目を活かして、植木鉢はシンプルなものがおすすめです。
3. 翠冠玉
翠冠玉は、ポコポコとマルイ茎がどんどん生えてくる見た目のユニークなサボテン。サボテンですが、多肉植物のような愛らしさがあり、インテリアに人気です。鋭いトゲがなく、てっぺんに綿毛があるところもやわらかい雰囲気ですよね。とても育てやすい品種ですが、流通量が少なく値段は高めです。
4. 金晃丸
金晃丸は、ボールのような茎に金色のトゲをたくさん生やす品種です。サボテンらしい姿が魅力で、大きな株でも300円ほどの手軽さが魅力となっています。大きく生長すると、黄色の豪華な花を咲かせますよ。
5. シャコバサボテン
シャコバサボテンは、主に花を鑑賞して楽しみます。花が少なくなって気持ちも寂しくなる11月~1月に赤やピンク、紫のきれいな花を咲かせます。トゲのある平たい茎を連ねて生長する姿もおもしろいですよ。
6. 鶴の子
鶴の子は、白くやわらかな茎が茎全体を覆うほどついているサボテンです。鶴の子は、子株をたくさんつけ、数が増やしやすいサボテンです。また、生長するとショッキングピンクの小さな花を茎の先端にいくつも咲かせます。
7. 月影丸
100均でも販売されている月影丸は、マミラリア属というサボテンの中でもポピュラーな種類です。茎がゴツゴツしていることから、「イボサボテン」の別名でも親しまれます。たくさんの花を咲かせるので、インテリアとしての見栄えも抜群です。
8. 大丸盆
大丸盆は、ウチワサボテンの1種で、まさにウチワのような平たく大きな茎をいくつも生やします。いつの茎が大きいものだと直径30cmを超えることもあり、お盆のような見た目から名付けられました。玄関やベランダで大型のサボテンを育てたい方におすすめです。
9. セレウスサボテン
円柱の茎がどんどんつながって生長するセレウスサボテン。柱サボテンらしいサンゴのような見た目がおもしろく、インパクトがあるので、オシャレなリビング作りに活躍してくれます。電磁波を吸収する性質があるので、パソコンやテレビの近くに置くとよいですよ。
10. クジャクサボテン
クジャクサボテンは、孔雀のように大きな花を咲かせるサボテンです。縁がギザギザした平たい茎を連ね、春には赤やピンクの花を咲かせます。鉢花のような雰囲気で楽しまれることが多く、寒さに気をつける以外育てる手間もそれほどかかりません。
11. 月下美人
クジャクサボテンの1種で、夜に真っ白な花を咲かせます。暗闇へ浮かび上がるように花を咲かせる姿が幻想的で、ファンが多くいるサボテンです。ただ、大きく育てないと花は咲かず、管理もむずかしめなので、サボテンの栽培に慣れてきた方はチャレンジしてみてください。
12. 星月夜
星月夜は、玉サボテンの仲間で、茎がゴツゴツとしています。トゲがなく、色合いも鮮やかなので、風水による置き場所も気にせずにすみます。他のサボテンに比べて、寄せ植えにしやすいことも人気の理由です。
13. 緋花玉
よく見かけるサボテンの1種で、春~秋にかけて真っ赤な花で見る人を楽しませてくれる緋花玉。玉サボテンの中でも小型で、直径10cm前後におさまるところも、飾りやすいポイントです。寒さにも強く、はじめてサボテンを栽培する方に向いています。
14. リプサリス
リプサリスは、ポキポキと折れ曲がりながら色々な方向に茎を伸ばすサボテンです。ユニークな姿はインパクトが強く、個性的なインテリアを探している方におすすめです。寒さに弱いので、冬は室内のあたたかい場所で管理してください。
15. 金烏帽子
ウチワサボテンの中で、白桃扇とともによく出回っている品種です。烏帽子(えぼし)に似た形をsh智慧炒ることから名付けられ、黄色いつぶつぶが茎の表面にいくつも生えています。うさぎ型をした幼い株は寄せ植えのアクセントにおすすめです。
サボテンを観葉植物としてオシャレに飾って楽しもう
サボテンは水の管理さえきちんとしておけば、気軽に楽しめる観葉植物です。ミニサボテンを寄せ植えにしたり、小さい鉢をいくつも並べたりすると、殺風景な空間をかわいい空間に変えることができますよ。植木鉢にこだわるなど、ちょっとした工夫でオシャレに見えるのもステキ。自分のお部屋に合う飾り方で、色々なサボテンを楽しんでみてくださいね。
更新日: 2021年08月11日
初回公開日: 2016年10月02日