カーネーションといえば、誰もが一度は聞いたことがある有名な花ではないでしょうか。5月の母の日には、花束に欠かせない存在となっていますよね。赤やピンクのものがよく販売されていますが、実はたくさんの品種があり、見た目のバリエーションも豊富なんですよ。
今回は、そんなカーネーションの種類や品種、開花時期や見頃の季節についてご紹介します。
カーネーションの花言葉!意味や由来は?
『無垢で深い愛』『真実の愛』『永遠の幸福』『尊敬』『嫉妬』『愛の拒絶』
1908年、アメリカの女性活動家アンナ・シャービスが、母親の好きだった白いカーネーションを母親の追悼式で飾ったことにちなんで、カーネーションの花言葉が生まれました。
また、同じく母親を亡くしている参列者には白色のカーネーションを、母親が存命の参列者には、赤色のカーネーションを送ったことから、花色によって異なる意味がつけられたといいます。
色別の花言葉
- 赤色
- 『深い愛』『母への愛』『母の愛』『愛を信じる』『熱烈な愛』『哀れみ』
- 濃い赤色
- 『私の心に哀しみを』『欲望』
- オレンジ色
- 『純粋な愛』『あなたを熱愛します』『清らかな慕情』
- ピンク色
- 『女性の愛』『熱愛』『美しい仕草』『感謝』『上品・気品』『暖かい心』
- 白色
- 『純粋な愛』『私の愛は生きています』『愛の拒絶』『尊敬』
- 緑色
- 『癒やし』『純粋な愛情』
- 黄色
- 『嫉妬』『侮蔑』『軽視』『軽蔑』『美』『愛情の揺らぎ』『友情』
- 紫色
- 『気まぐれ』『移り気』『誇り』『気品』
- 青色
- 『永遠の幸福』
- 絞り色/複色
- 『愛の拒絶』『私はあなたの奴隷になる』『愛の拒絶』
- 虹色
- 『感謝』
カーネーションはどんな花を咲かせる植物?
カーネーションは、バラやチューリップと並んで好きな人が多い、世界でも人気の多年草です。日本では、母の日に贈る花として定番になっていますよね。
花色や花びらの形が豊富で色ごとの花言葉もステキなものが多いことから、おめでたい席やセレモニーには切り花がよく飾られています。以前は、一季咲きの大型一輪タイプが主流でしたが、品種改良が進んでからは1本の茎に3~10輪の花をつける四季咲きのスプレータイプが生まれ、花束に利用されるようになりました。
カーネーションの学名・原産国・英語
- 学名
- Dianthus caryophyllus
- 科・属名
- ナデシコ科・ナデシコ属
- 英名
- Carnation
Clove pink
- 原産地
- 南ヨーロッパ、西アジア
- 開花期
- 3~5月
- 花の色
- 赤、ピンク、青、紫、白、黄
- 別名
- 麝香撫子(ジャコウナデシコ)
阿蘭陀撫子(オランダナデシコ)
和蘭石竹(オランダセキチク)
和蘭撫子(オランダナデシコ)
カーネーションの開花時期と見頃の季節
カーネーションの開花時期は、春〜初夏、秋〜初冬です。5月の母の日に贈る花として有名な通り、最盛期は5月頃です。
もともとはワンシーズンしか花を咲かせない一季咲きが一般的でしたが、品種改良によって四季咲きのカーネーションが生み出されてからは、年間を通してカーネーションの花を楽しめるようになりました。そのため、日本では一年草扱いだったカーネーションも、うまく育てれば春と秋に開花する多年草の品種が多く生み出されて、現在では両方が存在しています。
カーネーションの種類や品種は?
カーネーションは、数千の品種があります。日々、品種改良によって新しい色や形、性質をもった園芸品種が生み出されています。色以外には、「スタンダードタイプ」と「スプレータイプ」の2種類に分けられます。主に、栽培や装飾など使い方によって分けられますが、どちらも観賞して見応えのある花を咲かせます。今回は、色ごとにおすすめ品種をご紹介します。
- スタンダードカーネーション:1本の茎にたくさんの花びらがついた花を1つ咲かせる
- スプレーカーネーション:何本も茎が枝分かれし、それぞれの茎に花を咲かせる
イオス
イオスは、鮮やかな赤色が魅力の園芸品種です。花と葉のサイズが大きい、赤と緑のコントラストのバランスがよい、時間がたっても黒くなりにくいといった特徴があります。最も普及しているタイプのカーネーションの1つです。
ベルマウス
ベルマウスは、濃い赤色が特徴的で、より黒い「ブラックベルマウス」という品種もあります。濃い赤色は、深い欲望を現すといわれているので、花束の贈り物をするときは一言メッセージを添えるようにしてくださいね。
サラ
サラは、薄いピンク色のフリルのような花を咲かせる品種です。母の日のカーネーションにもよく利用されている大型のスタンダートタイプです。
コノハ
コノハは、鮮やかなグリーンの花色が美しい園芸品種です。珍しい色であることや、緑色が「癒やし」という花言葉をもつことから、いつも見守ってくれる方へのプレゼントにピッタリです。
ポネ
ポネは、濃いオレンジ色が特徴の品種です。株がまとまって咲きやすく、鉢植えにピッタリ。蕾のときは緑色なので、開花した鮮やかな花の色にビックリしてしまいますよ。
メレ
メレは、淡い黄色のカーネーションです。美しく人気のある色なのですが、「嫉妬」という少しネガティブな花言葉をもっているので、できればプレゼントには混ぜないように気をつけましょう。
ネロ
ネロは、いわゆる「複色」や「絞り色」と呼ばれる品種です。外側が紫色、内側が黄色の混合色をもち、個性的な雰囲気が魅力となっています。
ムーンストーン
ムーンストーンは、市場にあまり出回らない純白の品種です。花言葉の「純粋な愛」から、恋人への贈り物として人気があります。
ムーンダスト
ムーンダストは、日本のサントリーフラワーズとオーストラリアのフロリジンが共同で作った園芸品種です。世界で初めて青色に近い、青紫色の花の栽培に成功し、一躍有名になりました。1997年に初めて販売されてから、今でも人気が高く、園芸品種の中でも特に有名です。
カーネーションの値段は?1本あたりいくらくらい?
カーネーション1本あたりの値段は、50〜150円ほどです。母の日近くのシーズンになると値段は高くなり、シーズンが過ぎると安くなることが多いです。また、1輪から購入できるお店もあれば数本セットで購入しなければいけない場合もあるので、お店に確認するようにしましょう。
カーネーションの花は色の種類が豊富
カーネーションは身近にある花の1つで、ギリシャ神話に登場するほど古くから人々に愛されてきました。昔から美しい女性の生まれ変わりや、女性に愛情を伝えるための花として利用されてきたことから、「最愛のお母さんに贈る花」として有名になったのも納得ができますね。
更新日: 2021年06月16日
初回公開日: 2016年03月23日