下向きに可憐な花を咲かせるホタルブクロ。カンパニュラの仲間の山野草で、日本全国で見ることもできます。また、病気や害虫の被害もほとんど心配がないことから、ガーデニングにも取り入れやすいですよ。今回は、ホタルブクロの育て方について、栽培のポイントや苗植えの方法などをご紹介します。
ホタルブクロ(蛍袋)の栽培のポイントは?
日当たりと水はけのよい場所に植え付ければ、手間はほとんどかかりません。ただ、暑さには弱く、直射日光に当たると弱ってしまうので、注意してください。
ホタルブクロ(蛍袋)の種まきと苗植えの時期と方法は?
種まき
ホタルブクロの種は、2~3月が植え付けの適期です。湿らせた川砂と種を混ぜ、1ヶ月ほど冷蔵庫で保管してから、赤玉土(小粒)やバーミキュライトにまいていきましょう。その後は、発芽するまでは土が乾かないように水やりをしてください。
苗植え
2~3月に鉢や地面に植え付けていきます。草丈が高くなり、地下茎を伸ばして増えていくので、地植えにした方が安心です。
鉢植えは、赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)4:腐葉土2の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土に鹿沼土を2割ほど混ぜたものがおすすめです。苗よりも1回り大きな鉢に植え付けてください。
地植えは、苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植えます。掘り起こした土は、水はけをよくするために、腐葉土を2~3割、籾殻くん炭を1割ほど混ぜるとよいですよ。また、植え付けるとき、根に付いた土はきれいに落し、絡まった根はほぐしておくようにします。
ホタルブクロ(蛍袋)の水やり、肥料の時期と方法は?
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いてきたらしっかりと水を与えます。ただ、冬は休眠期なので、水やりの回数は減らしましょう。地植えは、植え付けから2週間の間は、根付かせるために土が乾いたら水やりをするようにしますが、根付いてからはよほど乾燥しない限り雨水だけで育ちます。
肥料の与え方
4~5月の生育期に、液体肥料を月に2~3回与えます。まだ株が若いときは、夏の間も肥料を与えてもかまいません。そして、8~9月にゆっくりと効く緩効性化成肥料を株元に施します。
ホタルブクロの植え替えの時期と方法は?
ホタルブクロは、根が地下茎でどんどん広がっていくので、鉢植えは1~3年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをして根詰まりを防ぎます。適期は新芽を出す前の2~3月ですが、場合によっては8~9月に行ってもよいですよ。手順は、植え付け時と同じです。同時に、株分けで数を増やすと効率的ですね。
ホタルブクロの増やし方!株分けの時期と方法は?
ホタルブクロは、株分けやタネまき、さし芽などで数を増やすことができます。その中でも株分けが一番簡単な方法です。植え替えをする2~3月に行います。
親株から横に這うように地下茎が伸びるので、その伸びた茎を葉と根が付いている状態で、ナイフやハサミで切り離していきます。そして、それぞれを鉢や地面に植え付ければ完了です。
ホタルブクロは育て方が簡単な山野草
ホタルブクロは、見た目は繊細そうですが、実は手間のかからない丈夫な山野草です。病気や害虫の心配が少なく、地植えにしてしまえば水やりもほとんどしません。ガーデニング初心者の方でも簡単に育てて楽しめますよ。紫、ピンク、白と色違いの株を育ててみるのもおすすめですよ。ぜひ、庭の仲間に加えてみてください。
更新日: 2021年05月26日
初回公開日: 2016年03月09日